Creator's Blog,record of the Designer's thinking

毎月、おおよそドローイング&小説(上旬)、フィールド映像(中旬)、エッセイ(下旬)の3部構成で描き、撮り、書いてます。

PEN LIFE1165. やちむん通り※

2015年05月04日 | Okinawa
 沖縄の都市視察も仕事のうちなので、ちゃんと仕事をしていることろが、自分でも悲しい性というべきか。
 先ずは夕方県立博物館からおもろい町へ出かけた。これがダイワロイネットとか東横インに泊まると、デザイナーズブランドをかき集めたバブル期の名残を残す建築が空しく威容をほこり、地名も「おもろい町」とあるが、実は夜食べにゆくこともままならない全くおもろくない町を経験するだろう。街の本質を忘れ、バブル期に経済原理で街をつくり、大いにはしゃぎまわった残骸が、これである。デザイン文化の品格が欠けると、どうなるかという見本のような街になっている。
 こうなると早速モノレールで方向転換である。夕方の壺屋やちむん※通りは文字通り陶器の窯元と店が並ぶストリートに出向いた。京都で言えば、昔の五条坂だろうか。
 確か陶器店の間に古い沖縄民家があったよな。登り窯をかかえる新垣家は改装中であった。昔の間取りが残る市内の文化財である。瓦屋根と曲面の白漆喰の壁が大変美しい。この曲面の壁は面白いから、こんどどこかのデザインで使おうなどと考えるあたりが、いかにもDNAの欠落したデザイナーの発想だ。
 こうした街の徘徊を続けていると、やたらに身体の消耗を感じさせてくれる。やはり暑いのだ。それにダイビングの筋肉痛もある。
 やちむん※通りから牧志の市場を抜け浮島通から国際通りを横切り久茂地橋をわたり、NAPOLIで500円のマルゲリータとビールで夕飯だった。Thousand Steakの前を通ってホテルにたどり着いた。今度はここの1000円ステーキにしよう。松山のソルヴィータホテルは繁華街にあるので実に便利だ。
※ご指摘があり訂正しました。

沖縄県・那覇市
OLYMPUS E-M5,M.ZUIKO DG17mm/F1.8
ISO2000,露出補正-1/3,f/10.1.1/80
コメント
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