選挙の実態

 

      選挙も押し迫ってくると 街の広報をはじめマスコミは投票所へ行くキャンペーンが展開される。

     投票所へ行かないことを「政治的無関心」だと広く考えられているようだが、果たしてそうだろうか?

  政治や選挙そのものへの国民の信頼感は薄れていないか。 多くの人は 政治や選挙がより良い社会をつくるためには機能せず、権力支配の一つの(道具)に見えていないか。

  もしそうだとしたら、公器を使い投票へ掻き立てるのは 民主主義とは相容れない。

   棄権者の多さを見ると、投票する人も投票を促す人も そのぐらいの想像力は必要だろう。

   一政府が解釈改憲するような国にあっては 論理的に憲法上の参政権も それなりに国民は憲法を解釈して行動しないと辻褄が合わない。

    投票を呼び掛ける前に 先ずは マスコミは世論操作を止め、投票できるように情報の整理を 国の実態を俯瞰して行う事ではないか。

    どう投票して良いか分からないような状態にしたまま 投票を呼び掛けるのは 順序が逆。

    多く人はこれまでの経過から、投票への意欲を減じ、どう選択したら良いか迷い、投票する人であっても多くは「民主的責任感」で行動しているのが 現状ではないか。本音が語られず表に出ない社会になっているようだ。

 

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検証してほしいアベノミクス

 

   アベノミクスの検証の一つに、東京新聞 (11月28日)は賃金を取り上げ≪名目はプラス、実質は3.0%減≫を見出しに(物価上昇に追いつかず)を小見出しに書かれた記事があった。

   国民の消費生活からすれば大切な観点ではあるが、国の経済の動向や今後を占う物ではない。

   貿易収支や経常収支ですら 必ずしも経済の全体を示すとは言えない。 1000兆を雪だるまのように超えた国の借金は この統計には加味されない. 異次元の金融緩和で円安を招いたが、これは円がこの間、国際的に 3~4割 価値を失ったことになり、国民生活どころか国際競争上も力を失ったことを意味していないのか?

 大企業中心の経済対策とは言え、それは目前だけであり時間の経過で大企業間の格差が生じ、大企業の先細りを意味していないかと、私は考えている。(私のカン違いであることを願っている。)

  

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「確かめ」を怠る

 

    『これしかない!』

    これほど困った言葉は無い。

     宇宙と人類の基本的な関係の認識を備えていれば、 いかなることも、『これしかない。』ことはあり得ない。それは勝手な思い込み以外にはあり得ず、思考停止を意味する。

      しかし、この言い方は社会が行き詰まった時の 先に立つ者の帝王学であり、流行りの共通した詐欺の手法でもあり、 危機的状況における、欲や弱みに付け入って用いられる。

      帝王学にしろ詐欺にしろ、こういう時は 確かめることが必要だが、その動きは ない。

 

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何所へ繋がる「唯一の道」?

 

  安倍 首相は「景気浮揚や財政再建はアベノミクス以外に方法は無い。」 と言い切る。

   確かに他の野党も対案らしい対案は無い。 しかし、アベノミクスも政策と呼べるようなものではない。それが証拠に、2年たった今、狙った3パーセントの経済成長目標はマイナス成長に転じている。これは、誰がどう見ても政策が正しかったとは言えまい。

 部分的なデーターを それが全体であるかのように 政府もマスコミも断じて いるようだが、何故その確認をしないのか?

   「アベノミクス意外に道は無い」と言うがそれは 「破綻か泥沼への道」ではないか。選挙で国民に判断させるなら、 その確かめをするか、最低 それが出来るようなデーターを 各政党やマスコミは 提供すべきだろう。

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情報難民

 

  最近は エボラ出血熱のことやイラク・シリアへの空爆・ウクライナ問題等のニュースも少なく、世界が見えにくい。

 日本の総選挙も「この道しかない」を中心に民意を聞いているが 考えるデーターは示されない。

 「情報社会」と言われながら目を逸らす情報が罷り通り、現状を知り今後のの見通しを立てるために必要な情報は さっぱり提供されない。

 人々は「情報化社会」における(情報難民)のようだ。

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案の定②

 

   案の定、アベノミクスを検証しようとする動きは 与野党やマスコミ共にも見られない。

    対立し議論はしているが、ものの真偽を確かめる検証には 全体的なデーターが必要なのに、それは提示されず、部分的なデーターを全体であるかのように与野党は識者を交えて儀論している。

 これでは、国民はアベノミクスの是非を判断できるはずがない。

  結局、 曖昧にしたまま 儀式は進むだろう。 どっちにころんでも、経済は良くならない。

  日本は 社会的課題の実態も背景や原因も 解明出来ないような段階に陥っている。

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案の定

 

     やはりNHKはじめマスコミは争点を(アベノミクス)に矮小化してきている。

    首相自身の解散宣言や管 官房長官の争点への注文をそのまま受けてやっているようだ。

   アベノミクスは この2年間の政治の柱ではあったが、今年に入ってからはむしろ 今後の日本を方向づける、憲法に係わるような安全保障や原発など 他の案件の柱の比重が増している。

争点化」してるマスコミも これまでアベノミクスを擁護してきた立場だったから、 ここで改めて中立 の立場に立つことは出来ない。

案の定、民意誘導による選挙が 賑やかに展開している。

仮にアベノミクスに絞ったとしても、(経済の回復途上)の事実の検証らしい検証をしようとするマスコミの動きはない。

野党は(アベノミクスの失敗 ・失速)と見ているようだが、私は(アベノミクスの間違)だと見てきた。、

 その違いは、やり方次第で良くなるのか、工夫しても今後ますます経済が 悪化し崩壊へ向かうかの違いで、今後の展開に大きな違いが出てくる。

 最低、そのどちらかを確かめる為の情報を提供しないことには、国民の判断の意味が無くなる。

 野党の「失敗」の評価は アベノミクスの政策的な正当性を 認めた上のことだろうから、野党も検証が必要であり、「回復途上」と評価する与党も

ここは現状を全体として(政治的意味をを離れて)客観的に検証してほしい。

 

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毎度 お馴染みのパターン

 

    自らの経済政策を「安倍ノミクス」と言うのだから、この選挙は過去2年間の(安倍政治)に対する民意を問ていると言っても良い。

      内容は(安倍政治)の全体だろうが、経済政策、原発問題、集団安全保障や機密保護法、基地問題等 進めてきた主要なものを判断の柱にするるのは当然。

  従来のパターンから考えて、マスコミは 判断基準をそのようには伝えないだろうと考えている。

    (安倍政治)そのものを一緒に担いできたマスコミの責任からも、今回も(争点や対立軸)は ボカされるか、ずらされ 全体から見ると些末な問題に焦点を当てられ それを判断するるよう誘導されるだろう。

  結果を待たずとも、(勝敗の結果)は 「そこそこ」と見当がつくから、投票に行くかどうかがが、(個人的には)大問題である。

 

 

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勝敗ライン

 

   大騒ぎする選挙になると、記者は党首に(勝敗ライン)を問い、新聞やテレビのマスコミはどこも選挙の結果が出るまで 選挙の顛末を伝える重要な柱に(勝敗ライン)を据えるスタイルは 今回も変わっていないようだ。

 確かに、各党は選挙(戦)をするのだから 仕方ないとは思うが、疑問が残る。

  選挙は必ず勝者が出、勝者が政治の舵とりをし、その勝者のリレーによって政治をし、今日に至っている。 長年の原発神話、世界Ⅰの借金大国、国土や地球さらには人心の荒廃。

 本来 力を合わせて舵取りをしなくてはいけないものを、「勝者」だからと言って、喧嘩のような争いをした勝者が舵取りをするその仕組みに 問題はないか?

 民意を問うことと、勝たんがための争いをし、その結果によって舵取りが決する組みは このままで良いものだろうか?

  

     

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寒さとウソに向かう季節

 

  かつて 景気対策や経済成長を掲げなかった政権はあったろうか?

   「何でも反対」と揶揄され、政策レベルで反対を唱える共産党ですら(経済成長)に異を唱えたことは無い。

    ところが今日の景気は実際に良くなっているか? GDPは 500兆円ぐらいでここ何十年も留まり、国の借金は 増える一方で、加えて国土と地球は荒れ放題。

    ここで、またもや総選挙なのだが、(ビスマルクの言葉を借りれば)、ウソのもっと最も多い季節になった。

     (ウソの情報であっても拡げるのはマスコミ以外にはない。)

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