木工芸・漆・道具        

 木肌の美しさに惹かれ、指物の伝統技術と道具に魅せられて・・・・・ 木工芸 市川 (宇治市炭山)

鉋 刃口埋め

2009-12-26 22:05:37 | 道具
先日完成したペアの合鹿椀


同じ炭山のKさんに納品させていただきました。
遅くなりましたが、お正月に使っていただけます。Kさんありがとうございました。

五稜箸の拭漆も完了したので、次の作品にかかる前に、刃口の広くなった鉋の口埋めをしました。


まず、木っ端返し側を蟻に掘ります。ちょっと深く掘りすぎましたが、まあいいか。


埋める材は赤樫を使い、掘った溝に合わせて蟻に削ります。


ちょっときつめにして、木槌で叩き込みます。


一旦抜いて、木ねじの穴を開けます。穴を長円にしておくと、刃口が開いた時たたき込むことができます。


木ねじでしっかり固定して


刃口を削ります。


台全体に鉋をかけ、きれいにしました。


昭和59年葉月鍛 千代鶴貞秀作、淡路の夕凪 一寸四分です。
昭和60年に購入したものです。
これでまた気持ちよく使えます。
コメント
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