ひまわり先生のちいさな玉手箱

著書「ひまわり先生の幸せの貯金箱〜子どもたち生まれてきてくれてありがとう」

魔の3ロック

2018年12月10日 | 関心事
高齢者のケアに、「魔の3ロック」という言葉が あるそうです。

その3つは、フィジカルロック、スピーチロック、ドラッグロックです。

「フィジカルロッ ク」とは、身体拘束のことです。

身体拘束は、生命や身体の危険回避、安全確保、医療ケアを行う観点から緊急、やむを得ない場合のみ、一時的に許可されます。

「スピーチロック」とは、言葉で身体的・精神的な行動を抑制することです。

私たちが日頃、何気なく使ってしまう言葉で、例えば
「ちょっと、待ってね」
「座っていてください」
などの言葉も
表情やトーン、声の大きさによっては
スピーチロックにあたります。

スピーチロックが起こりやすい状況は、介護職員の人数に余裕がない状態で介護をおこなっている場合です。

事業所や施設では、職員や施設全体の心身に余裕がなくなってしまい、「ちょっと待ってね」などの言葉が日常的に使われていることが多いでしょう。

そういった言葉による声がけが
利用者さんの言動を抑制することになり、
結果的にスピーチロックが発生しやすい環境になります。

スピーチロックには、明確な線引きがありません。
どこまでが声がけでどこからがスピーチロックになるかの判断は難しいものです。


「ちょっと待っていてください✖️

の代わりに、

「今、◯◯をしているから、5分待ってね」◯

などと、言います。

認知症の人は、短期記憶が低下しますが、
抱いたネガティブな感情は強く残ってしまうと言われています。

「無視されて悔しい」「拒否されて腹立つ」などという感情は、暴言だけでなく、意欲低下に繋がってしまうこともあります。

認知症の人が、どうして、急に立ち上がったのか?

トイレに行きたいのか?

家に帰ろうと思っているのか?

夕食を作ろうと思ったのか?

気持ちを理解して、声かけ出来るようになるといいなって、思います。
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