土曜日の午後、花園の画材屋にでかけた。
「なんだ、明菜さんじゃないか。土曜日も美術の部活?」
明菜「あっ、オジサン、うん部活なんだけど?」
「オジサン隣の茶店でお茶するけど、くるかい?」
明菜「おごってくれる?」
じゃ、ゆこうか・・・。
・・・
「明菜さんの夢ってなあーーに?」
明菜「オ・ヨ・メ・サ・ン!」
「オ・ヨ・メ・サ・ンなら彼氏がいるけど・・・」
明菜「目下、計画中ですぅー」
「フゥーーん、計画してできるもの?」
明菜「目星は、つけた。これからアタック!」
この間、小春から面白い事聞いた。つまり女のピークは17歳で、そのあとはみんな同じという話を。
明菜「あいつ、おしゃべりだからなぁー。つまり、そういうこと。だってさあ、17歳すぎると身体のラインが変わるじゃん。それってもう大人の体型だよね。美希姉ちゃんがそうだもん。」
「大人の体型になるとどうなるの?」
明菜「大人の体型になったら、そのまんまだよ。太らない限りね。だから二十歳だろうが、三十だろうが、四十だろうが体型はあまり変わらないよね?」
「アチキもそう思う」
明菜「でしょう。だから女が綺麗なのは17歳まで、私は断言するーー」
「17歳というと、みんな部活でスポーツを盛んにやっている頃だ」
明菜「一番綺麗な時を部活で真っ黒になって・・、知らないうちに通り過ぎるって、なんかもったいなくない?」
「そりゃ、そうだ」
明菜「でしょ、二十歳すぎたら、後は女は熟女よ。どんなに綺麗だと騒いでも、絵にすれば、ふつーーうの女の体型だからね」
「あのねぇー、どこが一番違うかというと顎の下。そこがキリリと締まっているカーブは十代のものだな。それが二十歳頃をすぎると重力も加わって次第に丸みを帯びて垂れ下がってくる。あとは年齢次第でドンドン丸く垂れ下がる」
明菜「あら、そうなんだ、オジサンわかっているね!」
そういって、フルーツパフェをたいらげ、じゃ部活にゆくね!、といって颯爽と学校へむかった。
ひとしきり一陣の風が舞ったようだった。