Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

京都暮らし333. ズミクリング!?

2010年06月08日 | Kyoto city
 先日手始めに、サイクリングマップに掲載されていた近代建築コース、9.8kmを自転車で徘徊した。市内の近代建築、あの明治の巨匠辰野金吾からヴォーリズまで、京都は近代名建築にことかかない。いづれも散々眼にした建築であるのだが、やはりこれを巡るコースは、これまでに歩いていないところがある。そういう意味で再発見のルートである。
 そんなコースを走っていると、新町通の一角に、蔵を建ち並べたもろみ屋さんがあった。市内の街中にこうした蔵が続く風景とは珍しい。しかもこの道を下ると京都府庁なのである。そんな予想外の再発見もあるところが、サイクリングマップのコース設定の妙味である。
 こういうときに首からぶら下げたまま自転車に乗れる撮影機材は、GF1だろうか。何しろ小さく軽くてよい。ただし、最近感じるのだが、パナソニックはFinepixS5と比較すると、明らかに渋い赤-紫系の強い発色傾向がみられ、当然盛大に白く飛び、色があまり良いとは言えないと断言できる(マイクロフォーサーズ・タイプの機材ならばオリンパスペンをお勧めするかも知れない)。だから、最近はモノクロームで撮影している。モノクロームも古都には、よく似合いそうだ。
 レンズは、ピントがマニュアルと面倒なのだが、ボディにつけたスタイルが格好良いという単純な理由で、使い勝手の悪いライカM3時代の銘玉8枚玉ズミクロンを使用した。さてどうなるかと思って撮影画像を見たら、ちゃんとシャープで綺麗に写るではないか。それも見るからにシャープだというのではなく、控えめに、だがよく見るとシャープだという上品さである。ヘッヘェーである。やはりモノクローム時代の銘玉である。調子に乗ってカラーで撮影したら、さすがに見事な古色蒼然とした発色であり、これは被写体を選ばなければならない。
 当然だが撮影画像も被写体や光の状態で当たり外れがあるが、赤い小さなボディにクロームメッキの小振りなレンズは、少ししびれるぜ。 こうしたGF1に、古いズミクロンを付けてサイクリングに行くことを「ズミクリング」と呼んでおこう(笑)。
 そんなわけで最近の余暇時間のすごし方は、待望の雨が降ったらツァイスでマクロ撮影、天気が良ければ仕方なくズミクリングとなりそうだ。

京都市・沢井醤油本店,2010年6月4日
PanasonicGF-1,LEITZ WETZLAR SUMMICRON,f2.0/35mm.
シャッター1/400,絞り8,露出補正-1/3, ISO100,スムーズB&W.
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