その後の『ロンドン テムズ川便り』

ことの起こりはロンドン滞在記。帰国後の今は音楽、美術、本、旅行などについての個人的覚書。Since 2008

タワーブリッジ ライトアップ

2009-09-17 06:14:19 | ロンドン日記 (日常)
 息をのむような美しさでした。夜にゲートがあがるのも初めてみました。携帯から撮った写真にしては我ながら上出来。



2009年9月14日
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ナショナル・ポートレート・ギャラリー 「BPポートレート アワード」

2009-09-16 04:43:49 | 旅行 海外
 予約した来週のオペラが、仕事の都合で行けなくなったのでチケットの払い戻しに街に出かけたのですが、そのついでにナショナル・ポートレート・ギャラリーに立ち寄りました。いつもは、隣接しているナショナル・ギャラリーについつい足が向いてしまうので、こちらに来たのは初めてです。夕方の時間帯だったので、ナショナル・ギャラリーは混んでいて、疲れそうと思ったから、こちらにしました。

 ここも相当有名な美術館で、世界史の教科書に載っているイギリスの歴史上の人物の肖像画は殆どここにあるといっていいほどです。ただ、この日は閉館1時間前ということもあり、たまたま特別展として展示していた「BPポートレート アワード」を鑑賞しました。


 感動しました!!!正直、「肖像画ばかり見ていてもなあ・・・」的な思いも無きにしも非ずだったのですが、完全にその先入観はぶち壊されました。人の絵というのが、これほどまでに人の心を揺さぶるのかと、私にはとてつもない衝撃でした。

 まあ、どの絵もそうなのかもしれませんが、物語があります。その一瞬を切り取った一枚の絵ですが、その人の前の物語、そしてその先に待ち受けている物語。そういった物語が、一枚一枚の絵から感じられ、すごい迫力で迫ってきました。

 例えば、下の絵は今年亡くなられた、第一次世界大戦を戦った最後の元英国軍人です。亡くなった際に、新聞やTVでも随分と報道されていたので、私も写真では見たことがあったのですが、これが絵になると、よりその人の歴史が深く感じ取れるような気がしました。

 
 「帽子とスカーフ」といったようなタイトルでしたが、観る者を引き付ける力がある絵です。


 ホームページで全ての作品が紹介されていますので、是非、見てみてください。

 ※ホームページはこちら

2009年9月12日
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ある週末

2009-09-15 06:33:15 | ロンドン日記 (日常)
 今週末はめずらしくイベントなし。朝、走って、午前中は掃除、洗濯、料理の仕込み、仕事の残務処理などを一通りこなした後、午後にちょっと街まで出かけて美術館に立ち寄るといった余裕の週末でした。

 朝のジョギングでは、いたるところに秋を感じます。

 土曜日の走ったハイドパークとケンジントンガーデンから。






 ※8月の写真はこちらから。

 ちなみに土曜日夕刻からはハイドパークでプロムス最終日の野外コンサートが行われるのですが、朝8時の段階でもう並んでいました。



 日曜日の朝走ったハムステッドヒースにある池。ロンドン版雲場の池(軽井沢)と私が勝手に呼んでいる風景です。


 しかし、余裕の週末も良いですが、ふらふら街に出かけるとろくなことはありません。土曜日はセール中だったスーツを衝動買い。日曜日はオックスフォードストリートのユニクロで秋冬もののジャケットをこれまた衝動買い。近くにあったCD屋さんで、更に先週販売開始になったビートルズのデジタルリマスター版の「リボルバー」を購入。お金ばっかり遣ってしまいます。

(初めてロンドンのユニクロで買い物!日本にはあれほど積んであるフリースが置いていないのは不思議でした。その代わりに、沢山の種類のウールのセーターが置いてありました。)

 締めは、ご近所のパブでサンデーロースト。ここのローストビーフはホント旨いです。野菜もたっぷりあります。


 6月からのロンドンの長い夏も完全に終わった感じです。
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シルクロード・アンサンブル WITH ヨーヨー・マ (PROM 75)

2009-09-14 01:48:58 | コンサート (in 欧州)
 プロムスのダブルヘッダー第2試合は、ヨーヨー・マとシルクロード・アンサンブル。シルクロード・アンサンブルとは、「ヨーヨー・マが1998年に立ち上げた「シルクロード・プロジェクト」(古代の交易路シルクロードに今も息づく民族音楽を発掘し、現代の楽器や奏法との融合によって、音の文化遺産を世界に発信することを目的に設立された)を母体として活動するグループ」です。(http://www.e-shinshu.jp/yoyoma/#1 より引用)

 もともとよく知らなかったので、あまり行く気は無かったが、先々週のTIMES紙の土曜版でYo-Yo MAの特集記事があり、このプロジェクトのことが詳しく紹介されていて、興味深かったので、どんなものかと興味半分でチケット購入しました。

 夜10時15分からのコンサートであるにもかかわらず、ロイヤル・アルバート・ホールは満員。通常のクラシックの客層よりも随分若く、また中国系の人と思われる人も目立ちました。

 感想は、行って大正解。いろんな意味で、本当に楽しい音楽会でした。

 音楽は名前のとおり東洋と西洋が融合する興味深い音楽です。楽器もチェロ、ヴィオラ、ヴァイオリン、尺八、Taba(インド太鼓)、Pipa(中国琵琶)、Sheng(中国ハーモニカ、笙のような形)、Ruanが時には独奏、時には合奏で、生み出される音楽は、とても神秘的なものでした。言葉ではなかなか説明できないので、以下のユーチューブのサイトから是非、聴いてみてください。

The Silk Road Ensemble with Yo-Yo Ma (6/9/2009) - Arabian Waltz

Arabian Waltz, The Silk Road Ensemble with Yo-Yo Ma

 夜の遅い時間のコンサートという雰囲気も、妙に音楽にマッチしていた舞台装置でした。


 とにかくヨーヨーマをはじめ、演奏者が皆、音楽を心から楽しんでいるのが伝わってくるのが、楽しい。音楽はこうでなくてはいけない。


 それにしても、こうしたプロジェクトを進んで主導するヨーヨーマは素晴らしいと思いました。多分、ヨーヨーマ出演のコンサートでなければ、決してこのコンサートには行ってないだろうし、おそらく僕と似たような人は沢山いるでしょう。でも、そのお陰で未知の音楽に触れることができる。彼はきっと自分の個人としてのバリューも分かっているし、音楽家としてやりたいこともあって、こうしたプロジェクトを主導しているのでしょう。なかなか出来ないことだと思います。

 会場の大拍手に応えるヨーヨーマ。




 メンバー全員集合。


 自宅についたのは、午前1:00過ぎ。新しい分野の音楽を聴けた喜びとともに、ヨーヨーマから不思議なエネルギーをもらったように感じた演奏会でした。

Friday 11 September, 10.15pm – c11.45pm
SILK ROAD ENSEMBLE
WITH YO-YO MA
Various artists: Silk Road Suite
Giovanni Sollima: The Taranta Project
Angel Lam: Empty Mountain, Spirit Rain
Trad, arr. Li Cang Sang and Wu Tong:
Ambush from Ten Sides


* Quate from Time Review

From The Times September 14, 2009

Proms 73-76: Last Night of the Proms at the Albert Hall/ BBC TV/ Radio 3
Alison Balsom and Sarah Connolly were among the treats at the Last Night, while Yo-Yo Ma’s Silk Road Ensemble was glorious

Richard Morrison

After all that hauteur, Friday’s late-night Prom by Yo-Yo Ma’s Silk Road Ensemble was a glorious tonic: flamboyant and free-spirited. Not all its cross-cultural mishmashes were compelling, but all were played with such an enchanting sense of belief and such superior soloistic and ensemble skills that 3,000 people called for more as midnight approached.
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ウィーンフィルハーモニー管弦楽団 ズービン・メータ指揮 (Proms74)

2009-09-13 03:40:33 | コンサート (in 欧州)
 ロンドンにも秋が到来し、夏のプロムスもいよいよ翌日で終了。自分としてのプロムスのフィナーレを飾るべく、花の金曜日、ロイヤルアルバートホールへプロムスのダブルヘッダーにチャレンジ。まずは、2週間前にザルツブルグで聴いたばかりのウィーンフィルにロンドンで再会。

 一曲目は全然知らない人と曲。10分あまりの短い曲ですが、なかなか綺麗な聞きやすい曲。プロムスの全体のプログラムでは、この曲は載っていなかったらしく、隣のおじさんが、私に「プログラムを見せてくれ」と頼んできた。

 二曲目はシュトラウスの交響詩ドン・キホーテ。美しいメロディが流れ、今週一週間の疲れが噴出し、一時意識を失う。ヴィオラとチェロのソロが入るが、その響きがなんとも言えず美しい。広いロイヤルアルバートホールに深く響く音色だった。




 最後はブラームスの交響曲第4番。私が大好きな交響曲の一つ。ウイーンフィルの響きはブラームスの交響曲をも柔らかくするものかと驚いた。無骨な、ゴリゴリした4番の角が取れ、滑らかに包むような弦の響きに聴き入る。美しい第4番だった。


 席は丁度オーケストラの第一バイオリンの後方。普段は絶対に分からない指揮者の表情や振り方が手に取るように分かる。指揮のズービン・メータはメータ色に染め上げるというよりは、ウイーンフィルに委ねるような指揮であった。管楽器の一人ひとりの動きも、よく見えるので、時折こうした席で聴くのも面白い。


 演奏後、会場は割れるような拍手。アリーナの観客は足踏みまでしての喝采。メータもそれに応えて、2曲のポルカ(2曲目は運動会でよく流れる曲だが名前はわからない)でアンコールに応えてくれた。失礼な言い方かもしれないが、ポルカの演奏を聴いている時は一番ウイーンフィルっぽく聴こえるのは、新春コンサートのイメージが強すぎるのだろうか。


 もちろん良い演奏会だったのだが、正直、前回のような圧倒的な感動に至らなかったのは、原因が自分の体調か、ホールの音響か、座席の場所か、指揮者か、演奏者なのかはよくわからない。

Friday 11 September, 6.30pm – c8.45pm

Webern: Passacaglia, Op.1
R. Strauss: Don Quixote
Brahms: Symphony No. 4 in E minor
Christian Frohn – viola
Tamas Varga – cello
Vienna Philharmonic Orchestra
Zubin Mehta – conductor

* Quate from Time Review

From The Times September 14, 2009

Proms 73-76: Last Night of the Proms at the Albert Hall/ BBC TV/ Radio 3
Alison Balsom and Sarah Connolly were among the treats at the Last Night, while Yo-Yo Ma’s Silk Road Ensemble was glorious

Richard Morrison

I wish I could be as enthusiastic about the Vienna Philharmonic’s two Proms. Whether wallowing in the velvet of Brahms’s Symphony No 4 or delivering immaculate flurries of triplets in Schubert’s Great C Major, the Vienna strings are still jaw-droppingly classy. But elsewhere too much was below par: thin-toned, uncharacterful winds; a horn section prone to lagging; and dutiful rather than inspired solo phrasing .

That sums up Franz Welser-Möst’s conducting of the Schubert too, and his anodyne Haydn (Symphony No 98) was frankly worse than most. It’s risible that anyone could have thought him a suitable substitute for the ailing Nikolaus Harnoncourt. Yet Welser-Möst soon becomes boss of the Vienna State Opera, so someone must rate him.

Zubin Mehta did at least inject the Brahms with zest and also supervised a refined performance of Strauss’s Don Quixote, showcasing three superb principals: the cellist Tamás Varga, the viola player Christian Frohn and the violinist Albena Danailova. Yes, she’s a woman, and, yes, she was co-leading the (still almost completely male) band. The bad news is that the orchestra hasn’t yet made her a full member.
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ザルツブルグ旅行記⑪完 イタリアレストラン Bella Vitaとホテル

2009-09-12 18:12:32 | 旅行 海外
 最終日の夜。ザルツブルグ音楽祭の最終日ということでベルリンフィルのコンサートがあるので、ダフ屋頼みで祝祭劇場へ出撃するかどうか迷ったが、この日は一日出歩いていて、体力的にも疲れていたので断念。ホテル近くのレストランで飯も軽く済ませようと出かけた、イタリアレストラン。


 中は、各テーブルには蝋燭を使っているなど、高級感はないけども落ち着いた雰囲気の店だった。


 ただ、メニューを見るとイタリア料理となぜかパキスタン料理の2つを出すお店であることを発見。「これは失敗だったか」と一瞬怯んだが、市街地から少し離れているせいか、値段もお手頃なので、ワインにサラダ、フランスパンにチーズやオリーブやトマトが乗ったオードブルとペパロンチーノを頼んで、最終夜の夕食とすることにした。

 するとしょっぱなのサラダから、野菜が非常に新鮮で美味しい。続く、オードブルもとってもいけており、さらにハウスワインも非常においしく、幸せ気分。


 極めつけはこのペパロンチーノ。なんとアルデンテで茹で上がっている。こんなスパゲティはイタリアと日本でしか食べたことがない!量もたっぷりで、大満足。


 料理3品にハウスワインで20€。結果大オーライでした。

 ※お店のHPをみつけました


 続いて、今回3泊もお世話になったホテルです。家族経営のアットホームなホテルで、音楽祭中のホテルはどこも高いと聞いていたにもかかわらず、朝食付きで一泊€65は十分お値打ちです。
 

 朝の食堂はいつも満員でした。


 朝食はいわゆる普通のブッフェスタイルのコンチネンタルブレックファーストですが、十分な種類でした。

 街の中心部からは若干外れていますが、近くにバス停もあるし、バス停からは街中まで5分ちょっとですから、二重丸なホテルです。
今度来るチャンスがあったら、またチャレンジしたいです。


 夏の最後を飾るに相応しい旅行でした。
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ザルツブルグ旅行記⑪ Kapuzienerberg山

2009-09-12 08:53:40 | 旅行 海外
ザルツブルグの要塞の丁度対面に小さな山(標高636m)があります。現地で購入したガイドブックに「静かで良いところ」という紹介があったので、最終日は10時半には空港行のバスに乗らなくてはいけないので、朝食後、駆け足で登ってみました。下の写真に写っている山です。


ちょうど、登山口には何の門だかわかりませんが、立派な門があります。


登山口からすぐのところに教会があるらしいのですが、そこに至るまでの道沿いに祠のような祭壇らしきものが10メートルから20メートルおきに並んでいて、聖書に出てくるエピソードが木造彫刻で語られています。


続いて現れた石段を登っていくと、3つの十字架が並んだ祭壇(?)に行き当たります。その奥に、小さな教会がありました。




教会の中はまだ朝早いこともあってか、誰もおらず静寂そのものでした。観光地の教会というのはどこも人が一杯なので、こんな山の入り口にある小さな教会に一人で佇むというのは、なかなか雰囲気があります


入り口脇には、マリア様がいます。


教会を出て、さあいよいよ軽登山と思ったら、ここにもモーツアルトの像が。ここにもモーツアルトがいる由縁は良く分かりません。


山は石段だったり、普通の山道だったりです。一人、二人ぐらい途中で人を見かけましたが、下界は観光客にあふれていたので、これほど静かで、清らかな空気が吸えるところがこんな近くにあったとは驚きでした。


30分も登ると、頂上というか展望台にでます。お城のある山とは場所が違うので、見える風景も違っています。


この方向のずーっと先にウイーンがあるはずです。


ちょっとした小登山が楽しめました。
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ザルツブルグ⑩ 早朝ジョギング ザルツブルグ郊外

2009-09-11 08:27:27 | 旅行 海外
 最終日の朝は、ザルツァッハ川沿いのサイクリングコースを上流に向かって走りました。朝もやの中、木々と川を横に走るのは非常に気持ちが良いです。

 前日上った城も、また違った角度から見えます。


 走っているうちに山々がどんどん近づいてきます。あまりにも気持ちが良いので、このままだとどこまでも走り続けられそうな気にさえなります。ただ、そうは言っても戻ることも考えなくてはいけないので、市内中心部から5キロほど行った所で、折り返しました。


 復路は、川沿いのルートから田園ルートを走ることにしました。


 朝の澄んだ青空と草の緑のコントラストが本当に美しい。


 何の木だかはわかりませんが、ちょっとした並木道になっています。


 途中、どなたかのお屋敷がありました。


 田園に小川が流れている様は、日本の信州飯田を旅行した風景と似ています。


 ザルツブルグ城塞がだんだん見えてきました。もうすぐ市内です。


 「川沿いなら道にも迷わないし、走る時間が計算できるから」という理由で走り始めたこの日のジョギングでしたが、こんなに素晴らしい風景の中で走れたのはまさに期待以上のものでした。
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ザルツブルグ旅行記⑨ ホーエンザルツブルグ城塞

2009-09-10 06:10:14 | 旅行 海外
 ザルツブルグのシンボルとも言えるホーエンザルツブルグ城塞。


 ケーブルカーで一気に上ってしまいます。城塞から見渡す市内は絶景です。


 城塞の塔。


 中はオーディオガイドによるセルフツアーです。歴代大司教の肖像と一緒に、城塞が徐々に拡大していく過程が解説されているのが興味深かったです。


 塔上の展望台からの景色は更に素晴らしい。遠くに午前中に登った「ヒトラーの山荘」の山も見えます。








 城塞内にはカフェやレストランもあります。


 下界の喧騒を忘れ、近郊の山々を見ながら、しばし休憩。
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ザルツブルグ旅行記⑧ モーツァルト縁の地(その2)

2009-09-09 05:25:48 | 旅行 海外
 もうザルツブルグから帰って、一週間以上も経っていますが、もう少しネタが残っているので・・・

 モーツアルト縁の地を更に幾つか訪ねた記録をご紹介します。

<セントペーター教会>
 ドイツ語圏で現存する最古の修道院の一つ(地球の歩き方)。


 モーツアルトは、友人ドミニークスのここでの初ミサの際に、「ドミニークス ミサ」(K66)を作曲している。 また、その後も「ミサ ハ短調」をここで作曲している、とのこと。


 隣接するザンクト・ペーター墓地。


 「世界で一番美しい墓地」とも言われており、モーツアルトの姉ナンネルもここで眠っているとか。


 たしかに至るところに花が飾ってあり、鉄細工の墓碑とあわせて、とても美しいです。


 もうひとつ、ここには岸壁をくり抜いて作った初期キリスト教のカタコンペがあります。


 中に入り、岩の階段を登ります。


 礼拝堂でしょうか?6畳ぐらいの大きさの部屋に、これも岩を削ってできている十字架がありました。


<ザルツブルグ大聖堂>
 モーツアルトの活躍の場です。


 モーツアルトはここで洗礼を受け、オルガン奏者を務めていました。


 派手すぎず、質素すぎない落ち着く教会です。


 モーツアルトが引いていたオルガン。中央祭壇の右隣にあります。


 教会に隣接して、ドーム博物館があり、大聖堂の宝物が展示してあります。


<モーツアルト銅像>
 モーツアルト広場に立つ、モーツアルト銅像。当時はまだ鉛筆は発明されていないのに、右手に鉛筆を持っているなど、いろいろ話題の多い銅像だそうです。


<パパゲーノ(オペラ「魔笛」の登場人物)の像>
 モーツアルト広場の奥にある、パパゲーノ広場にあるパパゲーノの銅像。オペラのキャラクターの銅像というのも、面白いですね。


 ザルツブルグ地元では、あまりのモーツアルトの商品化に反対運動があると聞きましたが、まあ確かに、モーツアルトの濫用ではと思うところもあります。まあ、ご愛嬌で良いのではないでしょうか。
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クラッシック・バス・ライド・イベント

2009-09-08 06:25:22 | ロンドン日記 (日常)
 昨日のハーフマラソン完走後、イベント会場からLeatherhead駅に戻る途中で、面白いイベントをやっているところに出くわしました。

 「クラシック・バス・ライド・イベント」、クラッシクバス祭りとでも言うのでしょうか?今はとても走っていないようなレトロバスが集合し、ファンを乗せて町を町を周回するというものです。

 2階建てバスが走る前の1階バスでしょうか?


 今はもう見かけない、緑のバスもあります。


 こんな2階建てバスもあります。


 ドアが壊れかけているし、いつ止まってもおかしくないバスがファンを乗せて走ります。


 会場にはバス関連商品の露店が並んでいます。


 模型、関連書籍、写真等、完全なマニアの世界です。


 これらは全てイギリスのバスの模型です。ちょっと、ついていけないかも。


 集まっている人は、皆カメラを持ち、うれしそうに写真をとっています。露店の前には、バスの型番号が手帳一杯に何ページも小さい字で書かれていて、チェックをしながら、まだ収集していない型のバスの写真を必死になって探しているコレクターもいました。

 クラシックというものに限りない愛情を注いでいること、その対象がバスであること(日本にもバスのファンっているのだろうか?)に、妙にイギリスを感じたひと時でした。
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初秋のサリー州を走る

2009-09-07 01:24:13 | ロードレース参戦 (in 欧州、日本)
 ロンドンの南西地域サリー州で行われたハーフマラソン大会に参加しました。天気は曇り空で、暑くも寒くもない初秋のさわやかな天気で、マラソンには絶好の天気です。

 ロンドンからローカル線に乗って約50分、Leatherheadという駅で降ります。駅の周りにはパブ一つない田舎駅でしたが、近くを川が流れており綺麗なレンガつくりの鉄道橋がかかっているなど、なかなか雰囲気のある地域のようです。


 スタートは街のハイストリートから(とは言っても100mほどしかない商店街ですが)。ハーフを走るのは昨年5月の山中湖マラソン以来です。


 1マイルも走ると、完全な牧草地帯。牛や馬がいるし、何より牛糞くさい。牧場の奥には丘、小山が見えるのですが、近くを走っていた二人ずれが、「あの丘を登るんだよ」と話しているのが聞こえ、ちょっと意気消沈。(中央にちっちゃく馬が写っています)


 田園風景はいかにもイングランドの田舎という風景で趣があります。木々の葉は紅葉が始まっていました。


 3マイルに入る頃から完全に上りが続きます。最初は草山の尾根道ですが、そのご完全に林道へ。あとはマラソンというよりは、クロスカントリーと行った方が良いような、いわゆる砂利・土・泥の登山道が続きます。変化があって面白いと言えば面白いのですが、ちょっとした石に何回かつまずいたり、一旦は終わったかに見えた上り道が6マイル(9.6キロ)過ぎから、再度、続いたのには、げんなり。


 しかし、丘の上から見渡すサリー州の景色は素晴らしいものがありました。




 8マイル地点ぐらいからはなだらかな下りに転じ、疲れた体には助かりました。


 今回は久しぶりのハーフということもあり、ゆっくりペースながらにも一定のペースを保って完走することを目標にしていましたが、タイムは思ったより良く1時間58分22秒前後と、2時間を切る記録でした。ここ3,4年で、2時間切りは記憶にないので、記録は2の次と思っていたものの、かなりうれしかったです。おそらく、天候に恵まれたのと、林の中のランということで空気が非常に新鮮だったが良かったのだと思います。




 記念品は久しぶりにTシャツ付。ランナー仕様の本格的なものです。イングランドの地ビールもお土産についていました。


 サリーの自然を堪能した2時間でした。
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ロンドン ゴルフデビュー

2009-09-06 04:04:21 | ロンドン日記(イベント、観光、スポーツ)
 こちらに来て初めてゴルフに行きました。イギリスと言えばゴルフの発祥地ですが、これまで行かなかったのは、車を持っていないので足がないのと、ゴルフをしなくても週末の気分転換には事欠かないためです。

 今日は業界の各社さんから有志が集まって行うロンドン業界ゴルフコンペ。日本でも久しくしていなかったので、なんと3年ぶりのゴルフで、皆様に迷惑をかけるのではと少々心配でした。

 天気は完全な秋の快晴。まるで、私のゴルフデビューを祝ってくれているような天気でした。コースも雄大で美しくレイアウトされており、やっぱりゴルフは気持ちが良いです。


 こちらのゴルフのスタイルは、18ホールを休みなしに一気に廻ってしまいます。電動カートも無いので、自分で手動カートを引いてまわりますから、歩く量だけでも結構行きます。また、キャディさんもいないので、ボールは自分でしっかり見てなくてはいけないし、「あと○○ヤードです。あの木の上を狙って打ってください」などととアドバイスもしてくれる人もおらず、自分の判断が全てです。(スポーツとしては当たり前ですが・・・)

 特に、コースで大変だったのは、各コースにいわゆるラフの中に必ず一定のエリアを占めており、くるぶしぐらいの深さのあるヒースと呼ばれる雑草(?)群です。その中にボールが入ると、ボールは見つからないは、クラブが引っかかると殆ど振りぬけなくなり、ボールを出すのも難儀します。正直バンカーよりも始末が悪いです。


 同じ組に気さくな方に恵まれ、私の右往左往振りも温かく見守っていただき、とても楽しい時間をすごすことができました。スコアはグロスで118。3年ぶりにしては、上出来です。

 ゴルフを楽しめるだけでなく、新しい人とも知り合いになることができるし、ゴルフの良さを再確認しました。もうゴルフのシーズンも1ヶ月ぐらいのようですが、もう1回ぐらいやってみたいです。
 
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ザルツブルグ旅行⑦ スープ

2009-09-06 03:03:41 | 旅行 海外
 ヒトラー山荘ツアーで帰路にドイツ・アルプスに囲まれた景勝地、ベルヒテスガーデンというところに立ち寄りました。そこで、ガイドさんにお勧めされたレストランで昼食。

 山のふもとの景勝地らしく、ゆっくりと落ち着いた時間が流れていました。


 注文したのは、隣の老夫婦が食していたスープ。牛肉ベースのスープに刻み野菜や細切りクレープが入っています。


 さっぱりしていて、とても美味しかったです。汁物が欠かせない私には貴重な一杯でした。
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ザルツブルグ旅行記⑥ 「鷲の巣」の花

2009-09-05 15:07:36 | 旅行 海外
 ヒトラーの山荘近辺で見かけた花です。高山植物かどうかはわかりませんが、小さいながらもとても綺麗でした。

















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