ひまわり先生のちいさな玉手箱

著書「ひまわり先生の幸せの貯金箱〜子どもたち生まれてきてくれてありがとう」

Happy Mother, Happy Child

2017年09月08日 | こころの子育て
Happy Mother, Happy Child

「妻が幸せなら、人生が幸せ」ならば、

子どもの視点から言うと

「お母さんが幸せなら、子どもが幸せ」

この「幸せ」は、お母さんが好き勝手するという意味ではない。

とかく、夫や子どもが喜ぶことを優先して

自分の気持ちや欲求を後回しにするお母さんのための言葉。

子どもたちから、よく聴く言葉。

「お母さんが大変そうだから、我慢する。」

「お母さんが不幸そうだから、どうせ、私も幸せになれない。」

「お母さんみたいになりたくないから、私はお母さんにはならない。」

お母さんは、良かれと思って、我慢していても、

それは、逆効果になってしまう。

だから、

ハッピーマザー、ハッピーチャイルド

これは、私の言葉。
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アメリカでも川の字のススメ

2017年03月24日 | こころの子育て
私は、アメリカに来ています。桜が満開。東海岸のノースキャロライナ州デューク大学という所です。アメリカの大学の中でも最も難しい大学との1つだそうです。チャペルも美しく、聖歌隊の美しい歌声「アメイジンググレイス」にも出会い、心が洗われた気分です。この大学の人気の専攻ベスト3

1位:economics
2位:psychology
3位:public policy

アメリカの大学では専攻のことをMajorといい

ほとんどの大学は、入学時にMajorを決めておく必要はなく、
2年生の終わりまでに決めればよいことになっています。

また経済学+アートなど、異なる二つの分野を専攻すること(Double Major)もできます。

広々としたキャンパスには、リスも小鳥も戯れて空気を吸うだけでものんびりと
身体が深呼吸したみたいです。

アメリカでも、日本と同じようにこちらも異常気象だそうで、雪が降ったかと思えば、翌日は夏のような暑い日デス。

ドラルド・トランプの話があちこちできこえてきます。

さて、約30年前にアメリカに留学していた友人に聞いた話。

アメリカでは、子どもを赤ちゃんの時から1人で寝せるが、子どもたちには、日本のように川の字で寝るほうがいいと言われていて
テレビで川の字になります
それが良くないと言われるよう遺伝子レベルで世界一不安が大きいと言われる日本人。

セロトニントランスポーター遺伝子の違いにより

アメリカ人は、不安になりにくい遺伝子を持つ人の割合が高い。

不安になりやすい遺伝子を持つ人の割合が低いアジアの中でも日本人が最も不安が大きいことが分かっている。
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一輪の花…じんわり喜び

2017年03月15日 | こころの子育て
私の誕生日に離れて暮らす息子からお花が届きました。

それも、一輪の花。ホテルの宿泊と食事をプレゼントされて嬉しそうに映っている写真を
Facebookにあげている有名人親子の話を 聞きました。

私の場合、私の誕生日を息子が覚えていてくれているだけでも嬉しいです。

それで、息子が小学生の頃の話を思い出しました。

近所のスーパーマルキョウに行き、なけなしのお小遣いで、
そのスーパーマーケットで一番綺麗だと思う花を一輪買ってきてくれました。
「母さん、誕生日おめでとう」

渡された花が、「菊」だったことを思い出しました。
小さな黄色い菊。
「あ、これ、仏壇用…」と、内心思いつつお礼を言いました。

しかも、数年後の誕生日に下の息子が、
同じように小さな菊(確かピンク色だった)を買ってきた時には
「また、仏壇用…」
と、内心吹き出しそうになりながら、
必死に笑いを堪えて、ただ「ありがとう」と喜んで言ったのは、
まるで、昨日のことのようです。

今回、大学生の息子から届いた花は、ガーベラ一輪。

私が、この花を好きなことを覚えていてくれたんだ…

子どもの成長を感じると共に
なんだか、じんわり…喜びが込み上げてきます。


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火曜日は、ハグの日

2016年12月21日 | こころの子育て
うみちゃん、コメントありがとうございます。

火曜日は、ハグの日。流行りのドラマの最終回。

最終回では、とうとうアラフィフのゆりちゃんもイケメン歳下の風見さんとハグ♡

いいですね〜。スキンシップのない夫婦、恋人、親子も火曜日をハグの日にしてはどうでしょうか?
拙著「ひまわり先生の幸せの貯金箱〜こどもたち生まれてきてくれてありがとう〜」には
「抱っこぎゅーは、心の栄養剤」と書かせていただきました。
抱擁ホルモン、オキシトシンが分泌されて、安心、幸せを感じることでしょう。さて、戦前の日本では、べったり育児だったと聞いたことありますか?

日本の子どもたちは、色とりどりの着物を着せてもらい、
竹や木で作ったおもちゃを与えられ、
目の輝きが眩しいまるでエミールで描いた理想の子どもたちだと…。

なぜ眩しいかというと、当時のヨーロッパでは、
アルプスの少女ハイジのクララの様に
子どもを早くから寄宿舎に入れたりして
紳士淑女として育て
ハイジの様に子どもらしく出来ることが稀だったために
日本の子育て、日本の子どもたちは、素晴らしいと絶賛されたらしいんです。

***
「社会契約論」で有名なフランスの哲学者 ルソーは
人間の本性を、自由意思を持つものとして考え始める。

自然状態では各個人は独立した存在として自己の欲求を充足させるために行動し、
生存の障害が発生すればその解決のために各個人同士で協力関係を求める。

こうして生じる個々人の約束は社会契約の概念として把握される。

社会契約の枠組みに従って国家が正当化されるためには、
人間の自由な意思が社会契約の中で保障されていなければならず、
本書では個人のための国家の在り方を論じている。
Wikiより抜粋

このルソーは著書「エミール」で理想の子どもの姿を描きました。

江戸時代に その理想の子どもを日本で見たという外国人が居たそうです。

江戸時代の日本を訪れた外国人の手記を集めた本に
当時をスケッチした色鮮やかな挿絵付きで載っている。

当時の日本の育児は、べったり育児と書かれている。

渡辺 京二著
逝きし世の面影 (平凡社ライブラリー)

…以下の様な記述です。

日本の子どもたちは、色とりどりの着物を着せてもらい、
竹や木で作ったおもちゃを与えられ、
目の輝きが眩しいまるでエミールで描いた理想の子どもたちだと…。
「エミール」
エミールの物語を通し、当時のフランス特権階級の教育のゆがみと、児童の本性を尊重して自由で自然な成長を促すことが教育の根本であることを説いている。

『エミール』は、その個性尊重・自由主義的な教育観と共に、ペスタロッチやカントらをはじめとして、近代の教育学・教育論に大きな影響を与えることになった。
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学校と家庭の連携の必要性

2016年12月10日 | こころの子育て

学校に「いじめられている」と相談していた

新潟で自殺した高校生の遺族が遺書を公開しました。

この高校一年生の男の子は、学校に「いじめられている」と相談していたことが分かり、
親は、先生から知らせてもらえたら、こんなことにはならなかったと遺書を公開に踏み切ったそうです。

現代は、先生と保護者に距離があるのかな…

仲良くしたいな、子どものために。

親と先生は、決して敵になってはいけない…

子どもの命を守るために、学校と家庭の連携の必要性を痛感します。

また、言葉によるいじめならば、
言葉を聞いていた傍観者たちが複数で
いじめられている側の味方についてあげられていたら…

せめて、誰か一人でも、誰かに相談してくれていれば…

明日は我が身、なのか?

子どもたちは、安全じゃないんだろう…


最近、発表された 15年度のいじめ認知件数は、過去最多の約22万件で、都道府県や学校間で認知に大きな差が出ています。

1.000人中3件しか認知されていない県もあり、この数字は、実際のいじめの数より少ないのではないかという意見が多数あります。

さて、問題の新潟の高校一年生の男の子の新聞記事ですが…

当事者意識の足りなさ、情報共有の乏しさ

相談はしていたとのことですから、
認知されていても、適切に対処されなかったのかと思うと悔やまれてなりません。

以下、記事から抜粋します。

***
新潟県立新潟工業高校1年の男子生徒(15)が11月下旬に自殺した問題で、遺族が9日、生徒が残した遺書を公開した。

「本当はもっと生きたかったけどもう生きていける気がしません」
と亡くなる直前のつらい心情がつづられていた。

 遺書はノートから切り取った紙1枚に書かれ、自室の机の上に置かれていた。

言葉によるいじめを受けていたことが書かれ、「9月中旬から今に至るまでの平日は生き地獄のような毎日でした」と明かした。

学校の教諭に複数回、相談していたことにも触れ、「11月に入ってから相談した方は何の解決にもなりませんでした」と書かれていた。

 生徒の父親(44)は「人の悪口を言うのを一度も聞いたことがないような優しい子だった。

学校から、一言『悩んでいるようだ』と教えてもらえていれば、結果は違ったと思う」と声を詰まらせた。

 学校は今月5日、「情報共有や指導方法に不十分な点があった」とする調査結果を公表。

新潟県教育委員会は、第三者委員会でいじめと自殺との因果関係などを調べている。

12/9(金) 毎日新聞より

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いじめ自殺を繰り返さないために

2016年11月30日 | こころの子育て
熊本県長洲町の児童館だより2016年12月号を
送っていただきました。

ありがとうございます。

「こどもたち生まれてきてくれてありがとう」の詩を
拙著「ひまわり先生の幸せの貯金箱」から抜粋して載せていただきました。

この詩は、千葉市の「子どもと笑顔で過ごすための子育て講座」でも採用していただいています。

さて、
また、青森県でいじめで自殺した子どもさんの実名が公表されました。

どうして、こう青森県でいじめで自殺が相次いでいるのか
親から学校に相談された際に「いじめ」という言葉がなかったからという理由で
対応が遅れたというのは、

相談を受けた側にも当事者意識が足りないのではないかと思います。

ご相談されたお母さん、お父さんの当事者意識とは、相当かけ離れているように思います。

せっかく、生まれ、育んだ命。

生きていれば、前に進むことが出来る。

親が学校に相談した時に「いじめ」ということばが使われているかどうかではなく
学級で、嫌な思いやつらいと訴えて相談されて来られたのなら
対処してもらいたいです。

以下
昨日29日の報道から転記します。

***
いじめ自殺 届かなかったSOS、「繰り返さぬため」 亡き娘の実名公表
TBS系(JNN) 11/29(火) 18:06配信

 いじめにあった子どもたちが学校へSOSを発したのに、それが生かされなかったケースが相次いでいます。

青森で、おととし自殺した17歳の少女。両親は、自分たちのような悲しみを繰り返してほしくないと、実名での公表に踏み切りました。

 娘がいなくなって2年以上が経ちました。今でも娘を思い出さない日はありません。カレンダーはあの日のまま。

 「台所にいたりすると、『お母さん、きょう何?」って、部屋から出てくる音とか、娘の声とか・・・。本当に会いたくてたまりませんね。毎日毎日、会いたい会いたいって思っているんですけど」(大森七海さんの母親)

 大森七海さんは、おととし7月、青森の海に身を投げ、自ら命を絶ちました。17歳という若さでした。七海さんの父親は、娘に近づけると思い、何度も海を訪れています。

 「助けてあげられなかったのが悔いてならない」(大森七海さんの父親)

 七海さんは、同級生から無料通信アプリ「LINE」などで、いじめを受けていました。七海さんが残したノートには、「LINE」で自分に向けて投げかけられた言葉がつづられていました。

 「存在自体がうざい」「ひがい者ぶんないで」

 異変に気づいた母親は、七海さんが自殺する半年以上前から養護教諭と担任に複数回にわたって嫌がらせをされていると訴えました。しかし、七海さんが自殺した後、学校側は面談の中で、「いじめ」という言葉がなかったことから、「いじめは認識できなかった」と両親に説明しています。

 「そんなわけないでしょ、あんなに言ってたのに。家族が訴えているのに、いじめととらずに。でも本当にそうなのかなって。本当は分かっているんじゃないか」(大森七海さんの母親)

 今年、同じ青森県では、いじめが疑われる子どもの自殺が相次ぎました。

8月、東北町の中学1年の男子生徒が、いじめを示唆するメモを残し、自宅で自殺しました。

また、そのおよそ1週間後には、青森市の中学2年生・葛西りまさんが、いじめを受けていたことを記した遺書を残し、自ら命を絶ちました。

 七海さんのケースと同様に葛西さんも、事前にりまさんが受けていた、いじめについて、母親が学校の担任に何度も相談をしていたといいます。

 「(去年)9月ごろからは何かされる度、担任に伝えていました。1回や2回ではありません。それこそ何十回もです。当時の担任はこちらが『いじめ』という言葉を使わなかったため、相談内容をいじめと認識しなかったと言います」(葛西りまさんの父親)

 学校に届いていた子どもたちのSOS。

なぜ救うことができなかったのでしょうか。

当時、両親は、娘の名前と写真は伏せて取材に応じていました。

 「14歳かな」

 亡くなって2年以上が経ち、両親は七海さんの名前と写真の公表に踏み切りました。

いじめによって、辛い思いをする子どもたち、家族が、これ以上出ないでほしいという思いからです。

 「やはり繰り返されるんだな。自分たちの教訓が生かされていない。現場にいる教員たちに、それが行き届いていないということなんでしょうね」(大森七海さんの父親)

 「(学校は)何件起きれば危機感をもつのかなって。誰にでもあり得るというか、それは親だったり、子どももそうですけど、先生だったり、いろんな人に気付いてほしい」(大森七海さんの母親)




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ほどよい母親(good enough mother)

2016年11月30日 | こころの子育て
アメリカのYさん、フランスのTさんに続いて
コメントありがとうございます(^-^)/

遠くてもこうやって繋がっているのかと思うと、Blog更新のエネルギーになります。

忙しいと思うけど たまには コメントくださいね。

スペシャル ニーズって、日本人の私には 新しい心地いい響き!

手のかかる子どもでなく、スペシャルニーズの子ども…

親がスペシャルに 選ばれた感じ。

人は、誰もでも ニーズ(欲求)を持って生まれ
一生ニーズ(欲求)を持ち続けます。

ご飯食べたい、寝たい、甘えたい、そして 愛されたいと。

子ども時代に どの程度、どの様に
それらの欲求が 満たされたかが
その人の人格形成に大きく影響します。

イギリスの小児科医、ウィニコットが提唱した
「ほどよい母親(good enough mother)」が大切。


ほどほどが大事だということ。

抱っこを求めてきたら、応じる。

笑顔で近づいてきたら、必ず笑顔で返す。歓迎する。

辛い時は安らぎを与える。

怖がったら、守る。

助けてと求めたら、助ける、励ます。

でも、自分でやれる時、やりたい時は、無駄な介入はしないで、あたたかく見守る。

失敗させてあげる。


子育ては、独身の頃に何とかごまかしてきた
親自身の子どもの頃の満たされなかった欲求と
その時に感じた不快感情を感じてしまうので、
自分に向き合わざるを得なくなる時期。

だから、親も成長する。

逆に、自分の問題を見ないようにして子どものせいにしてしまえば
親に成長はないし、子どもは苦しむ。

完璧な親はいないんだから
まあ、気合を入れ過ぎずに
ぼちぼち 楽しんでね。

以下、Wikiより
***
ほどよい母親(good enough mother)とは、

適度の心身の世話によって、
快適な環境と、対象としての恒常性を与える母親およびその機能を指す。

これは普通の良い母親のことであり、
ほどよい母親になれない例として、

強迫的に自己に没頭して幼児に関心を向けられない母親、

また幼児に過度に没頭しすぎて同一化し、そのあと急に撤退する母親などが挙げられる。

絶対依存の段階で母親が乳児の欲求を満たすことで、乳児は万能感をもつ。

そこから母親が幼児へ少しずつ不適応を重ねていくことは、幼児に環境を提示することとなり、そうして幼児は万能感を脱却し、現実を認識できるようになっていく。

明らかに完璧とはいえないお母さんの子が、まずまず正常に育っていくことができるのは、
そこには十分な「ほどほどによい子育て」があるからである。

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スマ放置ママ

2016年11月14日 | こころの子育て
今日11月14日、明日、あさっては
福岡市の小中学校など4か所で講演します。今日は、18時〜香椎第二中学校に伺います。さて、この写真

ベビーカーの子どもにスマホを渡して、自撮り棒で自撮りするママ

この写真は、実際、私が博多駅前のカウンセリングルーム近くで見かけ、
「違和感」を感じ、後からこの違和感について考えようと思った風景です。

それにしても、赤ちゃんを育てている時の「母性的没頭」の時期は、ないのか…。

現実の子どもを無視して撮られたこの自撮り写真は、
何のために使われるんだろう?
インスタに投稿する?
ただの記念?

母親の母性的没頭する気持ちをも上回る程に
スマホが魅力的ということ??

スマホをオモチャにしたり、
母親がスマホばかりすることは、以下のようなことに関係があると思います。

・子どもと母親の「愛着形成」による子どもが感じる「安心感」

・子どもの人への関心

・子どもの人との関わり

極端に言うと
子どもの頃にお母さんと温かい心の絆を感じられずに 「不安」ばかりが大きくて
人との関わりが心地いいとも感じられないので人との関わりを求めるより、
スマホやネット、ゲームに依存し、
「孤独」も感じずに
恋愛にも結婚にも興味がなく
逆に有害サイトに小学生がアクセスして性的に早熟になってしまう…
ああ、考え始めるととてつもなく大変な影響があると思います。

何故かというと…

落ち着きがなく、親や先生の言うことをきかず、思い通りにならないと、奇声を発する、友だちとコミュニケーションが取れないなどの問題行動が見られ、
発達障害ではないかと疑われるケースのうち

テレビやスマホに依存している子どもも多く

一日中テレビを見ている、しょっちゅうスマホを扱っているなどの子どもから
テレビやスマホを少しずつ減らしていくと、
問題行動が減っていくケースがあります。

問題行動が減っていったということは、
そのお子さんは、発達障害ではなく、
まだ「愛着」が醸成されておらず
お母さんとの間に「安心感」を感じることができていないから落ち着きがなかったということ。

テレビやスマホの代わりにお母さんが抱っこしたり、
話しかけるなどの関わりを増やしてくれたおかげで、
「愛着」が醸成され「安心感」を感じるようになっていくケースがあるのです。


私自身も東京に行って移動する時に行き方をスマホで検索します。スマホがない時は、人に尋ねていました。東京では、道を尋ねて嫌な顔をされたり、知らないと言われたり、無視されることもある。

スマホは、便利だし、何より傷つかない。私も小さな子どもを育てていたら、
人に尋ねずスマホで検索する母親として子どもにモデルを示し、
子どももママが使っているスマホに興味を持つんだろうな…

その上、スマホに子守りさせてしまう大変な母親の気持ちも分かる。
母親ばかり責められない、子育て支援が足りないのは、日本の現代社会の問題も無視できない。


本「プチ虐待」の心理にも親たちがきづかない心の成長にいちばん大事なこととして書いてあります。諸富祥彦著 青春出版社


以下、毎日新聞の記事から抜粋して転載します。

***
4~8歳の第1子を持つ母親のうち約6割が、

自分の時間を確保するために

「子どもにスマートフォンで遊ばせたことがある」ことが、
玩具メーカーのセガトイズ(東京都台東区)が行った、“スマ放置ママ”に関するアンケート調査で分かった。

 調査は10月14~16日、
インターネットを通じて全国の4~8歳の第1子を持つ20~49歳の母親800人を対象に実施。

「スマホを使用した子育て」に関して質問した。

 「子どもをスマホで遊ばせたことがある」

と回答したのは63.3%だった。

このうち、スマホで遊ばせる理由で最も多かったのが「自分の時間を確保するため」で73.3%。

次いで▽電車やバス、自家用車での移動中=49.0%

▽ごほうびとして使わせてあげたい時=23.7%

▽子どもと話題を共有したい時=23.5%--の順となった。

 さらに「スマホで遊ばせたことがある」と答えた母親のうち、
「よくないことだと思う」と
「ややよくないことだと思う」が合わせて76.3%に上り、
罪悪感を感じている母親が多いことが浮き彫りになった。

 罪悪感の理由は
(1)大人のスマホを扱うことは、子どもらしい遊びでない=61.7%

(2)子どもにとって大人のスマホを扱わせるにはまだ早い=46.4%

(3)子どもにとって刺激の強いサイトにアクセスするリスクがある=21.0%など。

 
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打たれ弱い子どもたち

2016年10月11日 | こころの子育て
今日は、長崎、通りかかった出島は、まるで鎖国時代にタイムトリップしたみたい。
クリニックでくつろぐ癒し系のわんちゃん。

【「打たれ弱い」子どもたち】

先生に怒られないようにオドオドして、他の子が怒られるのを見て不登校になるなど、いわゆる「打たれ弱い」子どもが増えてきている。

「打たれ弱い」子どもたちは、どんな気持ちを感じ、どの様に考えているのか…

「打たれ弱い」子どもは、不安、落ち込み、自己嫌悪、自責などを感じやすい。


一言で不安と言っても
「怒られたらどうしよう、嫌われたらどうしよう」という不安から、
「嫌われたら、見捨てられてしまうかもしれない」というまで、不安の大きさは子どもによってかなり違う。

これは、心に安全基地があって、基本的安心感が醸成されているかによって異なってくる。

落ち込む時に考えていることは、
「嫌われてしまった」
「何もかも上手くいかない」
「私は、いつもこうやって怒られる」
など。

自己嫌悪を感じる時は、「自分はダメだ」「自分がいや」などと考える。

この感じ方、考え方は、親がモデルになる場合が多い。
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ママたちの手助けを

2016年09月07日 | こころの子育て
○9月8日木曜は、午後7時〜9時まで
福岡市立博多工業高校PTAの研修にお邪魔します。

昨年に引き続き二回目です。

○9月9日金曜は、午前10時〜12時まで
朝日カルチャーセンターで「タイプに合わせたコミュニケーション法」です。
博多駅の朝日ビル8階です。

今からでも参加可能です。
直接、朝日カルチャーセンターまでお問い合わせください。
電話番号092 431 7751

さて、今日博多駅のキッテ博多のお店で
午後ゆっくりお粥をいただいていたら、
赤ちゃんを抱っこしたお母さんが隣に。

微笑みかけたら、笑う赤ちゃん。

思わず、
「可愛い。何ヶ月ですか?」
と、話しかけると
「まだ、ギリギリ人見知りしない6カ月です。」
と、お母さんも笑顔。

あら、それならばと、手を出してみると、赤ちゃんが来てくれたので、
抱っこさせてもらいました。

1人目のお子さんで、ご主人の帰りがお仕事で毎日23時くらいまで遅くて、
ご実家に助けられてるとのこと。

確かに、いくら可愛い赤ちゃんでも、毎日まだ言葉の話せない赤ちゃんと夜遅くまで2人っきりだと
鬱々しますよね。

夫の転勤で実家から遠く離れて孤独だったので、私もよく、よく分かります。

サザエさんの時代は、子育て中のママのこんな孤独は、なかったんだろうな。

帰りに「何のお礼もしないで」と抱っこしたお礼を言われたんですけど、
もちろん、何のお礼も要りません。

私も子どもが小さい頃、子育て経験者の女性に
私の子どもを抱っこしてもらったものです。

順繰り、順繰り。

頑張りすぎないでママ。

頼ろうママ。

甘えようママ。

ママが笑顔であることが赤ちゃんの笑顔にもなるから、
周りの皆んながママたちの手助けをしましょう。

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褒めても叱っても

2016年08月01日 | こころの子育て
「誰でも良かった」

などという訳のわからない殺人が3件も起きたのが2008年。

秋葉原無差別殺傷事件には、驚かされました。


また、最近の相模原殺傷事件は、薬物による妄想なのか、恐ろしい殺人事件が起こっています。

私たちは、自分の子どもを被害者にも加害者にもしたくない。

そんな歌詞、Mr.Childrenの♩「タガタメ」を聴いた時に本当にそうだと思いました。

「褒める子育て」が流行り、「怒らず、叱りましょう」と言われます。

子育ては、進化したハズなのに、犯罪は理解不能なものになってきています。

「褒めたり、叱ったり」ではどうにもならない大切な土台が抜け落ちています。

「褒めたり、叱ったり」する前に
「存在そのものを受け容れる」

何が出来ようが、出来まいが子どもの存在そのものが歓迎され
「ここに居ていい」という居場所、安心感を感じられること。

この土台がしっかりあって初めて、褒めたり、叱ったりが有効になります。

それには、赤ちゃんが生まれて二歳くらいまでに
赤ちゃんが泣いたら、抱っこ。

無力な赤ちゃんがお腹が空いたと泣けば、オッパイ、ミルク。

オムツが濡れたと泣けば、オムツ交換。

寂しい、怖いと泣けば、抱っこして安心感を与える。

この抱え込む無条件の愛情が、私たち人間の土台となります。

言葉が話せるようになった後、

例えば

友だちにオモチャを取られた

学校に入って嫌なことされた

先生に怒られた

こうしたトラブルがあっても、土台がグラグラしなくて済む。

まだまだ基礎工事が不十分なら、まず無条件の愛情を注ぎ
土台作りからやり直す必要がありそうです。

褒めたり、叱ったりより前に
赤ちゃんが生まれた時のあの感動を思い出して。

初心に返って、何が出来ようが、出来まいが大好き…無条件の愛情を。

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泣いていいよ

2016年07月18日 | こころの子育て
 バスの車内で泣き始めた乳児をあやせず困った母親に、運転手が車内アナウンスで語りかけた言葉がネット上で話題になっている。

 8月31日午後、15人ほどが乗った横浜市営の路線バスで母親の腕に抱かれた赤ちゃんがぐずり始めた。母親と友人の女性が2人であやしていたが、赤ちゃんは手足をばたつかせ泣き声は大きくなるばかり。友人は途中で下車し、母親は立ち上がりあの手この手であやすも泣きやむ気配はなかった。

 10分ほど経った時、車内アナウンスが流れた。

 「お母さん、大丈夫ですよ。赤ちゃんですから気になさらないでください。きっと眠いか、おなかすいているか、おむつが気持ち悪いか、暑いかといったところでしょうか」

 明るい口調でミラー越しに語りかけたのは、鈴木健児さん(46)。
乗車歴20年のベテラン運転手だ。

 「迷惑をかけないよう何とかしたい、というお母さんの焦りをひしひしと感じた。今後バスや電車を使うのをためらうんじゃないかと心配になって」と振り返る。

このやりとりがネットに投稿されるとツイッターなどで拡散され、「感動。まさにプロ」「運転手さん素晴らしい」などの投稿が相次いだ。


朝日新聞デジタル2015年9月の記事より引用
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《脅しは、「しつけ」になりません》

2016年07月01日 | こころの子育て
赤ちゃんが諦める時間、間違ってました。
3分ほどで諦めるそうです。
ごめんなさい。訂正して記事を更新します。

***
マイケル ルイスが言うように“乳児は高度で成功の情報の処理能力を持っている。かなり小さい頃から自分が誰で、何ができるかを知っている”
(中略)
生後数ヶ月の間に子供は素早く母親の行動に影響及ぼすやり方を学ぶ。

授乳をしてもらうために泣き、オムツを替えてもらったり、抱っこしてもらうことや一緒に遊んでもらうために泣く。

もし母親がかまってくれなくなると、
赤ちゃんは母親が再び自分に注意を向けてくれるまでむずかり、ぐずりだす。

母親が3分ほど反応しないと赤ちゃんは引きこもってしまい、希望がないと言う風情で母親から目をそむける。

***

【脅しは、「しつけ」になりません】

叩く、怒鳴る、否定する、なじる、無視する、外に締め出す、置き去りにする…

脅しは、子どもにとって、恐怖でしかないから、正しいことを教育したことにはならず、怒られなければいいんだと学んでしまいます。

子どもは、いつ怒られるかと怖いので、怒られないように自分を出せなくなるし、安全を感じられず、いつも疑心暗鬼になって不安を抱えてしまい
おまけに、心から楽しいと感じられなくなります。

保護された子どもさんの笑顔を見ると、心からの笑顔なのか心配になります。

ニュースを見るにつけ、子どもの気持ちを想像して、切なくなります。

S.ウラムス ほか著
「交流分析の理論と実践技法: 現場に役立つ手引き」という本に
生後一カ月の赤ちゃんは、泣いても誰か来てくれなければ
3分で諦めてしまうというようなことが書いてありました。

赤ちゃんを観察した発達心理学の研究なのでしょう。

3分って短いようですが、赤ちゃんの泣き声の長さをストップウォッチで測ってみると
3分は、案外長いのではないかと思います。

赤ちゃんの泣き声は、母親にとって居た堪れないものです。

その場に母親が居て、赤ちゃんの泣き声を聴けば
すぐに赤ちゃんの元に行ってあげたくなる気持ちになるものです。

親に依存していて、親なしでは一人で生きていけない無力な子どもにとっての3分がどれ程長く感じるものかという想像力が
育児には必要なのかもしれません。

子どもが外に出されたり、置き去りにされるのは、ほんの短い時間でも恐怖。

ヤンチャなのが子ども。

言うこと聞かないのが子ども。

子どもが怒られるようなことをしたら、《心の栄養》不足だと思って
沢山かまって、抱きしめて、「大好き」と伝えて、微笑みかけて、関心を示して…
《心の栄養》をたっぷり与えてあげましょう。

そして、好ましい行動をした時に、いっぱい褒めてあげるという《心の栄養》もしっかり与える。

そうすれば、美味しい《心の栄養》で、子どもの心はお腹いっぱいになって、
もうマズイ《心の栄養》を求めての問題行動をする必要もなくなり、子どもの問題行動は減っていくのです。


昨日は、福岡市立南市民センターで講演でした。
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【親の笑顔は、愛情であり、承認です】

2016年06月22日 | こころの子育て
最近、笑ってますか?

【親の笑顔は、愛情であり、承認です】

子どもが「ママ、ママ〜」って抱きついてくる。

子どもが親に向ける笑顔は、まさに愛情表現。

それに、応えるお母さんの笑顔は、愛情であり、承認です。

「ママ、ママ〜」

「○○ちゃん、好き♡」

「ボクも好き♡」

「大好き♡」

「ボクも大好き♡」

幼い頃のお母さん、お父さんとの関わりは、とっても大事。

こうした温かい人との関わり…心地いい体験が、
この子の人と関わることへの安心感となり、
この子の一生の人との関わりに影響していきます。

関わりを求めて拒絶されたと感じると、子どもは、もう二度と傷つきたくないから、
人と関わらないようにするかもしれません。


逆に、親が子どもを信じて待ったり、見守ったりするのが苦手で(これは社会情勢もあるので親の責任ばかり言ってはいけない)
心配性でついつい、あれやこれやと介入すると
子どもは、人と関わることが面倒臭いと感じ
人と関わらないようにするかもしれません。

人からの微笑みが苦手になるかもしれません。

人との関わりの原型は、親との間に作られます。


だから、子どもとの関わりの基本は、笑顔。

笑顔は、承認であり、愛情です。
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「人の人格は基本的に習慣が入り混じった複合物である。」

2016年06月17日 | こころの子育て

「人の人格は基本的に習慣が入り混じった複合物である。」


これは、20世紀で最も影響力のあるビジネス書とされる『7つの習慣 』の著者であり、
リーダーシップの権威として国際的な評価を得ているスティーヴン・コヴィーの言葉。「習慣は才能より強し」
という言葉にもそう意味が含まれているのでしょう。

修士論文を指導いただく先生に「とにかく本を読み込んで」と言われました。

学生時代と違って、
勉強が楽しいと感じます。

だから、先生からそう言われることが嬉しいんです。

学生の頃は
「イヤだなあ〜、そんな風に言われると読みたくない!」
って、なってたなあ。

こうした習慣が私という人格を作るんだろうな。

ただし、これは、やはり主体的であることも大切なんだと思うんです。

大袈裟だと思われるかもしれませんが
私にとって、心理の勉強を続けることは、
「人生の意味」を探求することに等しいんです。

"Our character is basically a composite of our habits."

Stephen Covey 

さて今日は、これから筑紫野市まで講演に行って参ります。


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