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悪魔の絵筆コウリンタンポポ、北海道で大繁殖の衝撃
2018-6-23 (土) 晴れ 30度C
久しぶりに晴れた。
この日、女満別空港から高速道路美幌バイパスを通って北見へ向かったが、高速道路沿いにびっしりとオレンジのじゅうたんみたいにコウリンタンポポの花が満開で衝撃を受けた。
花が咲く前には、こんなことになっていることにはまったく気づかなかった。
正直なところ、ああ美しい。ラベンダーなんかよりきれいだと感じてしまった。
北海道ではブルーリストA2に分類され、 本道の生態系等に大きな影響を及ぼしており、防除対策の必要性について検討する外来種 に指定されている。
しかし、例によって行政が指定したり検討するのは まことによいことだが、そんなことのみでその場しのぎをしているうちにもはや完全に手遅れになっている感はいなめない。
攻撃的外来種筆頭のニジマスやウチダザリガニとまったく似たような状況である。
何も知らない人がみたら、とってもきれいなお花畑がえんえんと続いていると喜ぶかも知れない。
以前、大雪山で北海道の高山蝶代表のクモマベニヒカゲが、恐るべき攻撃的外来種コウリンタンポポに吸蜜していることを紹介した。
北海道では高山帯はもちろんこんな低地帯にも大繁殖して主に道路沿いに猛烈に分布を拡大している。
もはやこの勢いを押さえることは不可能とおもわれるが、在来の自然におよぼす影響は計り知れないものがあるとおもう。
こんな文章を書いたあと、おもいがけず我が家の車庫裏の、ふだんまったく目の届かないところにコウリンタンポポ数株を初めて発見、背筋が寒くなるようなショックを受けた。
げげーっ、なんで我が家の車庫にコウリンタンポポ ??.
引っこ抜いてみると、あまりに立派な根があり、それが周囲にひろがろうとしている勢いに驚いた。
恐らくセイタカアワダチソウと同じく、種子のみならず周囲に根を張って増殖する能力も相当なものではなかろうか。
あと数十年もすれば、コウリンタンポポは、いわゆる帰化植物といった範疇に組み込まれ、在来の歴史ある植物生態系を圧倒・破壊して、ごくありふれた北海道の自然の景観になってゆくのだろうか。
生態系とは、ある一定の状態に止まったまま未来永劫変化しないで推移することはむしろ稀で、むしろこのように大自然のみならず人為によるものをも含めて、絶えず変化してゆくものが多い といった認識が強まってきている昨今です。
ただ、今現在、奇跡的に残っている古来からの在来のすばらしい生態系を、あえて破壊することがわかっている行為、たとえば
絶滅危惧種オショロコマの棲息水域に攻撃的外来種ニジマスを放流するようなことは厳に避けるべき
と考えています。
関係ないけれど 庭のまわりに敷き詰めた砂利に高山植物の女王コマクサの種子を撒くだけでこんなに増えます。コウリンタンポポほどの強力な繁殖力はありませんが。
よく見るとコウリンタンポポ群落の下草として広がっているのは、これまた外来種のクローバー(シロツメクサ)です。
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悪魔の絵筆コウリンタンポポ、北海道で大繁殖の衝撃
2018-6-23 (土) 晴れ 30度C
久しぶりに晴れた。
この日、女満別空港から高速道路美幌バイパスを通って北見へ向かったが、高速道路沿いにびっしりとオレンジのじゅうたんみたいにコウリンタンポポの花が満開で衝撃を受けた。
花が咲く前には、こんなことになっていることにはまったく気づかなかった。
正直なところ、ああ美しい。ラベンダーなんかよりきれいだと感じてしまった。
北海道ではブルーリストA2に分類され、 本道の生態系等に大きな影響を及ぼしており、防除対策の必要性について検討する外来種 に指定されている。
しかし、例によって行政が指定したり検討するのは まことによいことだが、そんなことのみでその場しのぎをしているうちにもはや完全に手遅れになっている感はいなめない。
攻撃的外来種筆頭のニジマスやウチダザリガニとまったく似たような状況である。
何も知らない人がみたら、とってもきれいなお花畑がえんえんと続いていると喜ぶかも知れない。
以前、大雪山で北海道の高山蝶代表のクモマベニヒカゲが、恐るべき攻撃的外来種コウリンタンポポに吸蜜していることを紹介した。
北海道では高山帯はもちろんこんな低地帯にも大繁殖して主に道路沿いに猛烈に分布を拡大している。
もはやこの勢いを押さえることは不可能とおもわれるが、在来の自然におよぼす影響は計り知れないものがあるとおもう。
こんな文章を書いたあと、おもいがけず我が家の車庫裏の、ふだんまったく目の届かないところにコウリンタンポポ数株を初めて発見、背筋が寒くなるようなショックを受けた。
げげーっ、なんで我が家の車庫にコウリンタンポポ ??.
引っこ抜いてみると、あまりに立派な根があり、それが周囲にひろがろうとしている勢いに驚いた。
恐らくセイタカアワダチソウと同じく、種子のみならず周囲に根を張って増殖する能力も相当なものではなかろうか。
あと数十年もすれば、コウリンタンポポは、いわゆる帰化植物といった範疇に組み込まれ、在来の歴史ある植物生態系を圧倒・破壊して、ごくありふれた北海道の自然の景観になってゆくのだろうか。
生態系とは、ある一定の状態に止まったまま未来永劫変化しないで推移することはむしろ稀で、むしろこのように大自然のみならず人為によるものをも含めて、絶えず変化してゆくものが多い といった認識が強まってきている昨今です。
ただ、今現在、奇跡的に残っている古来からの在来のすばらしい生態系を、あえて破壊することがわかっている行為、たとえば
絶滅危惧種オショロコマの棲息水域に攻撃的外来種ニジマスを放流するようなことは厳に避けるべき
と考えています。
関係ないけれど 庭のまわりに敷き詰めた砂利に高山植物の女王コマクサの種子を撒くだけでこんなに増えます。コウリンタンポポほどの強力な繁殖力はありませんが。
よく見るとコウリンタンポポ群落の下草として広がっているのは、これまた外来種のクローバー(シロツメクサ)です。
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