ひまわり先生のちいさな玉手箱

著書「ひまわり先生の幸せの貯金箱〜子どもたち生まれてきてくれてありがとう」

生きる意味

2013年11月22日 | メッセージ
今日22日金曜日は、博多駅前四丁目のカウンセリングルームで、
午後7時30分からカウンセラー養成基礎講座の体験講座をします。

さて、今年も、博多駅のXmasイルミネーションが点灯しました。

うかうかしてると、もう年の瀬。
みなさん、この一年色々ありましたか?
今年もよく頑張ってきましたね。
残すところ、あと一ヶ月とちょっと。

今年、やり残したことは、ありませんか?

私は、やりたいことは、やらないで後悔するより、
やって後悔した方がいいと思っています。

これまで、お会いした多くの方からもそう教えてもらった気がします。

アフリカで一万年前と同じ狩猟だけで農耕もしない、家畜も飼わない
ハッサ族の平均寿命が30歳だそうです。
そう、日本でも昔は、人生50年だったとか…。

事故だって自然災害だって、起こりうるわけだし、
今は健康でも
人生がいつ終わるか分からないのが事実。

だから、やっばり、やらないで後悔するより、やって後悔する方が良いと思います!

経験したことは、たとえその結果が失敗したとしても、
その経過は、無駄にはならないから…。



精神分析を学んだ医師フランクルは、あのアウシュビッツ強制収容所で
それは、それは、辛い辛い経験をされ、生還し、記録を本にされました。

フランクルの有名な著書『夜と霧』旧版、大変オススメです。
この本は、
第二次世界大戦中、ナチスドイツによって行われたユダヤ人大量虐殺-ホロコーストを生き抜いた
ユダヤ人精神科医の記録です。

フランクルは、
恐ろしいほど冷静に
強制収容所に連れてこられた人たちの精神的な変化を書き留め、本にまとめました。

あの極限の中で、
周囲の人々や状況を観察したり、
論文のためのメモを取り続けた。

明日は、ガス室かそうでないか、分からない。

働けそうか、元気そうか、
足が浮腫んで靴がはけてるか、はけてないかで、
右か左の通路に分けられ、
ガス室かどうかが決まる。

毎日を生きることで必死の中、
後に伝えることを使命にフランクルは、
生き延びたとも言えるのかもしれない。

フランクルは、あの地獄のような日々にこう考えた。

「人間が人生の意味は何かと問う前に、
人生のほうが人間に対し問いを発してきている。
だから人間は、本当は、生きる意味を問い求める必要などないのである。

人間は、人生から問われている存在である。

人間は、生きる意味を求めて問いを発するのではなく、
人生からの問いに答えなくてはならない。

そして、その答えは、それぞれの人生からの
具体的な問いかけに対する具体的な答えでなくてはならない」

ヴィクトール・フランクル 
『死と愛』 みすず書房 1961年
(原題『医師による魂の癒し』)

私たちは人生を
「自分がしたいことをしてゆく場」と思いがち。

こういう人生観(欲望中心の価値観)に対し、
フランクルは
「私がなすべきこと、使命を実現してゆくのが人生だ」
と述べている。

欲望中心の価値観では、
例えば病気や人間関係のトラブルは
ただ辛いものとしか思えないが、
「意味と使命中心の生き方」
「なすべきことをなす生き方」では、
それらのトラブルは何らかの意味がある、
と受け止められるようになる。

「これらの出来事を通して、人生が私に何かを問いかけてきている」

「私に何を学ばせようとしているのだろう?」

と受け止めることができるようになる、
とヴィクトール・フランクルは言っている。

コメント
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