Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

番外編249. 冬の目論見

2015年11月23日 | diving
 以前は、冬が近づくと北へ行こうと目論んだことがあった。京都からならば舞鶴から20時間でカーフェリーが小樽へ行く。
 そして小樽から積丹半島をバスで回ろうかとか考えた。雪国のバスは、猛吹雪で運休しない限り意外に時間に正確に動く。まさに冬の街をつなぐ大動脈だ。バスの前面に座りながら、広角レンズで雪に埋もれた街や日本海を納めたいと思ったことがある。そうフォクグラファーの誰かの写真みたいに。それぐらい真冬の北海道は魔力的な世界だろうと思っていた。
 真冬の青森には、仕事で何回か訪れたことがある。飛行機をおりるとキーンとした寒さに震え上がり、やがて身体がギシギシと少し順応してくる。それは得も言われぬだるさであり、室内は暖房が効いているような効いていないような感じでもある。寒くはないが暖かくもない。だから酒をのみ運がよければ温泉につかり、早く寝てしまうほかない。
 そんな中を撮影にゆくなんていうのは容易ではないことに気がつく。精々民宿に閉じこもって土間のストーブの火でも写してお終いとなるだろう。そう理解して私は冬の街から退散する。そんなイメージが最後に浮かぶので、これまで冬の街へわざわざでかけたことはない。目論見はいつも企画倒れとなるのが通例だ。 
 冬の京都の底冷えでさえ辟易としているのだから、北の街どころではない。そんなのは根性あるフォトグラファー達にまかせ、私はまた冬のない沖縄へゆこう。つまり今の私は冬の寒さが大嫌いなのです。さて画像は、スカシテンジクダイ。

沖縄県慶良間諸島
ニコンCoolpix AW130
ISO125,焦点距離10.1mm,露出補正0,f/4.4.1/400
コメント
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