その後の『ロンドン テムズ川便り』

ことの起こりはロンドン滞在記。帰国後の今は音楽、美術、本、旅行などについての個人的覚書。Since 2008

ナショナル・ギャラリー 夜の美術館企画 ザルツブルグ音楽祭の歌手によるリサイタル

2010-05-16 03:02:25 | コンサート (in 欧州)
 仕事帰りにChristen Købkeの特別展を見に、ナショナルギャラリーに立ち寄ったのですが、思いもかけぬイベントにぶつかりました。

 ザルツブルグ音楽祭の提供で、音楽祭のYoung Singers Projectに参加している2人の歌手のリサイタルがナショナルギャラリーであったのです。ここでは金曜の夕方によくギャラリー内で室内楽のコンサートを企画しているのですが、いつもは6時開始なので、とても聴きに行くのは無理です。今回のイベントは、何と7時45分から開始。丁度、着いたのが7:30少し前でしたので、偶然にしてはあまりにも出来すぎ。

 歌手は、ソプラノがアフリカのボツワナ共和国出身のAngela Kerrisonさん、テノールがイタリア出身のAntonio Poliさんです。

 若手歌手養成プログラの研修生とはいっても、既にチューリッヒの歌劇場とかで歌っている人たちですから、十分、本格的です。それを、ナショナルギャラリーの名画に囲まれた中で目の前に聴くことができるというのは、何という贅沢。しかも、無料ときていますから、何ともったいない(有り難い)。曲目も「ドン・ジョバンニ」「フィガロの結婚」「魔笛」「愛の妙薬」など有名なオペラのアリアを集めた選曲でしたので、殆ど知っている曲ばかり。

(プログラムです)


 お二人とも素晴らしい歌唱を披露してくれました。Angela Kerrisonさんは、伸びのあり、勢いがあるソプラノ、Antonio Poliさんは甘い声とともにギャラリーに反響しすぎるぐらいのパワーのあるテノールで聴く者を深く感動させてくれました。私なんかには、ここまで歌える人たちが、何の研修をしているのか不思議です。普段、3階席とか4階席から離れて聴くのと、こうして間近で聴くのとはホント迫力が違いますね。


(左から、Kerrisonさん、Strandersさん(ピアノ伴奏)、Poliさん)


 アンコール1曲を含めて20時30分頃まで、大歌手の卵の方から幸せな時間を頂きました。



Museums at Night
7.45–8.15pm
Singers from the Salzburg Festival Opera
Opera singers from the Salzburg Festival will perform in the Gallery
Room 9, Free


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