Creator's Blog,record of the Designer's thinking

毎月、おおよそドローイング&小説(上旬)、フィールド映像(中旬)、エッセイ(下旬)の3部構成で描き、撮り、書いてます。

ドローイング243. 小説:小樽の翆174. 最後の夏の空気かな

2020年09月15日 | Sensual novel

 

カフェテリアの続き

どうしよう、話を聞いちゃったから起きれない、と思っていたら、頭にかけたスケッチブックがさっと取り払われた。

美希「あら、絵を描くおじさんじゃん!!」

そういって美希さんが、アチキのスケッチブックをパラパラとみている。

ああっ、それーーー・・・。

美希「いいじゃん、やっぱデッサンしているから旨いよね。あら、これ翆さんの裸だ!。わっ!、すごーーい、マサヒロ君を産んでいるにしては綺麗な身体だよね。私もこうありたいなぁー・・・

あーあっ!、全部見ちゃった。でも翆は裸婦のモデルもしていたから、みられても何もいわないだろうけど。

どうして気がついたの?

美希「だってさあ、頭の上にスケッチブックを載せて寝ているんだもん。そんな絵を描く人って、このあたりじゃ叔父さんしかいないじゃん。すぐわかるさ、さあ、一緒に帰ろうよ!」

そう言われて、美希さんと、「あたしの彼氏」と紹介されて、帰り道の連れ合いができた。

彼氏「はい、そそ・・その彼氏です」

・・・

ナンタルに向かう道は、傾いた太陽に照り返されていた。

お寺のお堂で美希さんのリードで筆卸をしてもらった彼氏かぁー。そんなさっきの話のことは言えないしさ、話題を変えよう。

美希さん、高校出たらどうするの?

美希「私、世話好きだから、お姉ちゃんみたいに看護師かな」

ついでに彼氏は?

彼氏「えっ、ボッ、ボッ、ボクですかぁー!?」

美希「やだなぁ、あんたは大学へ行くのよ!。でも札幌市内にしといてよ。逢いにゆけなくなるじゃん。こちら大学の先生だから・・・」

彼氏「ハッ、ハッ、はいです!!!」

なんだぁ、もう美希さんの尻に完全にひかれているじゃん。

そんな尻に惹かれた彼氏と、美希さんと、ナンタルの坂道をあがっていった。

・・・・

小樽の街も夕焼け空だ。秋の空気だな・・・。

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ドローイング242. 小説:小樽の翆173. 聞いちゃった

2020年09月14日 | Sensual novel

 

 午後の散歩か。今日は築港のカフェテリアにしよう。珈琲を抱えて、港が見える窓側の奥に席を占めた。絵のモチーフは、港に停泊しているヨットと海かな。絵を描くなんて、実は描いていると眠くなる。睡魔に負けてテーブルに突っ伏して寝てしまった。

・・・

遠くで、声が聞こえる。

「高校生の時、よくテニスをしていました」

I used to play tennis when I was a high school student.

それって直訳じゃない。こっちのほうが簡単だよ。

I used to play tennis when I was in high school.

高校にいたときだから、"I was in high school"、でいいんじゃん。

be動詞の過去形だから、そこに存在していました、という意味があるし、in high school、といってんだから1人の学生でしたなんていわなくていいのよ。

・・・・

アチキの耳に、そんな声が聞こえていた。

・・・

「英語得意だね」

「だって、ママが高校の英語の先生だもん」

!?

・・・・

「ほら!、あたしのモモなんか触ってないで勉強しろよ」

「だって、この間の、アレが気持ちよかったもん、それに女の子のスベスベした肌が忘れられない」

「初めてだったの、もう。もっと近づいて。後ろから見えないから、モモを触ってていいよ」

「じゃあミニスカートの下から、一寸お邪魔して、あつい股間を・・・」

美希「バカ!、こんなところで刺激しないでよ・・・」

!!!!

・・・・

「最初は、お堂なんて一寸怖かったけど・・・、でもリードされながら、できたから」

「君は、女にリードされないとダメなんだね、もう坊やなんだからぁー」

「勉強するから、時々、してよ。でもあのお堂は、君の妹が後付けてくるんだろう、びっくりしたよ」

「まあ、あれは予想外」

・・・

えっ!!、それって、小春の話!?。

・・・

「うちは7人兄姉だから、取りこぼしもあるのよ。いろんなことを知りたい年頃じゃない。アソコで寝ちゃったから、もう何も覚えていないよ(笑)」

・・・

×○△××・・・・

がぁーーん、ツカモッチャン先生の所の美希さんだ!。聞いちゃった、どうしよう、起きれない。このまま静かに寝ているか・・・。

・・・・

港を出て行くヨットが、微かに見える。

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ドローイング241. 小説:小樽の翆172. 馬喰の健さん・続き

2020年09月13日 | Sensual novel

 

晃子「一人酒していると、文さんがいろんなことを話してくれるの。私が独り者ってこともしってるしさ」

文さんがよく言っていた。

文さん「健さんが帰ってくるじゃない。会話はいつも決まっているの」

・・・

文さん「あんたぁ。今度はいつまでいるの?」

健さん「うーーん、風が西から拭いてきたら旅に出る。その頃って馬も牛も風邪引くんだよ・・」

文さん「そうかぁー、じゃ今晩のおかずでも買いにいこうか。あんさん、裸で寝てないで浴衣でも羽織って一緒に街へゆきませんか?」

・・・

文さん「いつもこればっかりよ。芸のない夫婦でしょう。でも健さんにお腹いっぱい食べさせられるぐらいの金があってよかったって思うの。久しぶりに小樽に帰ってきたんだもん、たっぷりいろんなコトしちゃうよ」

晃子「旅先で、女の子と遊んでいるかもしれないよ」

文さん「そりゃ、馬喰だから賭けみたいな仕事なのね。時にはあぶく銭もはいるでしょうし、そんな時は、若いお姉ちゃん達と遊んでいるかもしれないけどさ、でもいいんだよ。遠い旅のなかで、私が側にいられるわけじゃないしさ。

それに明日お金が入るあてがあるわけでもないし。そんなストレスってあるじゃない。だもん、男の人のストレス解消も必要でしょうね。

そんなことしてても、必ず小樽に戻ってくるからね。男の人の本能ってあるのよ。だから帰ってきたときは、私にできることは全部してあげるわけ。といったって、牛肉食べさせてあげて、健さんに抱かれるぐらいしかできないけどね。私だって若い子ほど抱き心地良いわけじゃなくて普通の身体だけどさ、でも健さんを思う心は誰にも負けないよとおもってね(笑)。特に二人でいろんな旅の会話をするわけでもないし、側にいてくれたら、それで幸せだと思っている。

お店が少しお休みの時は、そんなことがあるのよ」

・・・

晃子「なんか、しんみりする話でしょう」

翆「うーーん、言葉ないね」

晃子「しんみりしすぎたか・・・じゃあ、今度、酒飲みに行こうよ(笑)」

 

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ドローイング240. 小説:小樽の翆 171. 馬喰の健さん

2020年09月12日 | Sensual novel

 

 感染症病棟勤めの晃子さんが久しぶりに休みをもらった。といっても家に帰れるだけで、明日は午後からまた病院勤め。夕方翆と一緒に食事にでかけた。

晃子「ときどき一人酒をすることがあって。それが小樽の場末のような場所で、お爺ちゃんの代から細々と続く、店構えも傾いているような古い飲み屋のお上の話ね」

翆「一人酒かぁーー」

晃子「お上さんは文さんというのね、三十代後半かなぁ、小さな飲み屋を続けているの。みるからに地味な人。

でっ、旦那が馬喰をしているわけ。牛馬の仲買人ね。北海道は、まだそんな人が少しはいて、でっ、健さんといって昔気質のオトコね。小樽の仕事がなくなると、全国へ出稼ぎに出かけるんだって。だから、またか、と思って、文さんは一人暮らしが続くわけ。それでも、別れることもなく、ずーーっと奥さんしているのよ。だから、ある時、文さんに尋ねたことがあるの」

晃子「なんで、健さん一途なの?」

文子「あたしって不器用な女なのよ。その辺の若い子みたいに次から次へとオトコを変えてなんて、そんな器用なことができる性分じゃないしさ。だからオトコの人って健さんで、もう十分なのよ」

晃子「健さんとの馴れそめは、どんななの?」

文子「馴れそめは、ある時、健さんが、うちにやってきて、小樽にいるときは毎日きて、冷や酒を飲んで行くの。昔気質のところがあって不器用な人ねと思った。ある時、こんなことをいってた・・・。

健さん「馬喰なんて時代遅れの仕事をしているけどさぁー。それでも頼りにしてくれる爺ちゃん婆ちゃんがいてさあ、牛や馬の病気の相談にも乗るわけ。

本当は獣医師に頼んだ方がいいけど、でも、そんな金ないのさ。だから世間話しながら牛馬の病気の相談にのってみてくれるなんて俺ぐらいしかいないよ。それでも薬はだせないけど、暖めたり冷やしたりしていると、治るときもあるんだよ。

それで夕飯と僅かな足代もらって全国を渡り歩くわけ。世の中って全部が全部さ、経営がうまくゆくとか、成功するわけじゃないのよ。こんなしょぼい商売でも、頼りにされてる人がいるんだ」

文さん「うちだって、昔から商売やっているけど、SNSに紹介されるような店でもないし、むしろ、つぶれない程度に食べられて、いきているだけで精一杯かな。それでもここまで生活できたから神様に感謝しているよ。それでいいとおもってる」

そんな不器用なオトコと、不器用な女と気があったのかな。

気がついたら一緒に生活していた。私って、一人の男の人に抱かれると、もうそのオトコの人のために一生懸命なんでもしてあげようという気持ちになっちゃうの。そうすると不思議なことに男の人って必ず戻ってくるのよね。だから健さんが出稼ぎで帰らない日が続いても、ずーっと待ってるよ。それが1年でも2年でも。これまでにも、そんな事があったからね。そんな時は小樽の空をみながら、今度はいつ帰るかなあって思うんだ。私の生涯で最初で最後のオトコだもん。だから、大切にしている。私ってそういう女なのよ。今でも健さん一途の生活が続いているよ」

晃子「今、健さんは?」

文子「健さん!、また出稼ぎだよ。たいして稼いでこないけど、男の仕事だといって出稼ぎにゆくよ。ここで飲み屋の主でもしていりゃいいのにさ。それだけじゃ退屈なんだろうね」

・・・

晃子「そんな古風な女もいるんだなって思って」

翆「私の生涯で最初で最後のオトコかぁーー、そこかぁー、飲み屋のお上が身持ちが堅いというのは・・・

晃子「身持ちが堅くなきゃ、水商売なんかできないねぇー、そう思わない(笑)」

・・・

この話、続く・・・。

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ドローイング239. 小説:小樽の翆170. 幕間12. 撮影からドローイングへ

2020年09月11日 | Sensual novel

 

 文章も画像も私のオリジナルというのが、このブログの14年来のコンセプトだ。だからオリジナル・イラストの描き下ろしで、「小説:小樽の翆」を再開して調度1ヶ月が経過した。タイトルに小説と書いてあるのは、これを体験談だと読み誤られても迷惑な話だからだ。つまりすべて虚構の話だ。

 心理描写も情景描写もなく、文学でもなく、むしろマーケティングのペルソナ法の延長で書いている。だから普段の日常の言葉で、はるかに短い文章量で、官能小説風仕立てのブログを書いてきた。

 新型コロナの感染蔓延で三密ライフスタイル、猛暑、沖縄ダイビングは不可、そんな三重苦で家に閉じこもらざるを得ない。もちろん撮影に出かける気分ではない。

 そこで撮影画像がなきゃ、イラストを描くさぁー、と簡単に主旨変更したのはよかったが、透明水彩絵の具を使うのは大学受験以来だ。もちろん技法なんか忘れているし、そもそも手元に画材がなかった。だから少しずつ揃えつつ、だが撮影画像よりもイラストの方が、はるかに多くのストーリーを発想させてくれることも事実だ。

 画像は、ある日のデスク回り。狭いところにモチーフをおいて描く涙ぐましさ。

 毎日アップだから丁寧に書いていては時間がたりない。精々5割ぐらいの出来でアップ。それにしても、なんでも描かなければならないのが悩ましい。例えば水中のイラストなんて、どう描くの?、と思案の連続。

 描いて最大の課題が、デッサンのように立体的に描くか、それとも漫画のように線描にするかだ。

 ブログでは、どちらも混在している。もちろん立体的に書く方が時間がかかり、毎日アップのブログでは負荷が大きい。それより1200枚はあるクロッキー帳の裸婦を取り出し、これを下敷きにして線描きにすることで、なんとか毎日アップできそうだ。その他に既存のWEBフリー画像を使った。テーマに合いさえすれば、これは案外使えるようだ。トレースして描き起こしているうちに元の人物と顔が変わってくるので、画像の著作権にはふれないだろう。

 線描きは、漫画のように数多くの絵を大量に描く必要があるから、素早く描ける技法だ。今は、漫画家もデッサン力があるので、線描きでも、素晴らしい表現をしてくるようになった。昔の鉄人28号の時代とは雲泥の差なのである。

 テーマは、思いついたら迷わず描く。あれこれ考えてるとテーマ自体が萎んでくるからだ。それでも、何でも後送りする今の時代とは、逆のライフスタイルをシミュレーションしている基本方針は踏まえている。

 イラストを描いて思ったのは、撮影できるところは描いてもつまらない。例えば冬の小樽の画像をトレースして夏風にするといった具合にだ。それより撮影できないところ、あるいは現実にありそうもないところ、そんな風景を作っちゃう方がイラスト的で面白い。それでも小樽だと言い張るわけだ。

 弘法筆を選ばず、ということばがある。イラストの場合は、逆であり筆を選ばないと描けない。だから私なりに描きやすい筆にゆきあたるのに時間もかかる。イラストのできは筆次第。といって価格の高い筆ならよいというわけでもない。

 幕間なので、ブログのイラスト制作の舞台裏を紹介した。それにしてもたかがブログで何故こんなに準備して描いているか。まあ水彩画の練習にもなるし、描き出したら写真より面白い表現があることに気がつき、タップリある外出できない時間を消化するのには調度よい方法だからだ。

 

iPhone7

ISO32,焦点距離3.99mm,露出補正0,f/1.8,1/60

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ドローイング238. 小説:小樽の翆169. 防護服

2020年09月10日 | Sensual novel

 

 夕方翆が晃子さんのナースに所用があって出かけた時に、晃子さんがモニターが数多く並ぶステーションで休息していた。晃子「一寸笑っちゃうでしょう、私の写真」

そういって、スマホにある何枚かの画像を見せてくれた。

翆「これが普段の姿よねぇー。いかにも元医院のお嬢様って感じだよね。それに引き替えこのオレンジ色のダサいのは、何?」

晃子「それ、病院に泊まっているときの寝間着!。量販店で調達した。お婆ちゃんが着そうなネルの下着っぽいよね。それにジャージー。全部量販店で500円均一よ。病院用だから汚れたら捨てる」

翆「まあ、これがトイレにゆけない感染症防護服だよね」

晃子「最近、それ使わなくなってきたの。つまり首から上、口と目と鼻と耳がガードできれば、あとはエアシャワーで体全体が消毒されて、非感染エリアにゆくことができるじゃない。それに感染病棟でつかったものは、持ち出さないのが原則でしょう。だから装着するのは、スクラブに防護用のエプロンにフェイスシールドにマスクでいいじゃんない。つまり出るときに全部着替えちゃえばいいんだよ。だから防護着は最近超不人気。最初はみんな着たたけど、なにしろ半日トイレにゆけないなんて、非人道的だよね」

翆「精々2時間程度の利用ね。それを1日なんていうのがさぁー」

晃子「それによくみるとわかるけど、顔の所はマスクとゴーグルで覆われたように見えるけど、つまりおでこのあたりが、唯一むき出し。実は顔の所は覆われていないのよ。足まで覆って顔は無しって、それってありかなぁー?」

翆「じゃあ宇宙服みたいなのは?」

晃子「完璧だけど、酸素タンクしょってかい、重たいだろう。地球は重力があるからね。ケースバイケースで防護服も着るけどさ、これは改善が必要だよ。だから外に出るときは、紙のブラもショーツも・・まあパンツというべきか、ついでにタンポンも捨ててゆくか(笑)。

あとはエアシャワーで消毒。それよりか患者をビニールで囲った方が早い。これだな最近の決め技は。あれ酸素は供給されるけど、温度管理はしないから、患者にとっては不快な環境かもしれない」

・・・

そんな話を、家に帰ってきてから翆から聞いていた。

防護服・・・、全部裏返しにして脱ぐあたりは、ダイビングのスーツや手袋と一緒だな。身体半分以上脱がないとトイレにもゆけない。それも一緒か・・・。水の中は冷えますから、船に上がると真っ先にトイレだよね。

防護服のデザインは、もう少し考えた方がいいよなぁー。

・・・・

小樽もまだまだ残暑の気配が濃厚だ。

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ドローイング237. 小説:小樽の翆168. コスプレで・・・

2020年09月09日 | Sensual novel

 

夕方小樽公園で海の絵を描いていると小春がやってきた。

小春「今日はお家からスマホを持ってきた。最近お行儀よくしているよ。でもねぇ、美希姉ちゃんのお行儀が悪いんだ。この間も海岸でねぇー・・・」

海岸・・・???

小春「お姉ちゃんの高校の制服じゃだめなの」

美希「それじゃ、あした学校へきてゆけないじゃん」

小春「だから中学校の女子学生の制服を出して来たの。それで海へゆく、というの、なんかきつそうで変くない・・・」

・・・

美希「さて、小春!、海に行ってパフォーマンスしようか・・・」

小春「海でぇー?、お姉ちゃん、その制服、小さいからお腹がでているよ」

美希「うるせぇー奴だな。これしかないからいいのよ。あっ、メカに強い小太郎がきた。ちゃんと水着でくるじゃん。水中カメラは持ってきた?」

小太郎「高校の先生から借りてきた」

・・・・

美希「さて、突堤へゆくか。こんなポーズでシャッター押してぇー」

小太郎「了解、任せといて」

美希「じゃ!、小太郎、先に海に飛び込んでて・・・」

小太郎「お先でぇーース!」といって海に飛び込んだ。

小春「それでお姉ちゃんが、なんと女子中学生の制服のまま海にドボンと飛び込んで、それで水中へ沈んでゆくの。水の上から見ると、ポーズをしている姿が見えるじゃん。それを水中で小太郎に写真に撮らせているわけ」

やがて、水中から上がってきて・・・、

美希「小太郎撮れた??」

小太郎「バッチシ!!」

小春「お姉ちゃん、赤いパンツなんだぁー」

美希「うるさい!。これで見合い写真ができた。いいだろう(笑)。あっ、この制服、小春が中学にはいったらあげるね・・・」

小春「えっえーーっ、これお下がりだよ、お姉ちゃんが着てだぶだぶじゃない、やだーーん・・・」

そういって美希姉ちゃんと小太郎兄貴は砂浜のほうへ泳いでいった。

・・・

小春「・・・だって、それがこの写真!」

といって、最近美希姉ちゃんから借りてきた、スマホで小さな画像を見せてくれた。おおっ!、いいアイデアじゃないですか?

小春「この赤いパンツがぁーー、??△×○・・・・」

首をかしげて、夕飯の支度があるからといってトボトボと帰っていった。

・・・

小樽は、相変わらず夏の空がまだ少しだけ残っている。

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ドローイング236. 小説:小樽の翆167. 酔っ払い

2020年09月08日 | Sensual novel

 

 房チャンの店を後にして、二人で千鳥足で帰ってきた。

 翆は、媚薬入りのカクテルでテンションが高く、家に帰るなりアチキに抱きついてディープなキスの嵐だ。アチキの胸に硬く尖った乳首があたり、乳房全体が固く張っている。女からメスの獣と化していた。

翆「もう全部脱いじゃう」

そしてアチキに抱きついてきた。翆の指がアチキのイチブツを握っている。

「イタタタ!、そんなに強くしごいたら、痛いよ・・」

翆「じゃ、しゃぶりたいいいーー」

そういって口に含み、激しく頭を、アウン、アウンと動かしている。だから、翆のオサネを舌で舐め始めた。

翆「アウッ、ウッ・・・・」

翆がイチブツを喉の奥にググッと入れ込んで・・・

翆「ゲホッ、ゲホッ」とむせかえっている。

翆「なかに入れてぇー・・・」

指を翆の膣に入れたら、アウンといいながら、身体が上下にビクビク動いている。

翆「身体がすごく敏感!」

そういって、アチキのイチブツを引っ張って、翆が膣にあてがっている。

いつのまにか、翆の身体が上になっている。

そして激しく腰を上限に動かし、アチキのイチブツを飲み込んでゆく。

そのまま翆の身体が上下、前後に、激しく動き始めた。膣壁にイチブツがすれるようだ。恥骨をグイグイと押しつけてくる。女という獣が上であえいでいる。

次第に翆の膣が締まってきた。膣壁にイチブツが激しくこすられている。

翆「ハウ、ハウ、ハウ・・・・・登ってゆく・・・・・」

半分夢見心地なのだろう。翆の身体がビクビクと震えてくる。

そういって翆の身体が倒れてきて、アチキの身体を、これでもかという力で抱きしめる。翆の股間とアチキの股間がピッタリくっついたまま二つの腰が激しく動き続けている。翆の膣が収縮をはじめた。

翆「ユク、ユク、ユクーーーー、いってぇ、いってえ・・・・」

その頂点でありったけの精子をぶち込んだ。

翆「アウッ、アウッ、ハア、ハア、ハア・・・・」

二人の腰がピタリとくっついたまま、翆の身体がビクビクと収縮して、やがて次第にゆっくり止まった。

・・・

翆の身体から力が抜けた。

翆「ふうーー、いったぁーー・・・」

獣の欲望がすべて開放さただろうか。その、翆を抱きながら寝てしまった。

多分明日は、ケロッとして起きてくるだろう。こんな激しいセックスをするときは、翆は夜勤なんだ。だから朝早く起きる必要がない。心ゆくまで寝ていよう。

・・・

もう真夜中の小樽だ。少しだけ東の空が白んできたようだ。

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ドローイング235. 小説:小樽の翆166. 再び房チャンのお店

2020年09月07日 | Sensual novel

 

 準夜勤が終わる夜中の1時頃、翆からスマホにメールがあり、近所のコンビニで待ち合わせて房チャンの店へでかけた。夜中の晩ご飯だ。

房チャン「ギリギリまで粘ったけど、夜の店は感染源だといわれて自粛してました。晩ご飯が食べられなくてゴメン」

翆「ナースだって夜の仕事の時もあるから、深夜にご飯食べたいですぅー、社会は夜中に仕事をしている人達を忘れているよ!」

房チャン「今、病院の夜食ってあるの?」

翆「聞いたことない。食堂は昼間だけだから・・・。先生達何食べてんだろう?」

ポッキーとか、ガリガリ君とか・・・・、自販機にあるじゃん。

房チャン「唖然!!!」

翆「感染病棟の晃子さんは、勤務中は食べないっていってた。防護服ぬがなきゃならないから、数時間以上、食べない、飲まない、出さない、だってぇー。三密に三ナイだよ。レスリングの体力で維持しているって。それで1週間は病院泊まりなんだって」

房チャン「この花園界隈も昼のカラオケでクラスター発生だもん」

換気の悪いところを狙ったようにクラスターが発生するよなあ。

房チャン「うちの店は窓があるから、ドアと一緒に開放して換気は確保しているけど、ダメかなあー・・・」

それで大丈夫だとおもいたいね。さて、ステーキ食べてスタミナ付けよう。ステーキを毎日食べると、年寄りでも毎日朝だちするらしいよ。

房チャン「そんなに効果ある?。ねえ翆どう??」

翆「ステーキでなくても元気だけど・・・」

ステーキってボケ防止の効用がある。年寄りほどステーキ!。ステーキにアンデスのマカの媚薬入りカクテル!!。

房チャン「それで、今夜も燃えるんだ・・・」

・・・

真夜中になると、房チャンの店の前の路地も人通りがない。みんな、しけこむ場所をきめて、夜の時間を過ごしているのだろうか・・・。

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ドローイング234. 小説:小樽の翆165. いつもの小樽時間

2020年09月06日 | Sensual novel

 

 翆は、今日は準夜勤だから夕方まで時間はタップリある。そんなときはクロッキーでもしようか。7分ポーズ2回で3セットにするか。このボディで昨夜も、激しく燃えていたのだから欲望は昇華したはずだ。それを描こうというのだから、やはりデッサンを勉強してきた長年の習慣だろう。女のボディは複雑な曲面の構成で面白いのであるが・・。

 翆は、お爺ちゃんのアトリエでクロッキー教室のモデルもしていたことがあるから、およそ裸になることに抵抗がない。一体何人の人間達に、翆の裸体を観察させていたことだろうか。

 ふと思うと、自分の恋人や上さんの裸体を他人の視線に触れさせる事ってあるのだろうか。いや、それは少ないはずだ。あるいは皆無かもしれない。つまり恋人・旦那独占か。それとも見せるに値しないボディだからだろうか。あるいは一々オトコの好奇心にさらされては疲れるだけだからシラーとしておこうという女の根性か。

 そうでなくても、絵描きは、街を歩く女達のコスチュームの一部に身体の体型が必ず現れるところがあるから、そこを手がかりにお尻の大きさや骨盤の形、ブラの大きさから乳房の大きさを観察して、女の体全体のプロポーションを描き出そうとしている。それを弁解的にいえば、デッサン力を維持するための努力なわけだけど・・・。

「翆は、モデルをしているときに何を考えているの?」

翆「えーーっと、生協で食材は何にしようとか、クリーニングに出す物はなかったかなとか、準夜勤が終わるのは深夜だから、今晩はどうしようかなとか・・・、そんなことだねえ」

なんだあ、高尚なことを考えていてもしょうがない。現実的にゆこう。

「そうだ、久しぶりに房チャンのお店で夜食をしようか?」

翆「それ、いいね、房チャンに予約しておくね」

いつもの小樽時間にもどってきた。

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ドローイング233. 小説:小樽の翆164. 残っている夏

2020年09月05日 | Sensual novel

 

 日本人は、毎年移動手段を講じてお盆の夏を経験してゆくが、今年は感染症の自粛でままならなかった。やはりお盆の頃は大挙して全員集まるハレの時間だ。翆は、幸いにして実家が小樽市内だったし、晃子さんちへゆくサプライズもあった。そんな夏のハレ時間を堪能して、いつもの時間に戻った小樽の静かな秋の始まり。気温30°を越えることがない街だ。

 翆「おはよう!、さて朝ご飯でもつくるかねい」

シャワーを浴びた翆は、朝日を浴びながら、素肌にアチキのヤッケを羽織ってキッチンに立つ。

 翆は、昔、股間を覆うほど毛深かったといってた。だから今はすべて剃毛している。毛が不潔だという看護師の衛生認識かもしれない。頭を坊主にしてカミソリを入れるオトコのヘアスタイルを思い出すと、少しぶつけただけで傷がつき痛そうだが、女子の股間では痛くないのか。膣に雑菌が入りそうにも思うのだが。それはオトコの主観か・・・。

 そんなわけで、翆の鼠径部を愛でながら眼が覚めてゆく。

 そうこうしているうちに、湯気が立つ珈琲とモーニングプレートができてきた。フランスパンにハムと幾種類かのチーズだ。夏だから塩分を補給しなければ。

翆「今日は、準夜勤。夕方出勤だから、ゆっくりできるよ」

 アッ、そうか、昼間時間のあるときは、アチキが翆のクロッキーをするから、そのまま裸でいるのかもしれない。モデル慣れ、といってもよいのだろう。

 そんなことを考えながら、湯気の立つ珈琲の暑さを感じながら、まだ残っている夏を少しだけ味わおうとしている。

 

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ドローイング232. 小説:小樽の翆163. 車のデザインで陥落

2020年09月04日 | Sensual novel

 

 マサヒロ君が、お爺ちゃん寿司を持ってきた。ときどきこれで我が家の昼飯だ。

そういえば、マサヒロ君の話を聞かせてよ。一太郎君と優子さんをどうやってひっつけたの。

マサヒロ「ああ、それ、優子さんを嫁に欲しいけど家にはあいている男がいないとパパは笑っていたでしょう。そこで、そうだ!、自動車整備士の一太郎君がいるって思って。どうやって引き合わせようかといろいろ考えたんです。やはり男が仕事をしているところを見せるのが一番かなぁーと思った。それで一太郎君の仕事場である自動車整備工場へ優子さんを案内したんです」

へえーーっ、オトコが仕事をしているところで・・・、正解かもな。

マサヒロ「ちゃんと仕事をしているよ!、というところを見せると女の人って安心するじゃないですか」

そうだねえ。

マサヒロ「それで彼の職場がある札幌ファクトリーへつれてった。そしたら・・・」

優子「あら、自動車工場ってこんなに綺麗なの?、意外ですぅー・・・」

一太郎「油まみれで、顔にすすでもつけて出てくると思いました?(笑)。今の工場は整然としていて綺麗ですよ」

優子「初めて知ったです」

一太郎「じゃあ、社員の道楽・・・じゃなくて研修仕事でもみせしましょうかぁーー」

マサヒロ「そういって一太郎君は工場の囲われた一角へ案内してくれた。明かりをつけると、そこに未来の車がおいてあったの」

一太郎「会社が費用を出してくれて、社員にこんな遊びというか研修ね、させているです。技術とデザイン感覚の向上が目的です。これうちのメカニック達と共同で制作した電気自動車の将来モデルね」

優子「まあっーーー!!!!、・・・・、すごーーいーーーー、眼が点になりそう。これ動くのですか?」

一太郎「はい、動きます。ただし公道では法律の規格外の車ですから走れませんけど」

優子「何処で走らせるんですか?」

一太郎「うちの会社のサーキットへトラックで運んでゆくです。このフロントに突き出ているのがバッテリーね。これごと交換するようにしています。ボディはFRPだから、みんなでガラス繊維を貼り合わせてつくりました。電気だからメカニズムが簡単なんですよ・・・・」

優子「この車、これから販売するのですか?」

一太郎「(笑)もちろん・・・しないです。チャンとした車は会社の上層部で開発していますから。これメカニック達の技術訓練用かなぁー」

マサヒロ「そういって、一太郎君が説明していって・・・、そしたら彼女といい雰囲気。だからあとはお好きにで、僕はずからかったです・・・」

メカニックといったって自動車修理工ではなく、車をつくっちゃうメカニックなんだ。

のデザイン!、女を沈没させやすいアイテムだよねぇー(笑)。

 

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ドローイング231. 小説:小樽の翆162. 優子さん

2020年09月03日 | Sensual novel

 

 翆と夕飯の時の話題。

いつも夕方、公園でデッサンをしているときに、ツカモッチャン先生の小春君が、帰り道なので立ち寄ってくるんだ。

いつも海の色が違う、オジサン色盲なんだとからかわれている。

翆「そういう、年頃なのよ。見たり聞いたりしたことが新鮮だからなんでも話すのがすきなのね」

ツカモッチャン先生の所の一太郎君と彼女がいい仲なんだってと、小春君がいっていた。

翆「ああっ、優子さんね」

えっ、なんで翆が知ってるの?

翆「優子さんねぇ、美容師やりながら、絵のモデルクラブに所属しているのよ。あの人綺麗でしょう。それで父が、時々クロッキー教室をひらいて、絵の好きな人達と裸婦のデッサンをしているの。モデルさんがいないときは私もモデルをしたけど・・・。それは、いいか・・・。それでね、あるとき優子さんがモデルでやってきて、父がとても気に入ったのね。うちの嫁に欲しいといったんだけど、マサヒロに、うちはあいている男がいないよ・・、で笑い話になったの」

そんなつながりがあったんだ。でっ、どうしてツカモッチャン先生の一太郎君とつながつたの?

翆「仕掛けたのはマサヒロじゃない。彼が、アイツがいるじゃないというので、どこかで一太郎君とのお膳立てをしたんだと思う。だって小学校の同級生でしょう。そしたら一太郎君はいたく気に入ってしまった、みたいだよ。」

仕掛け人は、マサヒロ君かーー。

翆「優子さん、気立てもいいのね。だから好いお嫁さんになると思う。それに札幌のモデルクラブから、本格的にモデル稼業をしませんか、と誘われたぐらいだもん」

もったいないような・・・・

翆「優子さん綺麗といっても、モデルさん達の世界からみれば、またまだ痩せてトレーニングしなきゃという感じなんだって。それってものすごくきついトレーニングらしいの。だから優子さんは、絵のモデルさんで十分ですといって断ったんだって。多分その後ぐらいよ。マサヒロが仕掛けたのは」

タイミングがよかった。

翆「私だって、優子さん綺麗だと思うもん。一太郎君やったねっ!、て思った。父の所に裸婦のデッサンがあると思うよ・・・。なれそめはマサヒロが詳しいと思うよ・・・」

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ドローイング230. 小説:小樽の翆161. 同級生同士

2020年09月02日 | Sensual novel

 

 小樽公園の緑陰に二人の青年がいた。

翆の息子のマサヒロ君と、ツカモッチャン先生の一太郎君だ。二人は小学校の同級生。小さい頃一緒に遊んでいた仲だ。

マサヒロ君「美容師の優さんとは、うまくいっている?」

一太郎「うん、こんど一緒に暮らすことにした。まあ小樽市内なんだけどさ」

マサヒロ君「工業高校にいって自動車のメカニックだと思っていたら、デザインまで手を染めていたとは・・・」

一太郎「絵がかけると物の構造がわかるじゃん。だから理解するのが文字よりも早いんだよ。俺の勉強方法って、先ず図解からだもん。テキスト1册分のポイントを図解するとA3で1ページに納まるもんね。所詮、車1台の構造なんて、そんなもんよ。それが絵が描ける成果かな

マサヒロ君「チャート式ってやつね(笑)」

一太郎「そんなわけで、優と一緒に暮らせるぜと思ったら、先日本社からお呼びがかかってさあ・・・・」

マサヒロ君「転勤なんだ?」

一太郎「転勤ではなくて、国内出張なんだよ。今年の初めに埼玉県へ1泊2日。いってみたら、うちのエンジンを積んだ車がF1に出るんだって。だから、そのサポートのサポートの、さらにその下のサポートよ」

マサヒロ「あのF1?」

一太郎「そう。俺会社のメカニックの試験でトップだったん。それで眼をつけられて。やだなぁー、優と暮らそうというときに埼玉転勤はないよねぇー・・・。だから、もう恐る恐るでかけていった。F1!、いいですぅー、あっちでやってて。俺は、優と暮らしたいですぅー、だよ(笑)。マサヒロんところは?。お爺ちゃんあと4人は欲しい!、といってたじゃん」

マサヒロ「上さんが高校を卒業したので、先日種を仕込んどいた。これで二人目・・・」

一太郎「俺も5人コースでゆくかなぁー、いくらなんでも7人は多すぎるよ!!(笑)」

マサヒロ「だっておまえんち、今でも平均2人子供を産んだとして14人になるよ。それってすごくないー?。すでに最初の一人は生まれたし・・・」

一太郎「玲香姉ちゃんの出産の時は、ありがとう。あれって、すごいよねぇー?」

(大笑)

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ドローイング229. 小説:小樽の翆160. アチキの日課

2020年09月01日 | Sensual novel

 

 さて翆は日勤。

午前中のデスクワークを終えて少し遅い昼飯。

さてねぇー、と冷蔵庫を探っていると、あら、ドレッシングがない。ならば、作るか・・・。

エキストラ・バージンオイルにレモン1個、あとは塩、胡椒だな。多めにつくって作り置きしておこう。

サラダはトマトとキュウリと・・冷凍の蛸がある。これを使おう。オリーブがないから生協で調達だな。

であれば肝心の昼飯はパスタにしよう。アスパラガスとベーコンでつくろうか。

アチキの一人昼飯は、そんなもんだ。

そうやって熱い珈琲とパスタとサラダで昼飯を食べると眠くなる。軽く午睡だな。それから頭が冴えてひと仕事ができる。一仕事すると、早くも夕方だ。

いつもの公園へ海の色でも描きにゆくか。それとも夏の入道雲でも描こうかな。

そんなことをしていると、小春が下校途中帰りに立ち寄ってくる。

小春「どうして海の色が紫なの?」

紫にみえたんだよ。

小春「オジサン、色盲なんだ・・・」

オイオイ、そりゃないだろう。感性で見るんだよ。そうするといろんな色にみえるんだよ。

小春「私には、そんな風に見えないけどなあ・・」

そのうち見えるようになるさ(笑)・・・・。パパに聞いてごらん、同じ事をいうと思うよ。

今日も、夕飯の支度をするんだろう。

小春「そうか、ご飯炊かなきゃ・・・、バイバイね」

小春を見送って、夕陽が沈む頃、家に帰ると、日勤から帰ってきた翆が夕飯の支度をし始める頃だろう。

アチキの日課ってそんなものなのだ。

・・・

台風が近づいてくるのか・・・。

台風前の、南風の、スカッと晴れ渡った、小樽だ。

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