ひまわり先生のちいさな玉手箱

著書「ひまわり先生の幸せの貯金箱〜子どもたち生まれてきてくれてありがとう」

「日本ではハッキリものを言ってはいけません」と、アメリカで否定される

2019年05月12日 | アサーション
アメリカ育ちの日本人の高校生の話。
 
日本語クラスで、日本のビデオを鑑賞した時の話。
 
しゃぶしゃぶ食べている日本人のビデオを見ていたアメリカ人の生徒たちが、
 
「トマトだ、トマトだ!」
 
と言ったのを聴いた日本人の女の子が
 
「先生、あれば、トマトでなくて、しいたけです。
日本では、トマトをしゃぶしゃぶしません。」
 
と、言ったら、先生から怒られたそうです。
 
 
日本語を教えているアメリカ育ちの日本人が先生は、
 
「あなたの様に、そんな頭から否定したら、日本人には、受け入れられないのよ。
 
日本人と上手く付き合っていくためには、ストレートに物を言っちゃいけない、3段階が必要です。」
 
と、クラス全体の生徒にこの子の振る舞いを取り上げて、そんな風に教えられたそうです。
 
「先生は、間違ってる」
 
彼女は、家に帰って、怒ってお母さんに言ったそうです。
 
 
日本で、意見をストレートに否定してはいけない。
 
日本で、上手くやっていくには、アメリカ人的なストレートに直接的に言っちゃっいけない。
 
①相手の言ったことを完全肯定する。
 
(例)「なるほど、トマトですか。」
 
 
 
②へりくだって、自分の意見が間違っているかもしれないと前置きしながら、断言せずに言う。
 
例)「私の考えが間違ってるかもしれませんが、もしかしたらですが、〜かもしれませんね?」
 
 
 
③まだ、自分の考えを断言せず、相手が受け入れそうな時には、そうかもしれないと言う。
 
例)「もしかしたら、そうかもしれませんね。」
 
 
確かに、自己主張、自己表現をすると
 
親や先生から、生意気だとか、余計なこと言うなだとか、言い訳だとか言われて、否定されてきました。
 
だからと言って、日本語の先生まで、
アメリカの文化で育った生徒のストレートな意見を
真っ向から否定しなくても良いのにと思いました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする