ヤエスのリグに付属している電源コードはプラスとマイナスの電線がバラバラですね。
アイコムの電源コードは並行コードです。
並行コードと言うのは行きと帰りの電流が同じ量、逆向きにすぐ側を通るため、そこに発生する磁界が相殺される効果があり、ただ束ねられているだけではない、結構なスグレモノなんです。
ヤエスのは電源コードがバラバラに広がっちゃいますから、並行コードとは状況が違います。これがどんなメリットデメリットがあるかはわかりませんが、なんとなく気持が悪いので、
縒ってしまうことにしました。
電線をそのまま捻っても縒ることは出来ません。一本一本の電線に回転を与えないと縒れません。ということは一体化している
カプラーから端子を抜いて作業するか、切断して作業後に何らかの方法でつなぐかをしないと出来ません。
うちにはパワーポールがたくさんあるので、一度切断して作業後にパワーポールでつなぐのもありですが、今回はカプラーから端子を抜いてみることにしました。
この端子、工具なしでは抜くことが大変困難です。端子にロックピンが2つ付いているので、それを押して解除しないといけないんです。2箇所同時にその爪を押さないといけませんし、カプラーの内側ですから手が届きません。
以前、こんな時に活躍してくれるだろうと、
端子抜き工具を買っていました。
今回大活躍したのは筒状の端子抜きで、筒の中にはバネが内蔵されており、筒で爪のロックを解除しつつ端子をバネで押出してくれるものです。
実際にやってみると凄い!!押し込んでいくだけでパチンと音がして裏から端子が抜け落ちました。
楽しいくらい簡単。
私のは海外製ので6種類の端子抜き工具が一体となったものを使いました。1700円で購入しましたが、あまり売っているところを見かけません。ファクトリーギアの店頭には赤と緑の2種類が置いてあることがあります。今回は赤のほうにジャストフィットするものがありました。
国産のメーカーからは
エンジニアさんのが良さそうです。動画もあるようですから、どんな感じか見てみてください。
端子が外れたらコードを軽く撚っていきます。数回ごとにコード全体をサーっと伸ばして縒りを与えて生じた回転を解いて(実際は回転を加えているのだけれども)いくと縒った部分が安定していきます。
最後に再びカプラーに挿して出来上がり。パッチンコアも取り付けて、リグに繋ぎ直しました。
注意:安定化電源から電源コードを外してから作業しましょう。
同様にFT-100の電源コードも縒りましたが、こちらはヒューズボックスの端子を抜いて作業しました。
カプラーの端子って道具さえあれば案外簡単に抜けるものなんです。
バラバラが気になって電源コードを縒ったのですが、回り込みなどに強くなるかなぁと期待もしています。ただ、今後何が起きるかわかりませんから、真似される方はあくまで
自己責任でお願いします。