Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

PEN LEFE1217. EOS1DsMark3、旅論

2015年11月24日 | Photographic Equipment
 何故か昔からキャノンの標準レンズに縁がある。右側のF1.4の標準レンズが付いたCanon6Lは、高校の頃親父からもらったフィルム用機材であり、これで随分撮影の勉強をした。左は現在のフィールド調査用デジタルEOS1Dsである。今年の6月9日と4月10日にも同じ事を書いた。
 EOSは、広角ズームのLレンズが28mmと35mmをカバーするのでF2.0の標準レンズを加えると、頻繁に使用する焦点が全てカバーできるので標準ズームレンズは使わない。特にEOSに標準レンズを付けたシステムが大変格好が良いし軽快なので時折持ち出す。標準レンズは明るくなきゃというのが小さい頃からのDNAだろうか。
 実際沖縄ではEOS1Dsをフィールド調査に多用しているが、 時にはEOS+標準レンズだけで旅に出たくなる。夜行列車に乗って北を目指すなんておつだと考えたら、関西からは夜行列車自体がなくなってしまった。
 100-400mm望遠ズームを加えてインドネシアのフィールド調査で使おうと考えたが、研究助成に全部外れたので、これも夢となった。さては審査員に読まれたか(笑)。
 ならば冬の街をモノクロームで撮影するのもよさげだが、寒いところは嫌いだ。
 こうやって次第にEOSの活躍する場面が狭くなってくる。いまでは、かっての大艦巨砲主義の戦艦大和が航空機時代に適合できず活躍する場がなくなってきたのと同じだ。
 EOS1Dsは女の子のお尻肉をバシーンと叩いたかんだかいシャッター音が独特だ。量販店に並んでいるフルサイズデジタル一眼レフのコーナーをみると、もうこんなのを使う時代ではないという空気が漂っていて、誰も見向きもしない寂しい風景だ。
 EOS1Dsはレンズの性能を引き出し、どう使っても文句のでない大変良い機材なんだけど、動画も撮れるiPhoneの方が活躍する時代になってきた。もう静止画というのが、なくなりつつある時代なのかもしれない。
 いや!、やはり俺は頑固に標準レンズ1本付けたEOS1Dsでモノクロームで街を撮り歩こうと思った。そうしたこだわりから旅論が始まるのかもしれない。
 今日は、夕方の空が冷たい色で澄んでいた。木枯らしが吹いている。とうとう冬がやってきたのだ。

OLYMPUS E-M5 LEICA SUMMILUX25mm/F1.4
ISO2500,露出補正-1,f/2.8.1/80
コメント
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