Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

PEN LIFE328. 念珠

2012年04月22日 | Kyoto city
 東大路通りと二条通りの交差点の角地のすみきり部分にに、こんな風景が出現する。南無妙法蓮華経と言う文字が読めるから日蓮宗のお寺である。googleで調べると本山妙傳寺とある。
 それにしてもこの宗派は闘争的だと思う。仏教はなまくらではあかん。衆生救済のために法力を飛ばせと言わんばかりである。だから日蓮聖人であろうか?、この銅像が街を、南無!!とにらんでいる。さらには銅像の足下には、ライトアップの設備が設けてあるから、夜はこの銅像が街中にくっきりと浮かび上がるわけだ。おおっ、すごっ!!、そて南無・・・!!。
 私の家の近くに仏具屋が多く、近所付き合いの関係から最近葬式が多いので、念珠を調達した。宗派によって念珠の形状が異なり、特に珠の配列や房の数が異なってくる。例えば浄土真宗は二つの房が左右対象についており、日蓮宗は2、3の房で対象ではないなどなど・・・。
 念珠店の主いわく「宗派はどちらで??」。うっうーんそれはわからない。そこで、デザインと値段で選んだ(笑)。古建築のスパンはみんな奇数だな。例外としてある法隆寺金堂は、梅原猛学説によれば、聖徳太子の怨霊を封じ込めるために四間とした。左右対称偶数はよくよくの時だ。結局2、3の房だという結論になり、日蓮宗の念珠を購入した。
 念珠と言えば、今私が住んでいる京都の町屋も、念珠店の主が所有していた。たしか倉庫として使っていたと言われたことがある。だから念珠には少しばかり縁があるが、1600の寺院を有する京都にあって、どこか辛気くさい仏教には縁がない。それに私の人生において宗教ではなく芸術を選択したのだから、余計にそう思うのだろう。

岡崎,2012年4月13日
OLYMPUS PEN E-PM1,M ZUIKO DIGITAL12mm/f2.0
ISO200,露出補正-1/3,f8.1/500モノトーン
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