コタツ評論

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クローズZERO

2009-10-17 01:15:00 | レンタルDVD映画


かつて、石井輝男という、それはおもしろい映画をつくる監督がいました。現代の石井輝男は、三池崇史です。荒唐無稽が裸足で逃げ出す映画を次々につくっております。こういう作品や監督は、コンテンツ産業の活性化のために映画振興助成金とか、映画スクールやシナリオ賞の創設とか、そういう優等生のマーケティング会議からはけっして生まれず、試写会には足を運ばない映画ファンたちに、映画館の座席から手を打って賞賛されるものです。

小栗旬もいいが、やはり、「チンピラの拳」を演じたやべきょうすけが圧倒的。やべと山田孝之がプロの俳優らしく、古臭い型にはまった役作りをしたおかげで、演技には素人に等しい不良高校生役たちがより新鮮に見えた。

挿入歌を歌っているTHE STREET BEATSがまた結構。歌詞は陳腐だが、リードボーカルが味のある声とよい面構えとをしている。

(敬称略)

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