古いCQ誌の記事で読んだ話ですが、
HFのマルチバンドの大きなGPを立てた、7MHz帯もよく聞こえるが全然交信出来ない、何が原因か、どうしたらいいか、という話題でした。
ダイポールアンテナを試してみて、
と言うのが答えでした。
垂直系のアンテナは打ち上げ角が低く、水平に近い角度の海外からの電波には有利です(が、無指向性で四方八方のノイズ源にも向いているのでノイズが強力に受信できてしまう欠点も持ち合わせています)。
国内のローバンドは実は見上げるような角度で電波が飛んできます。なので打ち上げ角が高いと有利なのです。
垂直系は真上にはほとんど飛びません。タイポールは真上にもたくさん電波が飛びます。
この差はもの凄く大きい。
近距離電離層反射でダイポールに垂直が勝つには数十倍の出力が必要だそうです。
すでにここで勝負がついてしまっています。
こちらにS9で届いていても、向こうには+20dBを超える信号が山ほど聞こえている、その中のS9だから埋もれてしまうわけで、こちらには強くても、あちらには弱いからなかなか交信に至らないわけです。
逆に低いダイポールは低い角度から飛んでくる電波が苦手。
垂直系に軍配が上がります。
IC705とかで運用するときも、垂直ばかりでなく、水平系のアンテナも是非使ってみてください。
世界が変わりますよ。それなりに。
今上がっている50MHzのアンテナはUNEという1ループアンテナで場所の関係で垂直系になっています。耳は良いのですが、相手には聞こえない、と。。。
悲しく悔しいですが、市販のアンテナではうまく乗らなくて、仕方なく作るしかないのです。
いやー、愚痴だな、これは。
今度はVビーム(水平偏波で)にします。
偏波面の相性ですね。90°はちょうどNullの位置ですから最悪状態なんですよね。
垂直も、ほんの10度傾けるだけでNullから脱し、一気にシグナルが上がることは山頂移動で散々経験しました。ループ、少し回して斜め偏波にするのはどうでしょう。
両方の偏波面に対応できます。
ちょうどいま、3.5のモビホを調整しており、30度ほど傾けたら、SWRもいい場所に落ちたし、国内が聞こえてきました。
それは良かったです。
水平に出したり、なんでしたら先端を少し下向きでもいいと思います。
3.5MHzこそ真上に飛ばさないとなかなか交信できません。
でも、我が家の場合、一番短くしても3.5以下でしかディップせずにとうとうカプラーを購入したのです。
でも、今回、斜めにしたらドンピシャに。
まQは高いけど、それこそカプラーの出番かな、と。
コンテストあたりからデビューしたいな、と思っています。ありがとうございました。
モービルホイップは設置条件でご機嫌がかなり変わりますね。
なので私もエレメントを切ったりする前に出来る工夫はいろいろやってます。
これからの季節、3.5メガの季節ですから楽しんでください。
海外コンテストに間に合い。21でアメリカ東西海岸、オーストラリアとも交信ができました。斜めにする技を知らなかったら、この楽しみはなかったかもです。
ありがとうございました。
ベランダモビホ、水平出しにして、さらに左右に振るというのも試してみてください。
50MHzだともの凄くSが変わることがあります。
聞こえなかったのがS9になるくらいのこともあるので、特にコンテストでは取り漏れが無いようにやってみる価値あります。
でも、タイムリーな助言、ありがとうございました。
いろいろ効果もあったようでなによりです。
電波、電気は目に見えないだけに面白いですね。