外国人研修現場で10年ちょっと仕事をしたことがある。この経験を踏
まえていえば、わが国に研修事業は”開発途上”、極言すれば名前だけ、
これでは問題が多発するのは当たり前だ。
厚生労働省が 外国人研修技能制度の見直しを検討しているという。この
制度は国内の人手不足解消のため1993年に設けられ、毎年8万人前後
の研修生が中国などから来日している。ところが、ここ数年研修生の企業
先からの”逃亡”が続出、これが犯罪の温床化している、と指摘する声が
ある。事実、外国人犯罪はうなぎ登りに増えてきている。
もともと入管法では、収入を目的とした外国人の入国は認めていない。あく
まで技能修得が目的である。研修生募集のパンフレットの中には”日本の先
端技術修得”をうたい文句にしたものもある。しかし、実際は建設現場の力
仕事もある。一方、企業側は最初から低賃金で外国人を雇用したいのが本音
だから、その間に大きなギャップがある。
問題なのは最初1年間の”実務研修”である。日本の基準では極端に低い賃
金で、研修とは名のみの仕事に従事させる。宿泊設備も食事もよくない。日
本に慣れてくると、周囲には非合法滞在や日系の同国人が自分より高い賃金
で働いている。これが”逃亡”の原因のようだが、中には最初から研修制度を
悪用してきている者もいる。
FTA交渉の結果、フィリッピン女性に限り介護分野の仕事が解放される。介護
士の仕事が過酷な割りに低賃金なため辞める者が増えている。この”代替”
としてフィリッピン女性に依存するわけだが、介護は生命に直結する仕事であ
る。食品加工とか建設現場とは違う。監督の厚労省はくれぐれも問題が起きな
いよう配慮して欲しい。
まえていえば、わが国に研修事業は”開発途上”、極言すれば名前だけ、
これでは問題が多発するのは当たり前だ。
厚生労働省が 外国人研修技能制度の見直しを検討しているという。この
制度は国内の人手不足解消のため1993年に設けられ、毎年8万人前後
の研修生が中国などから来日している。ところが、ここ数年研修生の企業
先からの”逃亡”が続出、これが犯罪の温床化している、と指摘する声が
ある。事実、外国人犯罪はうなぎ登りに増えてきている。
もともと入管法では、収入を目的とした外国人の入国は認めていない。あく
まで技能修得が目的である。研修生募集のパンフレットの中には”日本の先
端技術修得”をうたい文句にしたものもある。しかし、実際は建設現場の力
仕事もある。一方、企業側は最初から低賃金で外国人を雇用したいのが本音
だから、その間に大きなギャップがある。
問題なのは最初1年間の”実務研修”である。日本の基準では極端に低い賃
金で、研修とは名のみの仕事に従事させる。宿泊設備も食事もよくない。日
本に慣れてくると、周囲には非合法滞在や日系の同国人が自分より高い賃金
で働いている。これが”逃亡”の原因のようだが、中には最初から研修制度を
悪用してきている者もいる。
FTA交渉の結果、フィリッピン女性に限り介護分野の仕事が解放される。介護
士の仕事が過酷な割りに低賃金なため辞める者が増えている。この”代替”
としてフィリッピン女性に依存するわけだが、介護は生命に直結する仕事であ
る。食品加工とか建設現場とは違う。監督の厚労省はくれぐれも問題が起きな
いよう配慮して欲しい。