Creator's Blog,record of the Designer's thinking

毎月、おおよそドローイング&小説(上旬)、フィールド映像(中旬)、エッセイ(下旬)の3部構成で描き、撮り、書いてます。

私の小さな旅51. 悪循環病

2011年08月19日 | field work

 さて面白い記事をブログで見つけた。要は旅行に出かけたときに、ニコンD3X、3本の高性能レンズ、三脚、PC、iPad、を往復宅急便で預け、復路で荷物が搬送途中にコンベアから落ち、土産物はこっぱみじんに壊れ、PCはひしゃげ、iPad2はコーナー部が欠け、三脚は雲台を載せるペースがひしゃげ、という話である。思うに落ちたときに撮影機材一式や三脚の重さが、さらにその他の荷物に大きなダメージを与えたと思われる。壊れなかったのは撮影機材だけである。
 こういう記事を読むと、さすがニコンと思うよりも、手術は100%成功したが患者は死んだ、という諺を思い出す。優れたボディがあれば優れたレンズが必要だし、良い写真を撮るためには三脚も必要だという具合に悪循環病を繰り返し、次第に荷物は大きく重くなってくる。それでよい写真が撮れたかどうかまでは、書かれていなかった。
 だから、私がいつも主張しているように、撮影機材は軽くてフットワークのよい動きのできることが、良い撮影をするための必要条件なのである。それは、往年のライツシステムより、重くしてはならないのである。
 フィルム時代より高感度画質が撮影できるようになったデジタルシステムで、三脚など論外である。実際ライツの三脚は小さな携帯用であり、三脚自体に関心がなかった。あくまで手持ちで軽い機材でフットワークよく撮影するところにライツ35mm機材のメリットがある。三脚を用いるならば、それは中判や大型撮影機材の世界である。つまり重たい高級機材を使うと、悪循環病に陥りますよという教訓である。
 私の場合、手持ちのリュックの片隅にデジタルペンを2台とレンズ3本を入れておいても苦にならないし、宅急便の世話になることもない。デジタルペンが小さく軽くフットワーク良く撮影できることは、どんな撮影機材よりも大変優れた基本的仕様なのである。
 さてこのブログのURLは、筆者の名誉を考慮し掲載しないでおこう(笑)。

小浜市遠敷,2011年7月24日
OLYMPUS PEN E-P3,LEICA DG MACRO ELEMARIT45mm,f2.8.
ISO200,露出補正-1/3,f5.6,1/500,iFinish

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