Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

京都暮らし328. 最近のこだわり

2010年06月03日 | Kyoto city
 ようやくいつもの雨の日の接写の画像に戻り、ペースが戻ったようで私はホッとしている。
 最近、フィルムと比較するとデジカメのラチチュード(再現できる画像の範囲)の狭さが大変気になる。晴天日のようにコントラストの大きな被写体では、画像が白く飛んだり逆に黒くつぶれたりと、デジカメの狭いラチチュードでは撮影できない被写体が多い。つまり驚くべきことに晴天日にデジカメは、使えないということになる。それに京都の晴天日は、この時期から暑いから、外に出ないことだな。
 だから雨が降らないと、私は撮影に出かける気分にはなれないというのが最近のこだわり方である。それに京都は、断然雨の降った風景の方が美しいのである。
 もう一つこだわっていることに、2本のカールツァイスの単焦点マニュアルレンズがある。もちろん性能は言うに及ばすであり、最近このレンズで撮影することが圧倒的に多い。そうなると、他社製ズームレンズの画質の悪さが目に付き、使う意欲が全くなくなる。マックの23インチモニターで見ていても、撮影画像の写り方が歴然と違うことがわかる。最近、この2本のカールツァイスがあれば十分だなと思っているので、他社の撮影機材には全く関心が及ばない。
 そんなときに、もし中国へ調査に行かないかいと誘われたら撮影機材をどうするかを考えた。中国は色を気にする必要がない上に調査優先で撮影は二の次かも知れない。そんなときは例の手元にあるキャノン・EOSシステムだ。これならば、長江の長雨に打たれようと、ゴビ砂漠の砂にまみれようと、民家の屋根裏に潜り込んでポロポロになろうと、旅費が足りなくなったら中国人に売ってしまえる便利さがある。皮肉にもキャノン・EOSシステムは、それ位に未練のない、こだわりの持てない優れた(!?)道具なのだろう。

京都市・京都府立植物園,2010年5月24日撮影.
Fuji FinepixS5pro,Carl Zeiss Makro Planar f2/100mm,ZF.
シャッター:1/25,絞りf11.ISO1600,カラーモードF2.
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする