ひまわり先生のちいさな玉手箱

著書「ひまわり先生の幸せの貯金箱〜子どもたち生まれてきてくれてありがとう」

心理ゲーム

2013年01月04日 | カウンセリング
マザーテレサは、こう言いました。

「愛の反対は憎しみではなく無関心です」

確かに、カウンセリングをしていると、
憎しみの裏には、深い悲しみが隠れているのを目の当たりにします。
愛してるから、憎しみとなって現れているのかも。
過剰な憎しみなら、心理学では、反動形成と言い、愛情の裏返し、
つまり、憎しみは、愛情が抑え込まれ、外に違う形で現れているのだと見ます。

一方、自分は、どうせ誰からも愛されないと思う、
愛情を感じないなどの
その人の一生を通じて、不安定になってしまうような
大きな大きな問題の原因は、
親のネグレクトなどの無関心、
愛情はあるが入院や病気などで物理的に子どもを見れなかった、
そして、母性的愛情不足です。



寂しい時、かまって欲しい時に
人は、ゲームをしたくなります。
ゲームとは、心理ゲームのこと。

TA交流分析でいう「心理ゲーム」とは、
お互いが嫌な思いを味わって終わるやりとりのことです。

くりかえし人間関係をこじらせたり、
非建設的な結果を招いたりする
行動パターンのことを指します。

なぜゲームと呼ぶかと言うと、
このような行動パターンの裏には必ず、
おかしなルールと隠された目的が
潜んでいるからです。

「新しい交流分析の実際」 
杉田峰康著より引用 

だからもし、ある人との人間関係で、
くりかえし、
不快な気分を味わう時は
ゲームに巻き込まれているのかもしれません。
気付いたら、このままこのやりとりが続いたら、どうなるかを
徹底的に考えます。
気付きさえすれば、途中で止めることも可能ですし、
また同じゲームに巻き込まれなくて済むかもしれません。

ゲームは、家庭・学校・職場・友人、日常のあらゆる人間関係で演じられます。

夫婦、恋人、会社の上司と部下の間で、
同僚と、
親しい仲間との会話で

ゲームは、自分では気付かずに
無意識にしてしまうものです。

自分がゲームを相手に仕掛けることもあるし、
相手から仕掛けられることもあります。

不快な気分を味わった時に気がつきます。
代表的な二つのゲームをご紹介します。

キック・ミーのゲーム
(私を嫌ってくれ)……
挑発的な言動をして、
相手の拒絶や嫌悪や怒りを無意識に誘発するゲーム。

『私はOKでない・他者はOKである(自己否定・他者肯定)』
の基本的な構えを確認しようとしている。

自分に対する自信や肯定感が低いために
『自分が拒絶されて処罰されるべき人間』
であることを自己証明するかのように、
他者に対して挑発的な発言をしたり、
他者から否定されるような行動を取ったりしてしまう。


仲間割れのゲーム……
複数の他人に矛盾した情報を与えたり、
仲違いするような悪口を伝達すること。

それらの他人を対立させ喧嘩させようとするゲーム。

自分以外の複数の他者の間に仲間割れ(喧嘩・対立・嫌悪)を引き起こすことで、
『自己肯定・他者否定』の基本的な構えを確認しようとしている。

他人同士の仲が悪くなるような情報や悪口を吹き込んだり、
誰かの悪口を言っている人の嫌悪感を煽り立てるような告げ口をしたりするのが『仲間割れ』のゲーム。

このゲームを仕掛ける人は他人が醜く争い合う姿を見て

『人間関係や友情には大した価値がない』
という自らのネガティブな信念を補強しようとしている。
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育てる

2013年01月04日 | メッセージ
今年の私の目標に「育てる」があります。

年末年始の片付けで発見した
棚の奥の本や書き溜めたノートなど読み返して、読みふけっていました。

それで、思いだいたのが、伊藤忠商事の元社長 丹羽 宇一郎(にわ ういちろう)さんの人材育成に対する考え方。


丹羽さんは、大学卒業後、伊藤忠商事入社し生え抜きで代表取締役社長に就任。
多額の負債を抱えていた伊藤忠商事の業績を2001年(平成13年)3月期決算では
過去最高の705億円の黒字を計上するまでに回復させた。

社長就任中には、同社の関連会社である
ファミリーマートや吉野家の弁当を自ら購入し昼食を済ませ、
出勤には、運転手つきの自動車などを使用せず、
社員の目線に立つために電車を使用していた。

社長時代に丹羽さんは、エリートを育てることを強調していた。

「エリートを育てる」とは、特別扱いするという意味でなく
「自己判断できる人間を育てる」という意味だそう。
「自己判断できる人間」とは、
自らの問題に立ち向かい、
自分の頭で考えて自己決断・自己決定の出来る人間のこと。

人材育成も、子育ても、自分育ても
ここかな~。
カウンセリングは、自己実現に向けての
「自己判断できる人間」を育ててると思えば
ある意味人材育成なのかも。



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