バリ島沖で訓練中のインドネシア海軍の潜水艦が沈没、乗組員53名全員が死亡した。40年も前のドイツ製だが、最近、韓国で改装修理を終えたばかりであった。潜水艦事故というと、僕ら昭和1ケタ、銃後の小国民世代は明治43年(1910年)山口県新湊沖で水没した旧海軍の第6潜水艇の佐久間勉艇長を想いだす。僕らは修身の時間、佐久間艇長が亡くなられる直前まで職務を全うし、部下と艇を失ったわび状を遺書として残した行為を「沈勇」として学んだ。
▽ 佐久間艇長「海軍軍歌 作詞作曲不明)花は散りても香を残す 天晴れ佐久間艇長は日本男児の亀鑑なりーで始まるこの歌は10番まであり、佐久間艇長を賛美称賛している。
令和の御代、明治ははるか遠くなりにけりである。佐久間艇長の名前を知っている日本人はどの程度いるだろか。「沈勇」の香りは未来永劫に残したいと思い一文。