中国の国際観艦式に自衛隊の海上護衛艦が「旭日旗」を掲げて参加した。新聞の小さな記事で読んだが、産経新聞の国際コラム”ソウルから”によると韓国では“異様に大きく”報道されているとのことだ。韓国では旭日旗は”戦犯旗”と目されているらしい。昨年だったか、文言寅大統領は自国の観艦式に「旭日旗」を掲げる護衛艦の参加を拒否したことを想起した。何故、”戦犯旗”なのか
亡父が保存しておいてくれた僕の幼稚園時代の自由画帖(昭和11年 年長組)を見ると、毎ぺーじのように旭日旗を掲げた軍艦の絵が描かれている。(写真)日支事変の始まる前年の作品で、時代を反映していて面白い。戦前、昭和の時代は、国旗、日の丸と旭日旗が今では想像がつかぬほど日常的で人気があった。朝日新聞の社旗も僕の母校の旗も旭に校徽をあしらっている。
僕ら昭和1ケタ世代は、戦争の申し子みたいで、ハワイ沖海戦、マレー沖海戦、ミッドウェイ、ソロモン沖海戦と戦果がるたびに「軍艦マーチ」にのって大本営発表を聞いている。しかし、日露戦争の日本海海戦の”皇国の荒廃この一戦”の例を引くまでもなく、メインポストに掲げられたのは旭日旗ではなくてゼット旗であった。もっとも、わが国は併合前の大韓帝国とも今の大韓民国とも交戦したことはない。"戦犯旗”と言われる筋合いはない。