その後の『ロンドン テムズ川便り』

ことの起こりはロンドン滞在記。帰国後の今は音楽、美術、本、旅行などについての個人的覚書。Since 2008

イングランド/スコットランドの車窓から

2010-05-26 06:57:37 | 旅行 海外
 今回のエジンバラ行きにあたっては、BAの乗務員ストライキのため列車による移動となりましたが、このおかげで初夏の素晴らしい車窓を楽しむことができました。その何枚かのスナップをご紹介します。

 エジンバラ行きの列車はロンドンのキングス・クロス駅から出発します。ご存じの方も思いますが、イギリスの列車は、飛行機のように発車の数十分前にならないと、発車ホームがわかりません。発車時刻が近ずくと、この電光掲示板でホームを確認。私はEAST COAST社の9:00発車のエジンバラ経由グラスゴー行きの切符を買っていました。


 車窓の風景は本当に素晴らしいものでした。ロンドンを出て10分も経たないうちに、イングランドの田園風景が楽しめます。5月上旬ごろから満開になる菜の花がまだ残っていて、黄色の絨毯は目が醒めるようです。


 新緑の緑も美しいです。この路線は昨夏以来2回目(昨年の乗車記はこちら→)ですが、美しいイギリスの車窓の中でも最も美しいのではと勝手に思っています。


 ただ、この路線は遅れることで有名らしいです。今回も途中、人身事故ということで1時間近く停車とのろのろ運転の繰り返しでした。ただこっちの人は慣れたもんで、その程度の遅れには全く動じていませんでした。

 イングランドとスコットランドの国境沿いの町べリック・アポン・ツイードの近辺です。


 そして、そこを超えると北海の海岸線沿いに走ります。これは、ホント絶景。小さいのが羊。なんか、イギリスですよね。


 1時間の遅れよりも、閉口したのは途中でエアコンが故障したことです。社内が蒸し風呂とまではいかないが、相当暑くなって、結構きつかった。写真のおばさんもサンドイッチが入っていた小型サイズの紙袋をうちわがわりに、「暑い!暑い!」


 というわけで4時間30分の予定が、5時間40分かかりましたが、そんなに乗っていることを全く感じさせない、楽しさです。


 復路はファーストクラスに乗りました。料金が15ポンドぐらいしか違わなかったと、マラソンで疲れ果てているはずなので、少しは贅沢させてもらおうと思ったためです。

 イギリスのファーストクラスだからアッパークラスの人ばかりが乗っているかと思ったらそうでもありませんでした。子供も乗っており意外とうるさい。でも片側は一人座席なので気を使わないですみますし、座席のテーブルにはコーヒーカップが備え付けてあり、乗務員が紅茶/コーヒーを無料でサービスしてくれます。ちょっと残念だったのは、椅子が微妙に自分に合わず、座りにくい。大きいのは良いのだけど、サイズに合わない服を来ているような感じで、文字通り座りが悪い。これは意外でした。


 17:00エジンバラ発の列車です。夕陽にがあたるスコットランドの風景がとても美しい。



 美しい橋で有名なニューキャッスル・アポン・タインを通ります。


 世界遺産にもなっているダラム大聖堂も見ることができます。


 復路も予定通り、雷の影響で30分遅れて22時丁度にロンドン着。丁度、廻りが暗くなったころでした。

 まだ、それほどの路線に乗ったわけではありませんが、このロンドン―エジンバラのEastCoast路線は、お薦めです。4,5時間の乗車時間は全く気にならずに、車窓を楽しむことができる、最高の旅情が味わえます。ストライキのBAに感謝!!!
コメント (4)
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