木工芸・漆・道具        

 木肌の美しさに惹かれ、指物の伝統技術と道具に魅せられて・・・・・ 木工芸 市川 (宇治市炭山)

2009-12-18 22:33:42 | 
私の漆の師匠Tさんの依頼で、漆の粘度計を届けに行って来ました。
お届け先は、京都市技術研究所工業技術センターの塗装技術研究室
いまは企画・管理グループの研究部長をされておられる大藪さんにお渡ししました。
大藪さんはまさに漆研究の第一人者。
大変お忙しい中でしたが、時間を割いてくださり、研究室を案内していただいたり、漆のなやし・くろめに関して抱いていた疑問についてお伺いすることができました。
そして、なんと

この本をプレゼントしていただきました。
広い漆芸の技術の中で私たちが用いるのは本当に極一部分でしかありませんが、自分で目的に合わせて漆を精製できれば、可能性はグンと広がるように思うのです。
この本で基礎的なことから勉強して行きたいと思います。
大藪さん、本当にありがとうございました。

その足で、加藤漆店に寄りました。
以前にお願いしておいた合鹿椀の木地ができあがってきたのです。

いつも在庫されている木地をもとに、厚みなどを少し変えて挽いてもらいました。


大、小二種類です。
加藤さんにも、いろいろ漆について教えていただきました。


市内へ出たついでに、府立病院での診察の終わった妻を拾って、高麗美術館まで足をのばしました。

今、高麗美術館では、この「朝鮮の住まいと調度」展が開かれています。
これほど李朝の家具が一度に展示される機会はあまりありません。
最近、韓国の歴史ドラマを良く見ていますので、正確かどうかはわかりませんが、それなりに生活の様子のイメージをもって家具をみることができました。
中でも、冊蔵(本当は木偏が付く蔵)の一つの、実に清楚で気品のあるたたずまいに大変感動しました。
今後の作品作りにちょっとヒントを得たような・・・。

そして、今日の締めくくりは

元同僚の瀬野さんの「針穴二人展」
毎回針穴写真の持つ雰囲気に引き込まれるのですが、今回はそのうちの「ゼフュロス」という作品に心惹かれました。
それにしても、モデルがとてもいいですね。


会場の西利ギャラリーはこの南座の近く。
京の歳末の風物詩、吉例顔見世興行のまねきが掲げられていました。
今年もあと二週間を残すのみとなってしまいました。


コメント (2)
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