(写真はグーグルイメージ検索より)
どこまで一般化できるのかはわからないが、日本の企業と欧州のそれで違うのは、人材育成に対する考え方。
今年になって、新しくあるチームの長に付いたイギリス人の同僚は、既にチーム内の何人かに自主退社を促した。求められる仕事のレベルに達していないという理由だ。
その彼に、「もっと指導をして、育成しないのか。それとも、今の仕事が合わないんだったら他の合う仕事を探してあげれば良いのでは」と話しをしたことがある。彼曰く、「早く、判断してあげたほうが彼のため。合わない仕事、能力以上の仕事には、正直に向いてないと話したほうが本人にもいい。指導は十分にやった上での俺の判断。判断を遅らせれば、遅れるだけチームの業績にも響くし、事業計画が達成できない。そうしたら、俺のボーナスにも影響する」とキッパリ。
私としては、何か、割り切れないものを感じていたのだが、その彼の元でチームは今年に入ってからメキメキと業績を向上させている。いい意味での緊張感もチーム内に見違えるように出てきた。しかし、「磨けば光る」とか「仕事を通じて育てる」という発想は皆無で、その仕事ができる奴を連れてきて、目いっぱい仕事させる。そんな感じだ。
日本の親会社の人材に対する考え方は全く逆だ。いわゆる終身雇用がある程度前提で、新入社員時代から、上司や人事担当が育成のプランを考え、研修に行かせ、OJTを行い、更にはローテンションの人事まで定期的に行って、総合的に本人の能力を伸ばし、活かそうとする。そうやって、自分もこれまで、育ててもらってきた。
「こいつの部下になったら、俺なんか一発でクビかもなあ〜」
最終的にどちらが良いのかは分からない。欧州と日本の差なのか?組織の大・小の違いなのか? そして、どっちが本当にその人や組織のためになっているのか?
いわゆる日本的経営には、それなりの良さがあると思ってはいるものの、グローバルな競争環境では 、そんな手間隙かけた育成ではどう見ても割に合わない気もする。 「甘いのかなあ〜」と少し思うようになってきた。
どこまで一般化できるのかはわからないが、日本の企業と欧州のそれで違うのは、人材育成に対する考え方。
今年になって、新しくあるチームの長に付いたイギリス人の同僚は、既にチーム内の何人かに自主退社を促した。求められる仕事のレベルに達していないという理由だ。
その彼に、「もっと指導をして、育成しないのか。それとも、今の仕事が合わないんだったら他の合う仕事を探してあげれば良いのでは」と話しをしたことがある。彼曰く、「早く、判断してあげたほうが彼のため。合わない仕事、能力以上の仕事には、正直に向いてないと話したほうが本人にもいい。指導は十分にやった上での俺の判断。判断を遅らせれば、遅れるだけチームの業績にも響くし、事業計画が達成できない。そうしたら、俺のボーナスにも影響する」とキッパリ。
私としては、何か、割り切れないものを感じていたのだが、その彼の元でチームは今年に入ってからメキメキと業績を向上させている。いい意味での緊張感もチーム内に見違えるように出てきた。しかし、「磨けば光る」とか「仕事を通じて育てる」という発想は皆無で、その仕事ができる奴を連れてきて、目いっぱい仕事させる。そんな感じだ。
日本の親会社の人材に対する考え方は全く逆だ。いわゆる終身雇用がある程度前提で、新入社員時代から、上司や人事担当が育成のプランを考え、研修に行かせ、OJTを行い、更にはローテンションの人事まで定期的に行って、総合的に本人の能力を伸ばし、活かそうとする。そうやって、自分もこれまで、育ててもらってきた。
「こいつの部下になったら、俺なんか一発でクビかもなあ〜」
最終的にどちらが良いのかは分からない。欧州と日本の差なのか?組織の大・小の違いなのか? そして、どっちが本当にその人や組織のためになっているのか?
いわゆる日本的経営には、それなりの良さがあると思ってはいるものの、グローバルな競争環境では 、そんな手間隙かけた育成ではどう見ても割に合わない気もする。 「甘いのかなあ〜」と少し思うようになってきた。