アマチュア無線は出力の制限はあっても基本的にアンテナに制限はありません。
これは凄いことで、指向性の強いアンテナを使えば1Wの電波でも100Wに相当するような強い電波を出すことが出来ます。
いえ、送るだけでは大した魅力ではありません。
聞こえるようになるのが凄いんです。
相手の1Wの電波が、100Wの電波のように聞こえるようにもなるのです。
お互いにいいアンテナを向け合えば、1KW同士で交信しているかのような状態になるのです。(極端かなぁ)
相手の電波は実は自分の元に微弱ながら届いています。
それを普通のアンテナのままでは受信困難であっても、利得の高いアンテナを使うと ラウドアンドクリアーに聞こえてしまうんです。
聞こえないくらいの電波がハッキリ聞こえる。
肉眼では月のクレーターまで細かく見えませんが、双眼鏡や望遠鏡を使えばかなり細かく見えます。いいアンテナを使うことに似ています。
あまりよく聞こえない、交信出来ない、という人は、アンテナの努力の余地がたくさんあります。
もちろんロケーションも大事です。電離層に反射して空から降ってくる電波であっても地上高やロケーションは大切です。特にDXからの電波は地上スレスレをずっと飛んでくる角度で飛んでくるので、地上に近いほど減衰しています。地上高20m、30m、40mで聞こえるようになる電波はたくさんあります。電波は高いところに沢山飛んでいます。
お金に物を言わせて強い電波を飛ばしやがって、と言われがちなビックガンはその出力ばかり目が行きがちですが、一番大切なアンテナへの努力はきちんとやっている方なんです。見習いたいものです。(アパマンホイップより)
まぁそんなわけで、とにかくなるべくいいアンテナを使ってみましょう。アンテナを楽しむことはアマチュア無線の特権。大きな楽しみの一つです。
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