ひまわり先生のちいさな玉手箱

著書「ひまわり先生の幸せの貯金箱〜子どもたち生まれてきてくれてありがとう」

言葉を使わない家族

2013年04月14日 | こころの子育て
「家族」「ホーム」
という夢は、いつから抱かれるようになったのでしょうか?


日本では、戦後、ホームドラマに新たな「家族像」を見、
会話が希薄だった日本で、コミニュケーションの豊富な「理想の家族の夢」を抱いた。
しかし、高度成長期の現実は、役割分担により父親の不在と母子密着だった。
私たちは、お茶の間で映し出されるアメリカのドラマ「大草原の小さな家」や「サザエさん」「ドラえもん」「ちびまる子ちゃん」のような
家族内コミニュケーションを夢に描いてきたのかもしれない。
現実は、どうだろう?

父親は、仕事。
母親は、家事、育児。
コミニュケーション不足。

日本には、以心伝心などという、
言葉にしないでも理解し合えるというような妄想が今だに存在している。

また、父親不在による父性の欠如により、
思春期の子どもは、家庭内暴力、非行に走ることも。
母親は、家事、育児の負担の大きさや不安から、情緒のコントロールが難しく子どもへ当たることも。
忙し過ぎる父親は、仕事でのストレスを妻や子どもに当たることも。
子どもの不登校で自分の子育てを後悔し、自分を責める母親。
母親の子育てを責める父親。

高度成長期から何十年経っても、
モノには満たされたが、
家族内コミニュケーションに満たされないという状況は、
何も変わっていないと感じる。

もう、いい加減にテレビに映し出される世界は、現実とは違う妄想だと気付いても良い。

現実に即した理想を描き、
仲の良い家族を実現するためには、
まず、父親も母親も必死に自分の役割を果たそうとしてきたことを認めよう。
その上で、家族の中で、言葉を使ってコミニュケーションをはかることが
とても重要だという認識を持とう。

素直な気持ち、要望を話し合うことは、良いこと、大切なことだと
妻だけでなく、
お互いが認識することから、
仲の良い家族が始まる。

夫婦とは、長いコミニュケーション。
親子とは、子どもが自立するまでの期限付きのコミニュケーション。

写真は、カウンセリングルーム近くの人参公園。
博多駅近くのこの辺りは、ナント、昔、人参畑だったらしいです。

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