エレクラフト社のKX3はうちの主力無線機です。
IC7610も主力なんだけど、一度修理(メンテ)に出したら再設置が億劫でまだ箱の中。裏の配線が多いから散らかったテーブルを片付けないことには作業が難しいんだな、これが。
その間活躍していたのがKX3+HL45B。45Wだけれど、たいして問題にはならない。
そのまま主力で活躍中です。
そういえばIC7400の50W改モデルはちゃんと目の前に鎮座している。これを使えばいいんだけど今はアンテナが繋がっていない状態。
そんなわけでKX3を使いまくっているわけなんだけど、本体に合体している純正パドルの調子が良くない。符号を打ち損じることも多々。
接点の汚れかなと思って接点回りをメンテし続けていたんだけど、根本的な解決に至らず力かけて接点が触れていても導通しない時がある。受け側が凹んだのかなとかいろいろ考えたけどどうもおかしい。
もしかしたらアース側の方の導通が不良?
というわけでパドルの構造を知ろうと分解してみた。
本体とは4ピン(2✕2)のヘッダーとソケットでの接続(この中のどれか)。
ここは問題ないだろう。
でパドル内の基板に渡り基板のハンダ面とアルミダイカスト製のパドル本体に密着してつながる。これは組み立てると密着する寸法に作られている。電気的には押し当てているだけ。
アルミダイカストのボディに渡り次はボディにある丸い穴、そこに金属棒が押し込まれている。ここもはまっているだけ。
この金属棒がそしてツマミ(これも金属)の動作軸となる。
つまみ側の筒状の穴に金属棒が通り、金属棒からつまみに電気が流れる。ここも金属同士が接触している状態。
最後はツマミ自身についている接点がプラス側につながると符号が出る。
つまみ側がマイナスになっている構造だった。
つまり導通過程に金属同士の接触による部分が複数ある。しかも動くパーツも含まれている。
すべてに接触不良が生じるリスクがある。
電線と端子でネジ止めとかしてあれば本当に接点だけ疑えば済むんだけど、接触部はそこだけではなかった。
というわけですべて分解清掃して、接点復活剤兼潤滑剤を塗布して再組み立てしてみた。
なんとか調子が戻った。というかすこぶる調子が良くなった。
KX3を長年使っていてパドルの調子が悪い方は分解清掃がおすすめです。
バネとか飛ばして無くさないように気をつけて。
接点まで分解、調整しようとするとかなり小さな針のような六角レンチが必要。これ、カインズでセットになっているやつで回せます。
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