Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

京都暮らし336. 陽沈む国

2010年06月11日 | Kyoto city
 ここ二ヶ月ほど毎日このブログを更新している。巷には、何年も毎日更新しているブログもあるので、大きなことは言えない。
 それにこちらは、画像のストックは十分あるが、日々話題のある暮らしをしているわけではない。まして大学とか研究生活などは、地道こそが身上と言わんばかりの世界なのだから、そうそう刺激がある話題はない。
 にも関わらず文章を書いているというのは、 話題のない時にどのように文書をつくるかというレッスンだと解釈している。
 こういうときに、過去の画像をひっくり返して話題をつくる方法もある。よく考えると大方の写真は、私の身の回りで撮影したもの、ある時小さな旅に出たときもの、といったように行動範囲が収束していることに気がつく。アップさせるには、私自身が魅力を感じていない。
 或いは新たにコンピュータ・グラフィックスをつくるという方法もある。このブログでは、過去にもアップさせたが、制作過程を記述してゆけば、一月ぐらいは話題が続く。だが、最近架空の環境を制作しても、それだけの話であり、それ以上の面白い話題が出てこない。
 そういえば、最近、大学時代の研究者仲間達とCADの教科書をつくる仕事に少し関わっている。多分暑い夏頃に原稿を書くのだろう。これは少しだけ刺激的のある話である。
 といった具合に、最近話題と意欲が欠落しそうなことが多い。そう思ったら日本自体も、人口減少が顕在化しつつあるなかで、元気がない。将来ビジョンや、国家的事業といった言葉が全く見られない。最早そんなことを考える市場もなく、施策自体が必要ないということだろうか。陽沈む国という実感が次第に迫ってくるようだ。

京都市・京都府立植物園,2010年5月24日撮影.
Fuji FinepixS5pro,Carl Zeiss Makro Planar f2/100mm,ZF.
シャッター:1/350,絞りf4.露出補正-1/3,ISO100,カラーモードF2.
コメント
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