土曜日の朝、明菜と彼氏は、待ち合わせてデートに出かけていった。あの格好いいファッションで画板を背中にしょって。デートといっても高校の裏山なんだけど。ポジションを決めて森の奥に海が見える。曇り空だけどスケッチ・デートの気分は最高だね。
・・・
彼氏「あら海が荒れているよ!」
明菜「そういえば、雨がポツポツときている」
彼氏「スマホって、・・・・!!!警戒警報、台風、小樽に接近だって。台風が来るんだ。学校まで戻ろうか」
明菜「きゃっ、雨と風が強くなってきた」
学校まで走る・・・・・、校内放送がアナウンスしている。
「警戒警報が発令されました。校内にいる生徒は天候回復まで学内に留まりなさい」
といっても台風が来るときに部活などしている学生はみあたらない。学内は静かだ。
お家にメールでもしておこう。折り返し、そのまま学校にいなさいってリプライが届いた。しばらく学校かぁー。
彼氏「美術室で雨宿りだね。部員10人しかいないから、こんなときは誰もいないだろうけど。お菓子とお茶はもってきた」
部屋の片隅の小さな美術準備室のドアがバタバタしている。あそこへ逃げ込もう。
彼氏「校舎は頑丈だから、ここなら大丈夫だよ」
小さな準備室には、生徒達の作品や画材が置いてあり、古い長いすがあった。テーブルの上にザクロが載せてあり、多分デッサンのモチーフにするつもりなのだろう。
・・・
次第に窓にたたきつける豪雨、建物を揺らす強い風、夜のように暗く、そして停電。
明菜「ぎゃっ、怖い!」と彼氏に抱きつく。
自然に唇がくっつく。
そのまま彼の手がブラウスのボタンを外して、ブラのフックを外して乳房に手をすべりこませた。明菜の大きくはないが、とても柔らかい乳房だ。
明菜「しようか!、はじめて?」
彼氏「うん」
明菜「わたしもはじめて、やさしくしてね。女の子の洋服は複雑だから脱ぐわ、みないでね・・・」
そういって明菜は全裸になって彼氏に抱きついた。
・・・・
彼氏「入れるよ!」
明菜「痛い!」
彼氏「少し我慢・・・」
明菜「少しも我慢できない!!」
彼氏「多分一瞬だよ」
彼氏が思い返したように腰を思いっきりついてきた。
明菜の身体がくの字に鈍く動いた。
固く締まった壁をこじ開けるように彼氏のペニスがググッと明菜の身体のなかを通過してゆく。
明菜「痛いってばぁー、乱暴・・・・あっああああーーー・・・」
明菜の身体が、後ろに大きくのけぞった。
ようやく明菜と彼氏の身体が一つに固まった。
明菜の指が入れたペニスの根元をなぞってる。
明菜「ホントに奥まで入っているぅー・・・」
そういって彼氏が腰を動かして明菜の中に射精した。
明菜「意外にあっけなかったね」
しばらく抱き合ったまま動けない。
ようやく明菜が起き上がって腿を伝い落ちるささやかな赤い筋をみながら・・・。
明菜「ザクロかぁー、女になったシンボルだね・・・」
バラバラバラって何かが崩れるような音が外でした。
明菜がキャーといって遠慮無く彼氏にだきついた。
彼氏「運動部のネットでも飛んだかな」
雨が音をたててガラス窓をたたいてゆく。
そのまま明菜のジャケットを二人でかけて抱き合って寝てしまった。
・・・
眼が覚めると、既に台風が通過し、外は暗いけど空は晴れかかっている。
時折強い風も吹くが、次第に納まる気配だ。
彼氏「そろそろ、帰ろうよ」
明菜があのファッションを身につけている。
明菜「うん、ここ思い出の場所だね」
そういって彼氏にキスした。
・・・
帰った晩、明菜は、美希姉ちゃんにベッドの中で、そんな話をしていた。
美希姉ちゃん「オメデトウ!!、明菜も女になったんだ。私より1年早いじゃん。痛かった!。もうウッキャーだね。でかした(笑)」
明菜「だってぇー、計画立てて準備したもん・・・」
小春は寝ているはずだが聞き耳を立てていた。また絵を描くおじちゃんに聞かせる、すごい話題ができた・・・。
・・・
小樽の街も、台風が過ぎ去って、いつもの静かな街に戻ってきた。