CQ誌2009年6月号に載っていたアンテナカップラーを改造しました。
これはエンドフェッド給電(いわゆるツェップ型)にも使えるカップラーです。
ただ、エンドフェッド給電は電圧給電ですから、市販のオートチューナーもこの辺りの長さを避けるよう指示があるように、かなりの電圧がかかります。
CQ誌の制作記事の部品では、無理しても20Wくらいまで、とのことなので、バリコンを1000∨耐圧のものに変えて、50W運用に耐えられる(と思う)ものにしました。
作業は簡単。500∨耐圧のバリコンを外して付け替えるだけ。これはこれで小型軽量タイプを作ってFT817で使うのもいいかもしれません。
耐圧について心配な場合は、エレメントを1/2波長より若干短くし、その分をアース側に垂らせば電圧最大の位置からずれて、グッと電圧が低くなるはず。
一応28MHz用に5mのエレメント。5.5mの釣竿。そして24や21、18に出るためのアース側の電線を用意しました。(つまり給電点をずらしていく、という方法です)
さらにVCHアンテナのコイルとエレメントセットを組み合わせると実にいろんなバンドに出られるようになります。VCHアンテナのエレメントは電気長で約15m分あります。コイルはミノムシクリップで調整出来るため、電気長は4m~15mまで自在に変えられるわけです。これで7もでれますし、10、14はノンラジアルも可能になります。
ようするにアース側を含めて全長を電気長1/2λ程度にして、出来ればすべてをエレメントに、不足分をアース側にセットすればいいんです。
得意の釣竿移動運用の幅が広がります。
このセット、かなりおすすめかも知れません。