ひまわり先生のちいさな玉手箱

著書「ひまわり先生の幸せの貯金箱〜子どもたち生まれてきてくれてありがとう」

個性

2014年04月12日 | メッセージ
皆さんは、自分の個性が好きですか?

子どもの個性が好きですか?

パートナーの個性が好きですか?

親の個性が好きですか?

案外、ありのままの自分が好きな人の方が少ないのかもしれません。

だから、私たちは、そうでない自分になろうとして、頑張るのです。

だから、嫌いな自分に似ている我が子を否定してしまうのです。

だから、自分と違うパートナーに惹かれるのです。

魅力的だと思ったハズのパートナーの個性も
あまりに自分と違うので、だんだん受け容れられなくなるのです。

そして、ありのままの自分を受け容れられないどころか、
ありのままのパートナーをも受け容れられず、
パートナーに多くを求めてしまうのではないでしょうか?

『五体不満足』の著者である乙武洋匡さんは、先天性四肢切断で生まれました。

乙武さんは、自らのTwitterで
今の乙武さんでいられるのは、
自分が努力したからではなく
両親のお陰だと言っています。

そして、発達障害など少数派への理解が必要と言っています。

乙武さんの楽天イーグルスでの始球式を見て感動しました。

彼が、殆どない手と肩と顎と全身を使って東北の復興を願い
人に見せたくなかったボールを投げる姿をどんな決意と願いを込めて始球式に臨んだのか。

乙武さんのお母さんが、彼の個性をありのまま受け容れてくれたことで
乙武さんの素晴らしさが発揮されたのだと思います。

以下、五体不満足―完全版(講談社文庫)から抜粋します。



対面の日が来た。

病院に向う途中、息子に会えなかったのは黄疸が理由ではないことが告げられた。

やはり、母は動揺を隠せない。

結局、手も足もないということまでは話すことができず、身体に少し異常があるということだけに留められた。

あとは、実際に子どもに会って、事態を把握してもらおうというわけだ。

(中略)

「その瞬間」は、意外な形で迎えられた。

「かわいい」---母の口をついて出てきた言葉は、そこに居合わせた人びとの予期に反するものだった。

泣き出し、取り乱してしまうかもしれない。気を失い、倒れ込んでしまうかもしれない。

そういった心配は、すべて杞憂に終わった。自分のお腹を痛めて産んだ子どもに、1ヶ月も会えなかったのだ。

手足がないことへの驚きよりも、やっと我が子に会うことができた喜びが上回ったのだろう。

『五体不満足―完全版』乙武洋匡著、講談社 より


私たちは、身体的特徴のみならず、
性格も生まれながらにして個性を持っています。

助産師さんに伺っても、発達心理学の研究でも
いわゆる「遺伝」「生まれ」があると言われています。

例えば、こんな風に。

①あんまり泣かず、言い張らない、手のかからない子

②探索活動が活発で、要領のいい子

③新しいものに警戒心が強く神経質な子

④最後までやり遂げたいという気持ちが強く、几帳面な子

⑤あれこれ言われるのがイヤで、楽しいことが大好きな子

⑥話す時はいつも笑顔で、進んでお手伝いする優しい子

生まれ、つまり、遺伝の後に、
生まれ育った環境で次第に
①~⑥のキャラを使うようになると考えられています。

皆さんは、どんな赤ちゃんだったでしょうか?

2450gの50g未熟児だった私は、身体が小さい割にミルクをゴクゴク飲んだと聞いています。
そのおかげで、お産婆さんは、この子は保育器に入れなくても大丈夫と言ってくれたそうです。

大きな病院での出産なら保育器に入ったことでしょうが…。

当時、保育器で失明してしまう事故が報告されており、
赤ちゃんだった私の食欲に感謝!

皆さんは、どんな個性を持っていますか?

騒がしい、
おとなしい、
自己主張しない、
でしゃばり、
お調子者、
引っ込み思案…

どんな個性でも
どんなあなたでも私たちは、みな素晴らしい❗️
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする