選挙結果より驚いたこと

選挙結果は予想していた通りでさほど驚かなかった。それより驚いたのは、各局の選挙報道や、今朝の新聞では勝因や敗因について、勝った政党も負けた政党も、議員や司会者やコメンテーターも勿論新聞の解説も、

どこからも全く、メディアの果たした役割を語る言葉がなかった。本当になにもなかったのだろうか。
事実はどうだったか。大手の全紙が、小泉さんの郵政民営化を支持したこと、(参議院国会の前々日のサンデープロジェクトで田原さんが亀井さんに「国民の圧倒的世論も大手の新聞は全社が民営化を支持してるもになぜは反対するのか」と2度も迫っていた。確かに舞台にいる司会もコメンテイターも全員支持者で、例のごとく激しい口調でせめたてる。私の目にしたテレビや新聞はずーと一方的な情報を流しているように見えた。私ははっきり、「メディアの勝ち」が実感だ。立法・司法・行政の三権分立を学校で教わってきたが、実際は、お金・権力・メディアの三権分立のほうが、急を要するようだ。メディアが郵政民営化を社是としたのには
疑問がある。政党を選ぶ比例代表では郵政民営化賛成の与党は約53%、野党は47%選挙の棄権者を考えたら、公正に情報を流すべきメディアは早々民営化支持を表明するのはいかがなものか。国民が考える場面だったはずだ。付け加えると、世論調査だが、実施するタイミングと質問の仕方を注意深く見てほしい。何時も予想通りの結果が出てくる。あれは世論調査ではなく世論操作だ。結果を国民の世論として喧伝され利用されるのだからほとんど丸腰の一般の国民は防ぎようがない。
8月8日解散宣言はpm7:10  8:30に小泉さんは解散の記者会見  その間、小泉さんは国会近くのホテルで財界の奥田さん達と夕食。(翌日、朝日の首相の動向欄に小さくメモられていたが記事としては取り上げていない。勿論テレビも伝えないからほとんどの人はその事実は知らなかったろう)

晩ご飯を誰と食べようと勝手だが常識で話の中身は分かる。翌朝も同様、一緒に食事。まさに三権一体のチームプレーではないか。。例を挙げるときりがないが、朝日の記者がウソの記事を書いたと言って会長が辞め、社長が謝ったのには苦笑いが出てしまった‥今さらである。(誤報を電話やメールで伝えても只の一度も返事をもらったことがない)
考えてみるとお金や権力を持っている人もそれを担ぐメディアもそして国民も、みんな余裕がないのだと思う。それぞれが、それぞれの壁にぶち当たっているのだろう。そうでなければこんながさつな世風の中で子供をほうたらかしにして、小泉劇場の芝居ごっこやプロレス仕立てにてににうつつを抜かしたりはしないだろう。自覚症状のないアル中のような、ある種の依存症のようなものだ。否が応でも情緒と共に理性を求める時代が来るのは時間の問題だ。なぜなら体がもたないだろうから。
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