「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

韓国からの観光客の増加  日本人の韓国観光ばなれ

2017-05-21 06:04:01 | 2012・1・1
訪日外国人の数がすでに今年になってから1000万人を超えた。これは過去最高の数だという。その中でも一番増加したのは韓国人で、4月単月だけで55万1400人、前年同月比56.8パーセントという延びようだ。4月といえば、韓国では朴槿恵前大統領が弾劾裁判で罷免され、時期大統領選挙の真っ最中であった。それなのに、この増加ぶりは何を意味するのだろうか。

日本から韓国への観光客は、例の韓流ブームだった2012年には341万8700人もあったが、それをピークに減り続け2015年には184万人と半減近くまで落ちている。李明博元大統領の竹島上陸や、ソウル日本大使館前の慰安婦像設置などによる反日政策の影響である。一昨年12月の日韓合意で、多少、訪韓客も増える傾向にあったようだが、反日政策を掲げる文在寅大統領のの登場で果たしてどうなるか。慰安婦像の撤去がない限り増加は見込めないだろう。

民族差別蔑視を禁止する、いわゆるヘイト法案が国会を通ってから1年になる。今ではヘイトの言葉さえ、ほとんど聞かれなくなった。法治国家なのである。これに反して韓国はどうなのか。国際法に反して、日本の領土である竹島に大統領が不法に上陸したり、外国公館の威厳侵害を防止するウイーン条約に反して慰安婦像を建て、さらに”最終的、不可逆的な”国家間の合意を捨てようとしている。これでは、日本人は韓国を訪れたいとは思わない。

韓国からの観光客の増加は何を意味していうのか。ソウルの大気汚染は北京なみだという。まさか、日本へ逃避してくるとは思わない。韓国観光公社は、一度、なぜ韓国人が日本へ観光へ来たいのか調査してみたらどうだろうか。

「豊洲市場」移転の”政局化”

2017-05-20 06:04:40 | 2012・1・1
東京都の豊洲市場移転問題はどうなっているのか。移転延期に伴って、市場関係者への補償費が一日何千万円という日銭が支払われているようだが、いまだに解決への道が見えない。先日、公開で開かれた都の専門家会議は、市場の”無害化”をめぐって議論が紛争、結論が先送りされた。これについて、小池百合子知事がどのような見解なのか、昨日の定例記者会見を東京ローカルのテレビ中継で聞いたが、知事は,専門家会議の結論待ち、従来通りの”ロードマップ”に従うとだけ述べた。

自民党の都議蓮は昨日、7月2日の都議選に向けての重要政策の一つとして豊洲市場へ早期移転を掲げ、”国際規格での衛生管理で移転はできる”として、小池知事の、豊洲市場への移転への結論先送りを批判、問題を”政局化することを表明した。これを受けて知事の率いる「都民ファースト」が、どのように対応するのだろうか。

昨年、小池知事が就任してすぐ、豊洲市場へ移転延期を決定、市場建物地下の汚水をテレビで紹介した。そして盛土問題のいい加減さを指摘した。これを見た都民は、豊洲への市場延期は当然だと思った。だから、小池知事が行っている、市場の安全、安心に向けての一連の”ロードマップ”のダウンロードを支持してきてきたが、ここへきて、専門会議とは別な組織「市場プロジェクト.チーム」(PT)が築地市場へ居残り案を持ち出してきた。僕には専門家会議とPTとの関係が今一つ解らない。

小池都政については、一連の東京五輪への対応について”劇場型”だと批判が出てきている。まさか豊洲市場問題もその一つとは思いたくないが、あまりにも「策」に溺れては困る。「都民ファースト」の視点に立って、安全、安心に立って、早期な解決を望みたい。


韓国の無礼外交と安倍総理の”事なかれ主義

2017-05-19 05:47:29 | 2012・1・1
安倍晋三総理が昨日、韓国の文在寅大統領が特使として日本に派遣した人物とニコヤカに握手している写真が新聞に載っていた。安倍総理は、この会談で慰安婦問題の”最終的かつ不可逆的”な解決を確認した一昨年12月の日韓合意の着実な履行を求めたらしいが、韓国側は、先日の電話会談で文大統領が安倍総理に対して”韓国民の大多数が心情的に合意を受け入れられない”と述べており、合意を引続き順守するとは明言しなかったようだ。

特使派遣を勢いづけるかのように、韓国は日本の固有の領土、竹島沖領海に調査船を派遣してきた。明らかに領土侵犯である。竹島は歴史的にも国際法上でも島根県の島であり、韓国は連合軍による日本占領直後のゴタゴタにまぎれて不当占拠しているにすぎない。その竹島に文在寅大統領は昨年11月、不法に上陸している。外交儀礼だろうが、安倍総理は早期の文大統領との会談約束しているが、日本人の大多数は、合意にもかかわらず、慰安婦像を撤去しいない。それどころか、新たに釜山総領事館前に像を建てた韓国に対して誰も心情的に心よく思っていない。

昨年11月、安倍総理の故郷、長門で合意された日露会議に基づき、北方領土の元島民59人が国後島を訪れているが、合意にもかかわらず、一部地域での墓参は軍事上の理由で断れたようである。したたか外交のロシアである。鳴り物入りで発表になった長門合意は大丈夫なのだろうか。

「一帯一路」を謳った中国の国際会議が終わった。日本からは自民党の二階俊博幹事長が出席、会議の成果をいろいろ”二階節”で話をしているが、就任以来、のべ66か国と地域を訪問したと豪語している安倍俯瞰外交は、はたして成果が上がっているのだろうか。”事なかれ”主義だけでは、破綻が生じる。

眞子さんのご婚約と宮内庁

2017-05-18 05:42:26 | 2012・1・1
天皇陛下のお孫さんの秋篠宮殿下ご夫妻の長女、眞子さま(25)が国際基督教大学(ICU)時代の同級生、小室圭さん(25}と御婚約される。昨日はどのテレビ局もこのニュースで一杯だったが、その中で僕がちょっと気になったのは小室圭さんの記者会見だった。誰がどのように設定したのか判らないが、記者団の前に現れた小室さんは、深々と頭をさげて質問に答えたが、ほとんどが”時期が来たら改めてお話します”という返事だった。

詳しい内幕は知らないが、このニュースは宮内庁の正式発表ではないようである。マスコミのどこか一社が”抜けがけ”したため、慌ててて宮内庁が対応したのであろう。だから、宮内庁としては、御婚礼の儀式の結納に当たる「納采の儀」までは、お二人のプライベートの面については公表したくないのだろう。おそらく小室さんの記者会見での返事は、この宮内庁でのこの意向を受けてのものなのだろう。

マスコミ報道機関での”特ダネ”競争は昔からつきものだ。僕も現役記者時代、夢中になったものだが、時には、一刻を争うニュースは別として、一般社会には不親切で有害なような気がしてきた。58年前、今の天皇陛下と美智子皇后とのご成婚時代を想い出すが、、このニュースは、事前に一部がマスコミの間で流れていた。しかし、宮内庁がマスコミ各社と協定を結び、正式発表までは一切”抜けがけ”報道を禁じていた。

眞子さんのご結婚は明るいニュースだが、一刻を争うものではない。小室さんの記者会見を見て、本当は喜びをそのまま素直に語りたいのに、それが語れない小室さんに同情した。特ダネも時には”罪づくり”である。

警察庁の”サイバー攻撃”捜査

2017-05-17 05:49:51 | 2012・1・1
またまた僕のノートパソコンに”サイバー攻撃”らしき不審なメールが届いた。13日に次いで2回目である。もちろん削除して被害はないのだが気持ちが悪い。前回は、すぐ削除して送り先など控えなかったが、今回は念のため記録して近くの警察署に電話しておいた。

産經新聞の16日付け首都圏版社会面トップ記事によると、今回の”サイバー攻撃”で国内で600か所、2000端末”(見出し)の被害が出ている。しかし、警察庁が把握している被害は僅か5件にすぎない。記事の書き方にもよるのかもしれないが、それでも警察庁は、この事件を「不正指令電磁的記録使用」容疑で捜査している。事件とはウラハラの時代かかった役所的な名称である。これで世界的な犯罪に対処できるのだろうか。

新しく”サイバー攻撃”を受けた僕宛てのウィルスは、”Alto Cowin"名で住所はUK(英国)となっており、INVOICE{送り状}番号のついた添付ファイルPDFを開封せよとある。もちろん、僕には英国には知り合いはいないし、Cowinなる人物も知らない。Cowinという言葉を口にだしてみて、インドネシア語のKawin(結婚)と同じなのに気がついた。多分、僕の場合は、メールアドレスの一部にインドネシア語が使用されているので、マレー語圏に住む人間からの”サイバー攻撃”を真似た悪戯かもしれない。

悪戯にしても、いっかいの老人のパソコンまで”攻撃”される時代である。政府は「不正指令電磁的記録使用」感覚で、これからのIT犯罪に対処していてよいのだろうか。国家的安全保障漏洩に関する犯罪もあるかもしれない。警察庁だけに任せるのではなく、国をあげての全省的な捜査機関があってもよいのではないか。

(追伸)このブログ更新の後、17日もINVOIC別番号の別名のウィルスが侵入してきた)





夏みかんの酢っぱかった想い出

2017-05-16 06:35:49 | 2012・1・1

散歩の途中、近くの古刹の禅寺の脇道を通ったら、冬の間、たわわに実っていた夏みかんがいつのまにか、頂きを除き収穫されていた。(写真)。東京生まれ、東京育ち、自然の草花樹木について、僕は恥ずかしながら、80歳半ばをすぎながら、まったく知識がない。初詣での際、この夏みかんを見た時には”美味しそうなのにもったいない。酢っぱいから実を取らないのだろう”と勝手に想像していたが、やはり収穫の季節があったのだ 。

戦前昭和の時代、東京では5月から6月にかけてのこの時季は、果物の端境期であった。高級果物店(水菓子店)を除く一般の八百屋の店先には夏みかんが、がらりと置いてあるだけだった。今と違って、果物は露地栽培だけだったので、夏果物が出回るまでの、この季節は閑散としていた。

今は品種改良されて、いろんな名前のついた夏みかんが出回っているが、昔の夏みかんは酢っぱくて、そのまま食べられるものではなかたった。どこの家庭でも砂糖をつけたり、重曹をまぶして酢を中和させて食べたものだった。子供ながらに、とても美味しいとは思わなかったが、母親からビターミンCが、たっぷり入っているからと無理に食べさせられた。

このブログを書くに当たってのにわか知識だが、夏みかんは必ずしも今が収穫季節ではないようだ。市は場の需要供給にあわせて果物の端境期に出荷しているが、実際は前年の秋に冬場の寒害予防のため、取り入れ、酸っぱさを弱めるため暗所に貯蔵しているのだという。多分、東京は寒さがそれほど厳しくないため、木の上にそのままにして、この時季に収穫するのかもしれない。お寺さんに用途を含めてお聞きすればよいのだが、檀家ではないので遠慮した。



「母の日」に明治生まれの母を想う

2017-05-15 05:27:09 | 2012・1・1
5月第二日曜日の「母の日」の昨日、娘夫妻と孫から老妻にお祝いに、鮮やか色をしたきれい紫陽花(あじさい)の鉢植えが届いた。(写真)。一昔前まで「母の日」の贈り物といえば、母が存命な方は赤色のカーネーションを、すでに亡くなられた方は、白色のカーネーションを胸に飾り、母親に感謝するのが習わしであった。多分「母の日」の本家本元の米国では同じ習慣が守られていると、思うが、わが国では最近は、あまりカーネーションにこだわらなくなってきた。

僕の母は明治26年(1893年)6月に生まれ。昭和51年(1976年)6月なくなっているが、生前、僕は「母の日」のお祝いをした記憶がない。ものの本によれば、日本での「母の日」は、昭和24年ごろ、占領下の時代、米国の影響を受けてキリスト教関係者の間から始まったとされている。しかし、今のように国民の間で年中行事の一つとして定着したのは、昭和の終り頃ではなかっただろうか。

先年、母親の37年回忌を終え、自分自身も母親のなくなった歳を越え、申し訳ないが普段はあまり母親を思い起こすことが少なくなってきたが、先日調べ事で戦後の食糧難時代の亡父の日記を読み直し、改めてあの時代の母親の苦労を知り、”足を向けて寝てはいけない”と思った。71年前の昭和21年5月、東京の皇居前広場で”コメ寄こせ”メーデイのあった前後だが、わが家でも備蓄していた最後の食糧がなくなり、母親がやっと汽車の切符を手にいれ、先祖の地である埼玉県深谷まで買い出しに出かけている。亡父の表現を借りれば、まさにわが家にとってSOSであった。配給の小麦粉も底をつき、乾燥芋を粉にして、フスマまで食していた。

数えてみたら当時母親は53歳で、ちょうど今の娘たちと同じ年齢である。70年前、大都会の東京が飢餓状態に陥り、食を求めて満員の列車に乗って母親たちがかけずりまわったことなど信じられない。「母の日}にあたって亡母を想い出し感謝する次第である。

僕のPCもサイバー攻撃された?!

2017-05-14 05:13:18 | 2012・1・1
僕の日課は早朝5時過ぎ、パソコンのメールの受信チェックから始まるが、昨日,未開封欄に見なれぬ1通があった。僕のノーPCにはウィルス防止がされているが、何故か数年まえから、英語によるウィルスが、時によっては一日に10通も集中的に入ってくる。いずれも内容は”金儲け”とか”セックス”に関するものだ。そのつど、ざーっと読んだ後、削除しているが、昨日のメールは、添付書類つきのもので初めてだ。外国とのメール交換が普通の人より比較的多いが、添付書類つきのは珍しい。うっかり開封しようとしたが、サイバー攻撃が頭にありやめた。

新聞報道によると、今回のサイバー攻撃は世界100か国に7万8000件に及んでいる。サイバー攻撃とは”特定な企業、団体、個人に対するクラッキング行為で、社会に混乱をもたらし国家の安全保障を脅かす行為”(ことばバンク)とある。今回の攻撃も大企業の工場や病院などが対象であり、僕のような一介の80半ばすぎ老人のメールを破壊しても仕方がない。

しかし、攻撃する相手から見ると、僕のメール名には、東南アジアのある国の「情報」を意味する言葉がついており、日本の諜報機関と誤解されたのかもしれない。今回のサイバー攻撃は,マイクロソフトの基本コンセプト「ウインドウズ」の欠陥を悪用したものらしいが、僕が格安で買ったノートPCも一応「ウインドウズ」のコンセプトを備えている。

今朝も起きあげ早々ににメールの受信欄をクリックしたら、デパートからの「父の日」プレゼントの案内が入っているだけで物騒なサイバー攻撃は受けていなかった。

消えてきた理髪店の赤青白のサインボールと”床屋談義”

2017-05-13 06:17:53 | 2012・1・1
昨日、50日ぶりに駅の向こう側の商店街の理髪店に行った。昨年秋、行きつけの床屋さんが高齢のため廃業したため、これまで1か月に一回は出かけていたのが、なにか面倒になった。わが町では探してみると、いつのまにか、あの床屋さんの看板の赤青白の看板(サイン.ポール)が消えはじめ、駅を通り越したこの商店街にしかなくなってきた。

僕ら年寄り世代にとっては、理髪店の楽しみの一つは”床屋談義”にあった。多分、文字からみて江戸時代からの伝統なのだろう。お客は町の辻々にあった床屋へ行き、髪を結って貰らいながら、店の亭主と色々、あまり意味のない話を長々”談義”したことからきているのだろう。確かに、床屋さんには話好きで、世間に通じている人が多かった。

最近、若い男性は理髪店に行かなくなった。わが家でも同じ屋根の下に住む、婿や孫たちは皆、理髪店ではなく美容院へカットしにゆく。美容院では顔の髭はそってくれないが料金が安い。僕が今、行っている理髪店は4100円もするが、美容院は1200円と三分の一以下である。これでは男性の床屋ばなれが進み、看板のサインポールが店先から消えて行くのも解る。

時代も変わってきた。床屋の亭主がマスクをしていて、耳が若干遠くなりかけた僕には話が聞こえない。それに話題が少ない。もしかすると、店主の中には、他のお客に気遣って、小声で話をしているのかもしれない。民放の昼間の”情報番組”の大道具に、床屋のサインポールを置いている。床屋談義を意味しているのだろうが、時代遅れの感がする。

五輪組織委の役割と森喜朗委員長の「遺書」

2017-05-12 06:13:09 | 2012・1・1
小池百合子都知事が昨日、官邸に安倍晋三総理を訪ね、懸案だった2020年東京五輪.パラリンピックの東京都外の競技会場の仮設整備費約500億円を都が全額負担する旨申し入れた。本来、五輪招致時での原則では、仮設整備費総額2800億円のうち2000億円を組織委は東京都などに負担して貰うことになっていた。昨年12月、組織委と国と都は、この点を確認し、3月末までに分担の大枠を示すことで合意していた。

五輪開催まで3年3か月、まだこんな費用の分担でもめているのかと驚いたが、それ以上にビックリしたのは、五輪組織委の委員長、森喜朗元首相(78)が最近出版した「遺書―東京五輪への覚悟」である。僕は先日、NHKの国会中継の中の無所属クラブ、松沢成文議員(元神奈川県知事)の総理へ質問で「遺書」のこと知ったが、松沢氏によると、森委員長は著書の中で。自分が肺がんにかかり、五輪まで生きているかどうかわからないと書いているそうだ。松沢氏ならずとも、こんな方に組織委員長の重職をお任せして大丈夫なのかと心配だ。

昭和39年(1964年)東京五輪の組織委員長は、安川財閥の御曹司、安川第五郎氏であった。僕の記憶では、安川氏はあまり、マスコミの話題にはならなかった。ひたすら経済界の広い顔を利用されて資金集めに回られた。五輪開催の功績により、安川氏は「旭日大勲章」を受賞されているが、晩年の安川氏の揮毫の文字は「至誠通天」だった。五輪開催当日、前夜まで東京は激しい雨だったが、雲一つない晴天になった。安川氏は自分の至誠が天に通じたとする自信であろう。

開催前から、パートナーのJOC会長や都知事の悪口を言っている森氏とは違う。「遺書」を書く前に開催成功に向けて誠意を国民に示すべきである。総理も都知事も政治家としての先輩に配慮することはない。「遺書」を書く前に本人が勇退すべきであった。