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ムハンイワナ(後篇、ムハンモドキと特殊斑紋)
先に紹介したムハンイワナはムハン遺伝子が発現し、普通の紋様のイワナの集団の中に一定の出現率で現れるものです、
しかし、世の中にはこの出現メカニズムとは違うメカニズムで発生するムハンイワナが存在します、
斑紋が無いので確かにムハンイワナと呼びたいのですが、このメカニズムの違うものを私はムハンモドキと呼んでいます。
(発現のメカニズムについては、あくまで私の個人的見解です)
パターン1
天竜川水系のヤマトイワナはもともと白点が無く、朱点も薄いものがいます、
中には朱点が無いものもいて、これをムハンイワナと呼ぶ人もいます、
しかしパーマークは存在します、全ての斑紋が無いムハンイワナとは形態も出現メカニズムも違います。
22天竜
23木曽
木曽にもまれにいます。
パターン2
北陸の某河川には一定の割合で白点の無いイワナが出現します、
ただしパーマークはあります、
だから先ほどの天竜ヤマトのケースに似ていますが、 天竜ヤマトは元々白点が無いのに対して、こちらは白点の存在するニッコウイワナの中に一定の割合で白点が消失したものが現れます。
24北陸(釣り人S氏)
25北陸(釣り人S氏)
パターン3
木曽川水系に放流されたニッコウイワナと在来のヤマトイワナの混血種は、 幼魚の時は白点が多く、ほとんどニッコウイワナの姿ですが、成長するにつれて背中の白点が消え、
体側の斑点がオレンジ色になり、ヤマトイワナの形態に近づきます、
その中には、体側の斑点まで消えるものがいます、なので見た目はムハンイワナです、
大型になると斑点が消失するので、このタイプのムハンイワナはほとんどが尺前後のサイズです、
木曽川水系で釣れるムハンイワナはほぼこうしたメカニズムで発生するので本来のムハンイワナではありません、
混血種ですから養殖魚の系統や血の濃さなどにも影響を受け、ムハンになる条件は不明です、
このタイプは良く見るとお腹に着色班がぽつんとあったり、非常にイレギュラーなタイプです。
26木曽(釣り人Y氏)
斑紋が無いのに本来のムハンイワナではなかったり、 本来のムハンイワナなのに白点があったりと、話はややこしいですが、 私は出現メカニズムで判断したいと思います。
他の特殊斑紋
カメクライワナ
出現メカニズムはムハンイワナと同じ、
パーマークを含む全ての斑紋が消えた上に新たに唐草模様が出現しているように見える、
出現率も1/50くらいのようである。(データ不足)
27カメクラ
28カメクラ
ムハンヤマメ
出現メカニズムはムハンイワナと同じ、 完全無班であるが、遠目に見ると体側に薄く黒い帯が見える、
出現率も1/20くらいである。
29ムハンヤマメ
30ムハンヤマメ
ナガレモンイワナ
良く見ると白点が存在する、普通のイワナのパーマークが唐草模様になったタイプである、
出現率100%だったそうだが、現在は放流魚と混じり出現率60%くらいである。
31ナガレモン
32ナガレモン
背面朱点イワナ
複数生息することは確認したがデータ不足、出現率と出現メカニズムは不明である。
33背面朱点
34背面朱点
おわり
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