その後の『ロンドン テムズ川便り』

ことの起こりはロンドン滞在記。帰国後の今は音楽、美術、本、旅行などについての個人的覚書。Since 2008

フィレンチェ旅行 (その2) ウッフィツィ美術館

2010-05-05 05:19:28 | 旅行 海外
 音楽祭以外にここだけには行きたいと唯一マークしていたのが、ウッフィツィ美術館。噂に違わぬ人出と作品群でした。

 ここに行かれる方は絶対、Webでの事前入館予約をお勧めします。予約料€4がかかりますが、ディズニーランド以上に並ぶことを考えれば予約料の価値は十分にあります。少なくてもアルバイトの時給よりは安いでしょうから、時間を買いましょう。写真撮るのを忘れましたが、あの行列を見れば分かります。100メートルはありましたから。

 作品は、さすがフィレンチェの珠宝。とんでもない逸品が所せましと並びます。「メディチ家の全てを結集したルネッサンス美術のすべてがここにある」(「地球の歩き方 イタリア」)という紹介もあながち誇張ではありません。

 やはり有名どころは、ボッティチェッリの『ヴィーナスの誕生』と『春』で、一番、人だかりになっていました。


 『ヴィーナスの誕生』は美術書とかで見る明るい青色とは少し異なり、薄暗い部屋の影響か、全体に少しぼやけた色彩に見えましたが、その神秘的な雰囲気はさすが本物。(写真はWikiより)


 個人的な一番の好みは『春:プリマヴェーラ』。HDTVの宣伝にでもありそうですが、絵の中にいる人物たちが今にも動き出しそうな躍動感に見入ってしまいました。


 この他にも教科書やどっかの画集等で見たことがあるような気がする絵がいたるところに展示してあり、それもルネッサンス期の繊細ながらも聖書等からの意味深なテーマの絵が並びますので、見る方もエネルギーが要ります。
  

 あと、この美術館は建物の中もなかなか趣があります。かつてメディチ家の事務局、フィレンチェ公国の行政局が置かれた建物とのことです。建物も絵を収容する芸術品であることを実感しました。


 天井の模様。


 窓から見えるアルノ川です。


 ここは絶対、はずせません。
コメント (2)
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