Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

PEN LIFE613.  古知野

2013年04月22日 | Nagoya city
 午後から研究員がやってきて、「新しいテーマで街づくりの研究をしたいのだけど・・・」と相談。はてどこをやるか。君の住まいの近くに何かないのと尋ねたら、古知野というシャッター街の商店街ならありますが」という返事。
 WEBで見ていたら、確かに僅かに少しだけ古い建築がある。こういうマイナーなところは、誰も研究していないだろう。なら早速見に行こうということになり、急ぎの仕事を放り出して古知野へ。
 実際に街を歩くと、5km先にイオンがあり、従って当然古い商店街はすべてシャッターを降ろして廃業し、古い民家はマンションに変わりつつある。当然国や行政からのなんの保存指定もない。昔からの建築はなくなるだけだというのが確実にわかる街だ。実際、ここは空き地が広がり今もなくなりつつある。
 かっては栄えた地域商店街も、住むだけのマンション群が建ち並び、次第につまらない街に変わってゆくようだ。現代という時代は、つまらない街を大量に作り出している。自分の住まいが快適であれば、だれも地元の街など面白くなくてもよいというのがマンション族の根性なのだろう。文化的に不毛な輩が多い街だな。まあそれは今の日本人全般に言えることだが、と思いながら街を調査していた。
 それにしても単焦点レンズのライカマクロエルマリートは、こういう被写体は綺麗にうつるんだな。最近このレンズの使用頻度が高い。それもモノクロームで。最近カラーを使う意欲がない。願わくば、もう少し美しい街を撮影したい。例えば萩とか・・・。北からの寒波で寒く透明感ある空気は、撮影日和だと言ってもよかった。

江南市,2013年4月22日
OLYMPUS PEN E-PM2, LEICA DG MACRO ELEMARIT45mmF2.8, ISO400,露出補正-0.3,f7.1,1/640.
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