朝6時のコンビニで一服、 昨日からの雨が上がり光がとても綺麗だ。まさに太陽は自然界のトップライトだということを痛感する。研究機材の練習で撮影した画像があるが、やはり朝一番の画像だな。肩の力がはいらないどころか、抜けすぎている。
研究用機材の練習は、今日は広角ズームにしよう。建築では一番よく使うレンズである。建築というとシフトレンズを使わないのですかと、女性のフォトグラファーに尋ねられたことがある。
私の答えは、シフトレンズとか三脚は、建築のフィールド調査では使い物にならんのですよと言ったら、フォクグラファーは怪訝な顔をしていた。
もちろん建築の調査だから撮影はする。EF16-35mmのレンズを歪曲収差のない22mm位の位置でテープで固定し、民家の正面を撮る。そしたらそのまま横に動いて連続撮影し全ての民家を撮影してゆくわけだ。通りを挟んで両側に民家があれば、最初の撮影ポイントに戻って反対側の民家を撮影する。120軒位の集落ならば結構な距離である。それが終わったら35mm位でパースペクティブが効き過ぎないように室内も撮っておこう。
ここまで説明しても、女フォトグラファーは怪訝な顔をしている。
撮影が終わったら、次は民家の実測調査だ。メジャーや梯子をもって代表的な民家のあらゆる寸法をとり、野帳にラフな平面図、立面図、断面図、詳細図を書きながら寸法を記録してゆく。もちろん構造も記録しなければならないから、屋根裏にも入り込む。まれに寸法を記録中に屋根からころがり落ちて没になる撮影機材も多々ある。そればかりか屋根から落ちて救急車で運ばれた調査員もいた。
それが終わると集落全体の配置図を作成する。敷地境界線をさがし120軒の民家の位置を記録してゆく。もちろん屋敷林や小屋や井戸や諸々のエレメントもすべて描き込んでゆく。
それが終わったら古老に,民家の由来を一応聞いておく。必要な資料があれば借りてゆくか複写だ。
つまり、これだけの調査を1日で終えなければならない。何日も調査に付き合ってくれるほどの暇人は田舎にもいない。当然数人のスタッフ達が手分けして行うが、作業量が多いので、一人何役もこなさなければならない。撮影が終われば、メジャーを持って走り回ったり屋根に登ったりなのである。
ここまで説明して、女フォトグラファーは理解したようだ。つまりものすごく忙しいというわけね。
そうです、建築のフィールド調査では、作業量が膨大だからシフトレンズや三脚なんて面倒なモノを振り回している時間はないのです。仕事は撮影だけではないのです。
建築の撮影だからシフトレンズが必要だなんて言うのは、アマチュアカメラマンの考えることです。プロの研究者は、ありもの機材で膨大な作業を短時間でかたづけて必要な情報を確実に採取するのですね。
京都市
EOS1Ds Mark3 EF16-35mm/f2.8
ISO100,焦点距離16mm,露出補正1/3,EV,f9,1/320
研究用機材の練習は、今日は広角ズームにしよう。建築では一番よく使うレンズである。建築というとシフトレンズを使わないのですかと、女性のフォトグラファーに尋ねられたことがある。
私の答えは、シフトレンズとか三脚は、建築のフィールド調査では使い物にならんのですよと言ったら、フォクグラファーは怪訝な顔をしていた。
もちろん建築の調査だから撮影はする。EF16-35mmのレンズを歪曲収差のない22mm位の位置でテープで固定し、民家の正面を撮る。そしたらそのまま横に動いて連続撮影し全ての民家を撮影してゆくわけだ。通りを挟んで両側に民家があれば、最初の撮影ポイントに戻って反対側の民家を撮影する。120軒位の集落ならば結構な距離である。それが終わったら35mm位でパースペクティブが効き過ぎないように室内も撮っておこう。
ここまで説明しても、女フォトグラファーは怪訝な顔をしている。
撮影が終わったら、次は民家の実測調査だ。メジャーや梯子をもって代表的な民家のあらゆる寸法をとり、野帳にラフな平面図、立面図、断面図、詳細図を書きながら寸法を記録してゆく。もちろん構造も記録しなければならないから、屋根裏にも入り込む。まれに寸法を記録中に屋根からころがり落ちて没になる撮影機材も多々ある。そればかりか屋根から落ちて救急車で運ばれた調査員もいた。
それが終わると集落全体の配置図を作成する。敷地境界線をさがし120軒の民家の位置を記録してゆく。もちろん屋敷林や小屋や井戸や諸々のエレメントもすべて描き込んでゆく。
それが終わったら古老に,民家の由来を一応聞いておく。必要な資料があれば借りてゆくか複写だ。
つまり、これだけの調査を1日で終えなければならない。何日も調査に付き合ってくれるほどの暇人は田舎にもいない。当然数人のスタッフ達が手分けして行うが、作業量が多いので、一人何役もこなさなければならない。撮影が終われば、メジャーを持って走り回ったり屋根に登ったりなのである。
ここまで説明して、女フォトグラファーは理解したようだ。つまりものすごく忙しいというわけね。
そうです、建築のフィールド調査では、作業量が膨大だからシフトレンズや三脚なんて面倒なモノを振り回している時間はないのです。仕事は撮影だけではないのです。
建築の撮影だからシフトレンズが必要だなんて言うのは、アマチュアカメラマンの考えることです。プロの研究者は、ありもの機材で膨大な作業を短時間でかたづけて必要な情報を確実に採取するのですね。
京都市
EOS1Ds Mark3 EF16-35mm/f2.8
ISO100,焦点距離16mm,露出補正1/3,EV,f9,1/320