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舞踏会の手帖

2021年12月01日 01時39分03秒 | 洋画1891~1940年

 ◇舞踏会の手帖

 

 ティヴィヴィエ、上手いな~。

 しかし、夫が死んで、20年前の舞踏会で踊った男たちを訪ねていこうとするのは、どうもね、男のものの考え方みたいな気がするな。男の妄想っていうかね。

 ともかく、マリー・ベルが結婚すると知って自殺した男、裏街道に足を踏み入れて乳房もあらわな踊り子のいるクラブの経営者におさまるが逮捕されていく男、マリー・ベルのために曲を作ったものの神父になって過去を捨てた男、詩人だった山岳ガイドとふたりきりで山小屋に泊まるときの話だが、本気で雪崩れ起こしてないか?とおもったりもしたが、それより、だんだんこのヒロインが嫌いになってくる。

 旦那に絶望していたかもしれないが、つぎつぎに男を求めていくのがなんともさもしく見えてくるんだよなあ。

 で、男が雪崩れの救助に行かなくちゃういけないとかいって山小屋を出ることにした翌日『やっぱりあなたは浮気はできないわね、さようなら』とかいう置き手紙を残していなくなるとか、どこまで男に飢えてんだと。

 あともおんなじで、成り上がりで結婚式を迎える顔役、町いちばんの美容師。ま、そんなことで行方知れずの美男子が実は湖の対岸に住んでて訪ねてゆくと病死してて瓜二つの息子が路頭に迷う寸前だったから養子にして舞踏会にデビューさせるとか出来すぎな結末になるのもまあいいとしようか。


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