Creator's Blog,record of the Designer's thinking

毎月、おおよそドローイング&小説(上旬)、フィールド映像(中旬)、エッセイ(下旬)の3部構成で描き、撮り、書いてます。

PEN LIFE1170. 珊瑚

2015年05月09日 | diving
 珊瑚という響きが良いので、珊瑚の宝石(コーラルストーン)があり、結婚35周年が珊瑚婚といった具合に、私達の生活とはなじみがありイメージの良い言葉である。だがそういうときは、先ず疑ってかかるのが私の根性である。
 先ず珊瑚は赤や紫色ばかりではない。様々な色と種類がある。それに堅いどころか、触るとぐにゃぐにゃしていて大変気持ちの悪いものが多い。だからダイビングで珊瑚の上には誰しも降りたくない。それに形態はとてもグロテスクだ。WEBによれば、珊瑚はプランクトンを餌とする動物だってさ。ほんまかいな!。
 沖縄の海に珊瑚は多いが、あんな気持ちの悪いものが、どうして世の人に好かれるのか。つまり人間の勝手なイメージが先行していそうだ。そうなると妄想の世界。妄想がつくりあげた世界が、一般常識となっていると言いかえたらよいか。ホントにその世間一般常識というのがいい加減なんですわ。まあ一般常識など捨てて、自分でフィールドに出て勉強すれば、新しい発見もあるのですが。
 それは例えば今迄苦労して歩いていった北アルプスの涸沢へ、いきなりヘリコプターでゆくようなことと一緒。そうして見た山の景色と、道すがらの景観を見ながら登る山の景色とドッチが満足感があるだろうという話でもある。
 今は、新幹線でスイッと東京から金沢。もう無くなりかけている歴史遺産を無理無理たたき起こしてプロモーションしているというのは、私には随分と白けた話に聞こえるが。
 さらに金沢にも存在する全国の重要伝統的建造物群保存地区などは、もう無理無理と残しているという感じであり、次第に伝統民家が今風のカフェーだのギャラリーだの土産物屋といった具合に通俗的なマーチャンダイジングがなされており、いつも白けさせられるのですね。昔の生活様式で建てられた民家が、今の生活様式の中で無理筋で存在しているといったらよいか。だからこのように一般化された観光地には私は仕事以外では行かないのです。京都に棲んでいたって観光地には、近づかないからね。
 さて珊瑚の画像は、photoshopで加工したら見られるようになった。ただしグニャグニャしています。

沖縄県・宜野湾市 ポイント・トロピカルビーチ
OLYMPUS E-M1,M.ZUIKO DG9-18mm/F4.5-5.6
ISO200,焦点距離9mm,露出補正-1,f/5.1/50
コメント
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