HM-817が届きました。
すぐにこれを持って城山湖へ。
アンテナは適当な電線とガスコンロの回りに立てるガードを地面に置いたアース、これをZM-2というチューナーで無理やりチューンを取った安直なもの。さらにQRP2.5~5Wの相手局さん泣かせのシステムから、このマイクでの交信にチャレンジしました。
最初の交信は7MHzSSBで埼玉県、21MHzで北海道のYLさんと交信が出来ました。順調な滑り出しです。
アンテナをアレックスループにチェンジ。話題のMLAアンテナ。適当な長いワイヤーよりこっちのほうが交信出来る感じです。小型なのに侮れません。
その後パッとしないコンディションの中、18MHzで北海道や九州、屋久島と交信できるなど、マイクのデビューとしてはかなりの成果をあげました。
マイクの方は別の無線機でモニターしてみると変調度は純正マイクと同じくらいで問題ありません。社外品のマイクで変調が浅くなる、ということがハンディ機ではよくあるのですが、これは安心して使えます。音質も程よい硬さと広がりがある感じです。いきなりアスタティックマイクのようなカリッカリの音が出るかな?とは思っていましたが、そうではありません。
秀逸なのはスピーカーです。FT817本体のスピーカーと遜色ない音量と音質。使用中はスピーカーマイクで聞いていることを忘れるくらいです。FM放送のDJや音楽も綺麗に鳴りました(気持ち高音寄りですけど)。かなりボリュームを上げても音が割れたりすることはありません。これはもう外部スピーカーそのものって感じです。
重さは、ウェイトの入っている純正マイクと近く、少し軽いかなと思うくらい。場所は取りますが装備一式では重くはなりません。
PTTは純正マイクのほうが押しやすいですが、ヘビーデューティーなのでこれはこれでOKです。
大きさとしてはコンビニのおにぎりを手全体で握った感じです。大きなマイクです。(笑)
気になる点は、FT817にホイップを直付けして144や430で試したところ、アンテナやマイクの位置関係で回り込みによる発振が生じたこと。外部アンテナに接続すれば起きなかったので、SWRが悪い、アンテナが近い、という条件では回り込みが起きる可能性があります。起きる状況だとパワー下げてもあまり変わらず。回り込みが起きている時は、特にFMだと自分では気づきにくいので、FT817のメーターをMOD(変調度)にしてみるとか、他の機械で受信してみるとか、どんな状況で起きるのかあらかじめチェックしておいたほうが良いです。アンプか何か入っているのかな?。
しばし使い込んでいろんな状況での使い心地をチェックしていきます。
このような意欲的な製品を開発してくれるのはとっても嬉しいですね。
右の電鍵とパドルはGHD社製のもので現行製品ではありません。もともとバラの電鍵とパドルだったものをコンビネーションで一つの台に固定したバージョン。パドルの後ろのボタン電池の見える基板はA1クラブで頒布した「絆キーヤー」で、パドルはエレキー、縦振電鍵はストレートに、一本の出力で出てくる装置です。エレキーの速度は半固定抵抗で、ちょっと速度早めに固定。遅くしたい時は縦振電鍵でカバー、みたいな使い方をします。
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