オショロコマの森ブログ5

渓流の宝石オショロコマを軸に北海道の渓流魚たちと自然を美麗画像で紹介します、

アンデス山脈のニジマス

2015-04-04 17:30:52 | 渓流魚、蝶、自然
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2005-1-7 (金)  曇り 峠は一時陽がさす。

アンデス山脈のニジマス。




朝5時30分。アンデスアマゾンの入り口の町SATIPOをトヨタハイラックストラックで出発。

アンデスアマゾンの奥地で蝶の採集と撮影をしてきたが、昨日SATIPO へもどり、いよいよ日本に帰る日がきた。

Mr. Loco が運転しICC氏とその長女と私の4人でアンデスを越えリマまでの自動車旅行だ。 

ICC氏の長女は夏休みの2か月を知り合いのリマの女性弁護士宅に居候して過ごす。 

いつものラ・マルセドのレストランで朝食。できたてパンとフルーツサラダがうまい。      
 
車のなかで一眠りしたら11時頃、もう 標高5000m付近の峠ラ・オロヤの ペルーの稀種の高山蝶モッシモンキチョウ C.mossi のポイントに到着。

寒い。強風。しかしゆっくり登ってゆくと、時々日が射し高山性の鹿の一種ビクーニャの死体や糞に C.moosi,黄色コリアス、チチカカヒメシジミ、セセリ、高山性シロチョウ、こげ茶色のジャノメ等がびっしりと吸汁にあつまり、予定どおりの一網打尽採集法でかなりの蝶を採集できた。100頭以上を1時間で採集した。

やがて日がささなくなり急速に気温が低下し採集はおしまい。高標高での採集で、高山病一歩手前、はあはあ、ぜいぜい呼吸苦、頭痛、めまいがひどい。

すぐ下の川のほとりを歩いてあたりの風景を撮影したが、ニジマスがいても良さそうなきれいな水温10度C の水と水草のあるきれいな渓流だ。

実際20cmほどのニジマスとおもわれる魚が走ったのをはっきり確認した。





アンデスの高山帯の国道添いのニジマス養殖所でニジマスの揚げたのを食べたがうまかった。

30cmほどのが一匹5ソル 約150円ほどだがペルーの食品価格としてはかなり高いようだ。

この日、出荷したのか養殖池のニジマスは以前とくらべかなり少なかった。







ペルーの高標高地ではニジマスの養殖が盛んである。

国営のふ化施設から稚魚を買い冷涼な気候のアンデス高山帯でフイッシュミールで飼育している。

ペルーでも、近年養殖ニジマスの放流であちこちの渓流ではニジマスがよく釣れるという。

在来の魚類に対する影響などないか聞いてみたが、今のところ、そんなことは一切気にしていないようであった。

かって、北海道ではニジマス放流は川の魚種を増やし川を豊かにするとの考えから行政主導でいたるところで盛んに行われてきた。

2015年現在ではニジマス放流による在来のオショロコマ、イトウ、陸封型ヤマベなどに対する多大なる悪影響が明らかになり、放流ニジマスのため絶滅ないし激減したオショロコマ個体群は本ブログでも多々報告してきた。

特に渚滑川水系サクルー川の貴重なオショロコマは、長年のニジマス放流でまさに危機的状況にあり早急な対策が望まれる。

ペルーでも無制限なニジマス放流が続けば北海道と同様に在来魚に対する悪影響が顕性化してくるのは時間の問題であろう。

ニジマスを食べ、そのあとはまたえんえんと山を下り夕方にはリマにはいり いつものホテルビラローマについた。ここのホテル代は一泊25ドル。

夕食はICC氏の友人のコーヒー輸出業の女性をつれて市内の中華レストランへいった。コックが変わったのだろうか、前回と異なりこの日ここの中華料理はまずかった。

翌朝10時30分に空港にゆきICC氏たちと別れた。荷物検査場の前で7ドルよこせというので渡したらバックを厚手のビニールでがっちりくるまれた。

そのせいかx線検査のあと荷物をあけられる検査はなく、一安心であった。

順調に出国検査終了しコンチネンタル航空の出発ゲートに着いた。米国のヒューストン経由で成田へ飛ぶ。日本人観光客が多い。

            
        この記事は当時の日記を参考にして作成しました。



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