先日、ペットボトル(500ml)で短縮コイルを作りましたが、このくらいの長さの円筒で、導線を30回程度(密巻きならもっと少ない)巻くと、4~5m長のセンターローディング釣り竿アンテナで7MHz付近に同調します。
センターと言ってもトップ寄り、ベース寄りといろいろ設計できる訳ですが、トップに寄るほど巻数は多く、ベースに寄るほど巻数は少なくする必要があります。
トップ寄りのほうが電流腹のエリアが広いので、効率の良いアンテナになる、という理屈がありますが、それほどこだわらなくても実用上は大差ありません。トップ寄りで作ったアンテナは帯域も狭くなり、調整も敏感というデメリットもあります。
コイルの位置を変えることで同調周波数も変わる、ということですから、これを調整方法に利用することも可能です。エレメントの線を通しでそのままコイル状に巻いた場合、片方をほぐして片方を巻けばコイルの位置をずらしていくことが可能です。
やってみたことがあるのですが・・・面白い体験をしました。
この構造だとコイルを巻けば巻くほど、アンテナの見た目の長さは短くなります。巻けば巻くほどコイルが効いて同調周波数が下がっていきますが、特に先端側のみ巻いていくとある時点から巻くほどに同調周波数が上がるという逆現象が起きました。 これは何かというと、トップ寄りになるほど巻数が必要になる、コイルの位置で効きが変わるという現象が顕著に現れる領域に突入したからなんです。
一回巻くごとにコイルのインダクタンスは大きくなり(同調周波数は下がる)ますが20センチ程度エレメントが短くなってしまう(同調周波数は上がる)。この相反する効きのバランスが逆転したからなんですね。
通しの一本のビニール線でダイポールやバーチカルを作り、その線を途中でクルクル巻いて同調周波数がどう変化するか、コイルがどの程度の大きさでどのくらい効くのか、コイルの中にコアを入れるとどうなるかとか、遊んでみると楽しいです。アンテナアナライザーがあるといいですけど、無くてもゼネカバ受信でおおよその同調周波数は把握できるはずです。
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