ひまわり先生のちいさな玉手箱

著書「ひまわり先生の幸せの貯金箱〜子どもたち生まれてきてくれてありがとう」

《相手は 変えられない》

2015年09月22日 | カウンセリング
「夜回り先生」は、夜回りする先生なのに、

子どもが小さい頃、私は

「まだ、3人の子どもが小さいので、夕飯食べさせに帰りますので、夜は講演に行けません。」

とお断りしていたら、

「先生は、昼しか回らないから、ひまわり先生ねぇ~」と言われて

「ひまわり先生」

と、呼ばれるようになりました。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

さて、人から偉く賞賛されたり、理想化されて驚いたり、

ひどく罵倒されて、傷つくことはありませんか?

もしかしたら、それは、その相手の赤ちゃんの頃の問題かもしれません。

今日は、「投影性同一視」について。

投影性同一視とは、自我を守る防衛機制、ディフェンスのメカニズムの一つ。

例えば、偉く理想化されたかと思えば、こき下ろしに遭う。

例えば、親がお気に入りのこどもだけを可愛がる。

気に入らなくなると、急に関心がなくなる。

それは、他人という鏡に映った自分に向かって、自己愛的な賞賛を投げかけているか、

また、逆に、こき下ろしに遭ったり、ひどく罵倒されるのは、

他人という鏡に映る自分の醜い姿に向かって、
激しい嫌悪感を剥き出しにしているということ。

その人は、相手を賞賛したり、憎しみをあらわにしたりしていますが、

実は、自分の中にある自己愛的な賞賛や自分の中にある嫌悪感を
相手の中に見ているだけかもしれないのです。

何故、こんなことをしてしまうのでしょうか?

それは、赤ちゃんの頃に愛情を得られなかった体験から、傷つきを否認し、愛されなかったことを自分で受け入れられないからなんです。

自分に向き合おうとすると、どうしても見たくない感情と向き合わざるを得なくなります。

しかし、それは本人も覚えていないかもしれない赤ちゃん時代に満たされなかった愛情欲求なので、防衛が働いてしまいます。

本人は、無意識に、自分に向き合うのを避けて、他人という鏡に自分を映し出して、そこに自己愛を注いだり、自己否定をし続けるので、
自分に向き合う方には、なかなか行きません。

もし、あなたが偉く理想化されたり、
ひどく罵倒されてしまったとしたら
おそらくそれは、あなたの問題ではなく、相手の問題。

その人が自分に向き合い、傷つきを受け入れ、自分を愛することができるようになるしかないのです。

残念ながら、私たちは、相手を変えることは、出来ないのです。
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