

常呂川水系源流域の野性的なオショロコマ その弐
20XX-8-1(土)晴れ 暑い
この渓流の上流域にはオショロコマしか棲まず、ヒグマの出没も顕著なのでヤマベ狙いの釣り人を見ることはほとんどない。



下流域には小型のヤマベが多い。これらよりひとまわり小型のヤマベ当年魚、シンコヤマベはとても多くてエサ取り名人。
源流域に釣り人はきわめて稀で、そのためオショロコマは比較的良好な状態で棲息できている。
木々が川面におおいかぶさるようなところが多く、あまり水中に陽光がはいらないところが多い。
そのせいかここのオショロコマは黒色調、暗色調の個体が多く、とても地味な感じである。






前述のごとく赤点紋理はとても細かくあまり目立たず、♂腹部は黄色く♀の腹部は白い。
個体変異は比較的少なく一定で、金太郎アメ的外観の個体群だ。もしかすると個体群としての遺伝子の多様性はさほど豊かでは無いのかも知れない。




















この時期、オショロコマの活性はとても高く、電光石火のごとく矢のようにふっとんできて食いつく。
その寸前に、ぴっとあわせるようにしないと呑まれてしまうので要注意である。つまり、この時期の釣りは魚影をしっかりと目視しながらの釣りが中心になる。
はじめからリリースを考慮する釣りと、ビクに放り込むための釣りとでは あわせかた がまったく異なるのです。 水中で手早く撮影させていただいた渓流魚たちは全て丁寧にもとの場所にリリースしました。

この項、 終わり。

