はからずも、俺にとっては『リトル・ミスサンシャイン』の引き立て役になってしまった。ディカプリオの熱演が「ジョンベネ」と重なってしまった。スコセッシ映画はエピソード重視のため、筋立てが散漫になりがちなのだが、この映画はその弊を免れている。香港名画『インターナルアフェア』のリメイクだからだろう。
http://wwws.warnerbros.co.jp/thedeparted/jpspecial/index.html
スコセッシはリアリズム派だからしかたないが、『インターナルアフェア』のスタイリッシュな叙情性はない。リアルな人物像としてはジャック・ニコルソン扮するコステロくらい。ディカプリオとマット・デイモンの共演が売りのスコセッシには不向きなスター映画で受賞したのだから、アカデミー作品賞はお手盛りの功労賞だろう。同じ警官ものなら、いま新作コーナーに並んでいる仏作品『あるいは裏切りという名の犬』に軍配を上げる。ダニエル・オートイユくらいの平凡な容姿の中年男が、警察組織と暴力に肉迫するところに、その醍醐味があるものだろう。
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スコセッシはリアリズム派だからしかたないが、『インターナルアフェア』のスタイリッシュな叙情性はない。リアルな人物像としてはジャック・ニコルソン扮するコステロくらい。ディカプリオとマット・デイモンの共演が売りのスコセッシには不向きなスター映画で受賞したのだから、アカデミー作品賞はお手盛りの功労賞だろう。同じ警官ものなら、いま新作コーナーに並んでいる仏作品『あるいは裏切りという名の犬』に軍配を上げる。ダニエル・オートイユくらいの平凡な容姿の中年男が、警察組織と暴力に肉迫するところに、その醍醐味があるものだろう。