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目指す大人がいないという若者たち。
自分も大人になりたいと思うのではないかと思います。
マスターセラピストの特徴を実現するのは、とても難しいと思いますが
私も、この様な特徴を目指したいと思います。
だから、大人になりたくない。
ピーターパン症候群。
モラトリアム。
ひきこもり。
こうした問題の解決のためには、
まず大人が成長していくことだと思います。
毎日、報道される政治家の問題やレイプ・ひき逃げ事件などの問題。
大人の成長について考えるのに
効果的な心理職の特徴について研究がヒントになると思います。
Skovholt&Jenningsは、
他の臨床家から尊敬され
「自分がセラピーを受けるなら頼みたい。」
「自分の大切な人がセラピーを必要としている時、紹介したい。」
と思う優れた臨床家であるマスターセラピストの研究をしました(2004)。
知的挑戦を歓迎する姿勢を持ち、
学ぶことに貪欲で、
観察力を磨き、
感受性を高めることに力を注ぎ、
学ぶことを楽しみ、
プライベートな対人関係にも向けられ、
他者からのフィードバックも求め、
それを歓迎する。
若者たちも、こんな大人がいれば
こんな大人を目指したいし、
こんな大人を目指したいし、
自分も大人になりたいと思うのではないかと思います。
マスターセラピストの認知的・感情的・関係的特徴について、ご紹介します。
***
◯認知的特徴
・複雑な曖昧さを歓迎する
・蓄積された知恵によって導かれる
・飽くことがない好奇心
・人間であることへの深い理解
・貪欲に学ぶ
◯感情的特徴
・深い自己受容
・純粋に謙虚
・自己への気づき
・成長への強い意志
・生を情熱を持って楽しむ
・秘めた強さ
・活気に満ちている
◯関係的特徴
・他者と深く関わる
・鋭い対人的知覚と観察力
・細やかな倫理的感覚
・寛容であるが境界は明確である
・人生のフィードバックを歓迎するオープンさ
***
一見、矛盾したことが書いてあるようで、なるほどとも思います。
大人が成長し、大人が活き活きしている、
大人が学ぶことを楽しんでいる
という世の中になることは、
青少年、後進を育てるためにも大切だと思います。
マスターセラピストの特徴を実現するのは、とても難しいと思いますが
私も、この様な特徴を目指したいと思います。